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黒い指先 ――透明な檻――
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●大田原いいなと謎の少年
大田原 いいな
は【Ze pet】を出て、一人歩いていた。
周囲にはほとんど、人気がない。こんな時、もし変態が出てきたりしたら……。
予感は恐怖となって、体を成す。
『大人しくしていれば、大丈夫だから……ね』
かつて聞いた言葉が、深層から湧き上がる。
「!?」
いいなは電撃に撃たれたように、その場にうずくまった。
……何故思い出す……!
事件を知ってから、幾度となくアノヒトの夢を見る様になってしまったが……儂はあの時の『いいな』ではない!
自分を女として見る輩に、制裁を加えられるだけ強くなったはずじゃ!
声は突然、かけられた。
「君、大丈夫?」
いいなには聞き覚えのない、ハスキーボイス。
振り返り、声にならない悲鳴をあげれば。
さして変わらない年頃のドゴール帽の少年が、いいなを覗き込んでいる。
「……あぁぁぁ……」
がくがく震えながら、ブザー型携帯を鳴らそうと引っ張り出した指がもつれた。
携帯は地面に転がり落ちた。
しまった! 痛いほどの動悸で、体中の血液が駆け巡る。
脈動は、ろっこん『TRANSMUTE』を招き、いいなは成人女性へと姿を変えていた。
狼狽するいいなの前で、少年は一寸驚いて見せたが、何事もなかったように足元の携帯を拾い上げると、いいなに差し出した。
「ごめん。具合が悪いのかと思って、声かけたんだけど。かえって驚かせたみたいだね」
「……お、お主……へ、変態じゃないのか? 最近、一人の子供を見かけると、声を掛ける変態が居るって聞いたのじゃ」
掠め取るように、恐る恐る携帯を受け取る。
「確かに、声は掛けたけど。それだけだよ?」
「……そ、そう言われれば、そうなのじゃ……。すまんのじゃ」
まだマトモに目は合わせられないが、少し冷静になってきた。
一定の距離は保ったまま、少年に非礼を詫び、いいなはハタと我が身を見下ろした。
「お主、儂を見ても驚かんのか?」
目の前で、いきなり変身したのに?
「驚いたけど、ろっこんでしょ?」
「ふむ、ということは……お主も?」
上目遣いに見上げるいいな。少年は否定しなかった。
「さて。大丈夫そうだけど、どうしよう? 送っていこうか?」
「い、いや! 一人で帰れるのじゃ! お気遣いなく、なのじゃ!!」
「そう、じゃあ気をつけて。その変態とやらに」
立ち去る少年の背に、いいなは安堵しながら頷いた。
「お主もな。ここらは近頃、怪人セブンを名乗る、もれいび狩りも出ると聞くのじゃ」
ぴたり、と少年が足を止めた。
「そうだね」
その唇に、ごく薄い笑みを浮かべて。
「ありがとう」
ハスキーボイスの少年は、そのまま立ち去った。
●さとみ
吉祥寺 黒子
と
逆巻 天野
は、さとみに会うため児童養護施設にやって来ていた。
相変わらずママが作ってくれた縫いぐるみを、しっかり抱きしめたまま。
それでも見知った二人の姿を認め、さとみは嬉しそうに駆け寄ってくる。
「さとみちゃん、元気だったか? ほら、お土産だぞ」
普段は人に見せぬ慈愛を籠めた笑顔で、黒子はさとみに持参したお菓子を渡した。
「わー、ありがとう黒子お姉ちゃん! 開けてもいい?」
「ああ、勿論さ。貸して、開けてやるよ」
黒子に包みを外してもらった、棒付きキャンディを頬張るさとみに、天野は屈んで問いかける。
「さとみ、何か困った事に、あってないかい?」
ママと暮らしていた時は、きれいに結んであった髪のリボンが、少しよれているのが悲しい。
手にしているクマの縫いぐるみも、かなり黒く汚れているようだ。
「ぬいぐるみ、だいぶ汚れちまったな。お姉ちゃんが、洗ってやるよ」
手を伸ばせば、さとみは心を許している黒子にすら、敏感に拒絶の意を示した。
「駄目ぇ、これはママだもん! 洗濯機に入れたら、可哀想だもん」
縫いぐるみを抱え込んで、大粒の涙を流すさとみに、黒子は胸が痛んだ。
この縫いぐるみは、短い時間だがさとみのママの魂が封じられていた。
さとみにとっては、心の拠り所とも言える大切なものだ。
天野も、さとみの両親の死因が溺死である事を思い出した。
「そっか、ごめんな。さとみちゃんは、優しいんだな。
大丈夫だよ、『ママ』がおぼれない様に、お姉ちゃんが綺麗に拭いてやるよ」
貸してごらん。
もう一度、優しく促せば。さとみも、おずおずとそれを渡した。
ネットで吊るしてあった石鹸と、ハンカチを使って黒子は汚れを、丁寧に拭っていく。
濡れた状態では、あまり変わらないが、乾けば汚れは今ほど目立たなくなるだろう。
黒子はもう一つ、さとみにお土産を渡した。
「ブリピュア! これ、さとみがもらっていいの?」
信じられない、という風に目を輝かせるさとみ。
黒子が渡したのは、女の子向け戦うヒロインのキャラクターのストラップがついた、GPS機能付き子供携帯。
さとみが好きなのを知っていて、探してきたのだ。
「最近不審者とか出て物騒だからな、何かあったら電話かメールをするんだぞ?」
「さとみ、他でも何か困った事があったら……なくても。必要な時は呼んでくれ、どんな些細な事でも構わないから」
施設の大人達に、何か変わった事がなかったか尋ねて戻ってきた天野も、さとみに防犯ブザーを与えた。
今の所、施設の周囲には不審な人物が見受けられたという事は、ないようだ。
力強く頷くさとみに、とりあえずは安心し、施設を後にする。
二人の姿が見えなくなるまで、さとみは手を振っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月22日
参加申し込みの期限
2013年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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