- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
Ms.jokerの挑戦状
Act_1 昼休み前半その１
【学食屋内・北校舎入り口 PM0:30】
昼休みのチャイムと共に、昼食を求める生徒により、学食入り口は人の波でごった返す。
その合間を縫うように、ちょこちょこと大きな袋を抱えながら響 タルトが歩いていた。
「この辺にしようかな？」
入り口の扉の邪魔にならない位置に袋を下ろし、タルトはそのまま袋を開く。
中に詰められているのは、多種多様の鼻眼鏡の数々。中にはおそらく手作りであろうという物まで混ざっている。
「ふんふんふ～ん♪」
鼻歌を歌いつつ、タルトは袋と合わせ、入り口近くの壁に一枚の紙を貼り付けていく。
――紙に記載されている文字は【本日鼻眼鏡デー。ご自由にお取りください】の文字。
jokerのイタズラの開幕にふさわしく、くだらなくも素敵な準備をタルトは楽しそうに進めていく。
そんなタルトの様子を咎める生徒はいない。
風紀委員に見られれば、この準備は止められるか理由を求められるだろう。
だが、今だその姿を見せては居ない為に、タルトの準備は着々と完了を迎えようとしていた。
【学食屋内・北校舎入り口 PM0:35】
タルトが鼻眼鏡を設置し終え、学食内に消えた後、この鼻眼鏡と張り紙は大勢の生徒の目に留まる。
その内の一人、後木 真央の食いつきは尋常ではなかった。
「お、おぉ……鼻眼鏡がこんなにたくさんあるのだ……」
袋の中の一つを手に取り、真央は感動した面持ちでプルプル震えながら、鼻眼鏡を見つめる。
「これは、真央ちゃんが頑張るしかないのだ！ いっぱい、いっぱい、みんなに配るのだ！」
神の啓示でも受けたかの如く、見事鼻眼鏡デーに触発され、真央はその言葉を口にする。
ジャラジャラと体の至る所に鼻眼鏡を付け、それこそ前が見えなくなるほどの大量の鼻眼鏡を真央はゲットしていた。
「……なんだ、アレは」
そんな真央の様子を、八神 修が目撃する。
同時に、鼻眼鏡の袋と張り紙も見る事となるが、修にとってそれは真央とは違い興味のそそられる物ではなかった。
「下らんな。しかし、余り騒がしくならなければいいんだが」
jokerのイタズラが行われる、等とは現時点で修が知る術は無い。
この鼻眼鏡も誰かが面白がって置いたのであろうと判断し、修は学食外のテラスへと向かう為、入り口へと入っていく。
修と真央の姿が学食内へと消えた後も、相変わらず人の流入は止まらない。
続くように入ってくる生徒の中には、何も一人で食べに来た生徒だけとは限らなかった。
「で、何で僕が君と一緒に居るわけ？」
やや気だるそうにしながら、逆巻 天野が同じクラスの鏡箕 萌と共に学食入り口へと訪れていた。
「え、奢ってくれそうだから？」
「却下。帰る」
萌の言葉に、天野が踵を返し教室へ戻ろうとする。
「いや、冗談冗談！ まったく、逆巻君は相変わらずだな、ホント」
「相変わらずっていうか、何で僕が君と一緒にいるかの理由を知りたいだけなんだけど」
ちなみに、現在天野が萌と一緒に居る理由は、萌が強制でここまで天野を引っ張ってきたからに他ならない。
だからこそ、天野が理由を知りたいと思うのは当然であった。
「同じクラスじゃん？ たまには級友と親睦を深めようとか、あたしも思ったりするわけよ」
実際、萌がここに天野を連れてきた理由とすればこれ以外には無い。
男らしくポジティブに物事を考える萌にとって、行動の理由など後付で構わないのだ。
「何それ……まぁ、ここまで来たら食べるけどさ」
ため息交じりに、天野は萌へと返答を返す。
結局萌に連れられここまで来てしまった以上、今更教室に戻って昼食も面倒なのだ。
「よーし、決定！ じゃあほら、さっさと行くよ。もうお腹ぺこぺこでさー」
天野の承諾も得、萌は意気揚々と学食へと入っていく。
その後に続くように天野も歩き出すが、萌が見逃した鼻眼鏡デーの張り紙と鼻眼鏡の袋を天野は一瞥し、相変わらずのため息と共に萌に続き学食へと入っていく。
その後に続く生徒の中には、この人ごみに紛れ、自身の姿を余り人に晒さないように歩く葛城 璃人の姿もあった。
「タルトさんはしっかり働いたようですねー。僕も負けてられませんよー！」
ちらりと、タルトが設置した鼻眼鏡デーの状況を璃人は確認する。
璃人もまた、jokerメンバーの一人。そして、イタズラを実行すべく動く一人であったのだ。
「準備はちゃんとしてきてますし、張り切っちゃいますかねー。ドクロさんに負けないように！」
タルトが引っ張っていた袋とは違い、璃人が手に持つ荷物はそこまで多くは無い。
何枚かの紙と、小さな小瓶。これを入れられる小さなトートバックを肩に掛け、璃人はそのまま人ごみの流れに沿いながら、学食内へと姿を消していく。
【学食屋内・北校舎入り口 PM0:30】
昼休みのチャイムと共に、昼食を求める生徒により、学食入り口は人の波でごった返す。
その合間を縫うように、ちょこちょこと大きな袋を抱えながら響 タルトが歩いていた。
「この辺にしようかな？」
入り口の扉の邪魔にならない位置に袋を下ろし、タルトはそのまま袋を開く。
中に詰められているのは、多種多様の鼻眼鏡の数々。中にはおそらく手作りであろうという物まで混ざっている。
「ふんふんふ～ん♪」
鼻歌を歌いつつ、タルトは袋と合わせ、入り口近くの壁に一枚の紙を貼り付けていく。
――紙に記載されている文字は【本日鼻眼鏡デー。ご自由にお取りください】の文字。
jokerのイタズラの開幕にふさわしく、くだらなくも素敵な準備をタルトは楽しそうに進めていく。
そんなタルトの様子を咎める生徒はいない。
風紀委員に見られれば、この準備は止められるか理由を求められるだろう。
だが、今だその姿を見せては居ない為に、タルトの準備は着々と完了を迎えようとしていた。
【学食屋内・北校舎入り口 PM0:35】
タルトが鼻眼鏡を設置し終え、学食内に消えた後、この鼻眼鏡と張り紙は大勢の生徒の目に留まる。
その内の一人、後木 真央の食いつきは尋常ではなかった。
「お、おぉ……鼻眼鏡がこんなにたくさんあるのだ……」
袋の中の一つを手に取り、真央は感動した面持ちでプルプル震えながら、鼻眼鏡を見つめる。
「これは、真央ちゃんが頑張るしかないのだ！ いっぱい、いっぱい、みんなに配るのだ！」
神の啓示でも受けたかの如く、見事鼻眼鏡デーに触発され、真央はその言葉を口にする。
ジャラジャラと体の至る所に鼻眼鏡を付け、それこそ前が見えなくなるほどの大量の鼻眼鏡を真央はゲットしていた。
「……なんだ、アレは」
そんな真央の様子を、八神 修が目撃する。
同時に、鼻眼鏡の袋と張り紙も見る事となるが、修にとってそれは真央とは違い興味のそそられる物ではなかった。
「下らんな。しかし、余り騒がしくならなければいいんだが」
jokerのイタズラが行われる、等とは現時点で修が知る術は無い。
この鼻眼鏡も誰かが面白がって置いたのであろうと判断し、修は学食外のテラスへと向かう為、入り口へと入っていく。
修と真央の姿が学食内へと消えた後も、相変わらず人の流入は止まらない。
続くように入ってくる生徒の中には、何も一人で食べに来た生徒だけとは限らなかった。
「で、何で僕が君と一緒に居るわけ？」
やや気だるそうにしながら、逆巻 天野が同じクラスの鏡箕 萌と共に学食入り口へと訪れていた。
「え、奢ってくれそうだから？」
「却下。帰る」
萌の言葉に、天野が踵を返し教室へ戻ろうとする。
「いや、冗談冗談！ まったく、逆巻君は相変わらずだな、ホント」
「相変わらずっていうか、何で僕が君と一緒にいるかの理由を知りたいだけなんだけど」
ちなみに、現在天野が萌と一緒に居る理由は、萌が強制でここまで天野を引っ張ってきたからに他ならない。
だからこそ、天野が理由を知りたいと思うのは当然であった。
「同じクラスじゃん？ たまには級友と親睦を深めようとか、あたしも思ったりするわけよ」
実際、萌がここに天野を連れてきた理由とすればこれ以外には無い。
男らしくポジティブに物事を考える萌にとって、行動の理由など後付で構わないのだ。
「何それ……まぁ、ここまで来たら食べるけどさ」
ため息交じりに、天野は萌へと返答を返す。
結局萌に連れられここまで来てしまった以上、今更教室に戻って昼食も面倒なのだ。
「よーし、決定！ じゃあほら、さっさと行くよ。もうお腹ぺこぺこでさー」
天野の承諾も得、萌は意気揚々と学食へと入っていく。
その後に続くように天野も歩き出すが、萌が見逃した鼻眼鏡デーの張り紙と鼻眼鏡の袋を天野は一瞥し、相変わらずのため息と共に萌に続き学食へと入っていく。
その後に続く生徒の中には、この人ごみに紛れ、自身の姿を余り人に晒さないように歩く葛城 璃人の姿もあった。
「タルトさんはしっかり働いたようですねー。僕も負けてられませんよー！」
ちらりと、タルトが設置した鼻眼鏡デーの状況を璃人は確認する。
璃人もまた、jokerメンバーの一人。そして、イタズラを実行すべく動く一人であったのだ。
「準備はちゃんとしてきてますし、張り切っちゃいますかねー。ドクロさんに負けないように！」
タルトが引っ張っていた袋とは違い、璃人が手に持つ荷物はそこまで多くは無い。
何枚かの紙と、小さな小瓶。これを入れられる小さなトートバックを肩に掛け、璃人はそのまま人ごみの流れに沿いながら、学食内へと姿を消していく。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2013年04月09日
- 参加申し込みの期限
-
- 2013年04月16日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2013年04月16日 11時00分
