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【お三夜】猫と人、二つの世界が交わる夜
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●なぜか祭りで露天風呂
こうしてひととおり通りを歩いたマキナたちは、いよいよ、この祭り最大の問題露店の前で立ち止まった。
その店は四方を囲いで覆われていて、入り口はふたつ。赤と青の暖簾には、こんな文字が書かれている。
『露天風呂』
「露天風呂……だよな」と黒子。
「だね」とマキナもごくり、喉を鳴らす。
囲いの向こうから上がる湯気。気になる。気になりまくる。
「お祭りでどうして露天風呂?」
丸美のもっともな問いに答えたのは、店先にいた「杜の湯」印の法被を着た猫だ。
「なにせ不思議なお祭りだから、そういうこともあるのさ。露天風呂もいいだろ、露店だけに」
四人は顔を見合わせる。猫はさらに四人の手を引く。
「温泉の湯を使っていてね、効能は抜け毛、腰痛、あかぎれ、食欲減退、そして心と体の傷。もし何かで傷ついているなら、入浴っていくといい」
マキナたちは一様に、そこまで勧められては、という気になってくる。
どうせ女同士だ。恥ずかしいことなんかない。
しかも料金がべらぼうに安いと来ている。
「志半ばでくじけた後なら、再挑戦の気力だって湧いてくるかもな、温泉だけに」
女子たちは猫の軽口に顔を見合わせくすっと笑った。勇気を出して入ってみようか、ということで話がまとまると、猫は暖簾をちょいと持ち上げ、番台に座っている赤茶の猫に向かって言った。
「はーい、四名様ご案内~!」
「どうぞ~、四名様~。服はこちらで預かるよ、男湯はあっち、女湯はこっち、混浴はそっちさ。ああ、男女は分かれるが人と猫は分かれてない、いっしょだよ」
つまり猫とはどこを選んでも混浴ってわけだ。
やはり人間は、祭りの露店で露天風呂に入ろうという思う者は奇特らしく、ほとんどが猫の客である。
ふとマキナは首を傾げて、番頭の猫の顔をまじまじと見つめた。
「なんだい、鼻くそでもついてるかい?」
「いや、……きみとどこかで会ったことがある気がしてさ」
「おいらをはじめ、ここで働いているのは普段は『杜の湯』に出入りしている猫達さ」
「道理で」
神野文房具店の傍も通り道なのかもしれない。旧市街のどこかで会ったことがあるのだろう。
「よく
赤い髪の女の子
が洗ってくれてね、始めは湯をかけられてごしごし洗われるのは苦手だったが、慣れると乙なもの、身も心もピカピカになるのはいいものだろう?」
「きっとそうだろうね」とマキナは相槌を打つ。
脱衣所ではゼロがばたついていた。
「ゼロは脱ぐのですー」
と言ったはいいが、耳やらしっぽやらがひっかかってワンピースが上手く脱げなかったのだ。
あっという間にすっぽんぽんになった黒子が、上から引っ張って脱がしてやる。
丸美はスタイルのよい黒子やマキナを見ながら「ダイエットしてない……」と恥ずかしがっていたが、マキナにタオルケットを巻けば大丈夫と励まされて、ようやく準備を整えた。
風呂場と脱衣所を仕切る暖簾をくぐるとそこには……、
満天の星空の下、檜の湯船が鎮座していた。
「うわあ! ほんとに露天風呂だ!」
竹や苔むした岩なども配されて、祭りの最中だというのにまるで山奥の露天風呂に来たようである。
湯船につかる猫たちは、気持ちよさそうに目を閉じて、額の汗を拭いている。
「なんか、信じられないね」
丸美はゆっくりと湯船で身体を伸ばす。
「そうだね。まさかお祭りに来て、お風呂に入る事になろうとはね」と湯気の向こうからマキナの声。
「いやー、あったまるなぁ。ここ出たら、あとはどこ見るよ?」
黒子が尋ねると、ゼロが指折り数えだした。
「高速渦金魚釣りで遊びたいのです。猫の屋台でくじも引きたいのです。運がいいとあたるのではなく、あたると運がよくなるくじらしいのです。運命万華鏡っていうのも気になるのです。きっと不思議なものが見えるに違いないのですー」
「あっはっは、ゼロはまだまだ遊び足りないんだな」
「はいですー。もっともっと、みんなと遊びたいのですー」
「私もだよ」と丸美が微笑む。
「可愛らしいものからちょっと変なものまで、わいわい感想を言い合うのもまた楽しいよね」とマキナ。
「よぉし!」
黒子は、その豊かな肢体を惜しげもなく晒しながら、ざんぶと湯から立ち上がった。
「まだまだ遊ぶぞー!」
◇
湯気の向こうにいた
神薙 焔
は、湯船のへりに顎を預けながら、楽しそうな女子たちを眺めていた。
焔は星ヶ丘寮住まいだが、
「杜の湯」のファンだ。
星ヶ丘寮のお風呂より人情味あふれているし、ときどき猫も入ってくる。そんなときはごしごし洗ってやることもある。
みんなで入るお風呂は好きだ。たまにこんな風に不思議な光景に出会えることもあるし。
身体の芯が温まるまで浸かったのち、湯から上がると浴衣に着替え、フルーツ牛乳を一気に煽る。
「ぷはあ! やっぱりこれよね!」
猫たちも同じように腰に手を当て、牛乳瓶を逆さにして喉を潤す姿はとっても奇妙で面白い。
「ありがとう、いい湯だったわ」
番頭さんに声を掛ける。やがて焔の湯上りのうなじは、祭りで賑わう参道商店街の方へ消えていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月31日
参加申し込みの期限
2015年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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