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【お三夜】ワッショイ! 寝子島お三夜まつり!
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シーサイドタウンのお神輿がぐんぐんと進んでいくのを見送りながら、
津島 直治
はほうと息を漏らした。
「流石に早いな……」
自分たちが担ぐ子供用のお神輿とはスピードが違う。
そんな直治に、声をかける人物がひとり。
「直治君、もしかして燃えちゃってる? 俺もやるぞー! みたいな感じ?」
「えっ? いや、別にそういうわけじゃ……ただ、すごいなと」
直治の答えに「なーんだ」とちょっぴりすねたように返すのは、黒のねこ耳が愛らしい
相原 まゆ
先生。
まゆ先生、今日もうっかり子供と思われ旧市街のお神輿を運ぶこととなり、
「あなたも小学生に間違えられたの!?」
なんて直治を(勝手に)同志と認定したらしく、時折話しかけてくるのである。
閑話休題。「なーんだ」と漏らしたまゆ先生に直治が何か言葉を返そうとした、その時。
「トップを目指すのも素敵だけど、みぃんなで楽しくワッショイするのが一番ですなの!」
ぴょこり、直治へと話しかけてきたのは、ちょうど傍らに並んだ小さなお神輿の担ぎ手である
橘 明里
。
粘土細工の猫がちりちりと鈴を鳴らす凝ったお神輿を見留めて、直治は目をぱちぱちとした。
「その神輿、小さいのにすごいな。面白いと思う」
「ありがとうですなの! あかりが作りましたのよ!」
「へえ、あんたの神輿なんだ。よくできてるな」
直治の賛辞に、明里は八重歯を見せて「ちひひー」と明るい笑みを零す。
そうして明里は、先ほどの言葉の続きを紡いだ。
「勝ち負けとかはないのですなのよね?」
「えっと、多分」
「だったら、みぃんなでもりあがったら、きっとお祭りは大成功だよね!」
明里の笑顔は、どこまでも屈託がない。
陽だまりのようなその笑みに、直治も微かに口元を緩めた。
「俺もそう思う、かも」
「それじゃあ、みぃんなで楽しくワッショイワッショイしましょうなの!」
言って、明里はワッショイワッショイ! と大きな声を辺りに響かせる。
一抹の気恥ずかしさを感じながらも、直治もまた掛け声を重ねた。
「ワッショイ、ワッショイ」
「ワッショイ、ワッショイ! ですなの!」
掛け声は掛け声を呼び、熱気が辺りを包み込む。
周囲と比べて自分の声が小さいことをちょっと情けなく思いながらも、直治も懸命にお神輿を担いだ。
奉納用の魚が、お神輿の上にぴちりと跳ねる。
「そういえば、この神輿にのっている魚って本物なんだな」
「そうみたいですなの。ぴちぴちしてますなのよ」
明里が楽しそうに言う通り、魚はかなり活きがいい。
獲れたて新鮮な魚を神輿に乗せるとは……と思いつつ、直治は魚が落ちてこないように注力する。だが、
「あっ!」
大きく跳ねた魚が、お神輿の外へととび出した。
明里が大きな目を丸くして声を上げる中、直治はとっさに手を伸ばし魚をキャッチ!
お神輿から手を離してしまったことに瞬間ひやりとするも、幸いお神輿のバランスが崩れるような事態にはならなかった。
「あわわ、だ、大丈夫ですなの?」
一部始終を見守っていた明里が心配そうに直治へと声をかける。
そんな明里へと、直治は苦い微笑を向けた。
「ん、大丈夫。魚が落ちると思ったら、つい手がのびちゃったんだ。びっくりさせてごめんにゃ」
「大丈夫ならよかったですなのよ! ナイスキャッチですなの!」
言って、ふにゃりと安心したような笑みを返す明里。
手の中でぴちぴちする魚をお神輿に戻さねばとふと見遣って、直治はぽつりと言葉を漏らす。
「それにしても、お魚本当に美味しそうだな……だにゃん」
「ぴぎゃー! た、食べちゃダメですなのよー!」
ぶんぶんと首を振った明里の頭の上で、キュートなねこ耳と羽根飾りが一緒にふるふるとした。
一方シーサイドタウンのお神輿は、大きく上下に揺れながら、勢い変わらずに進んでいる。
さて、お神輿が揺れるということは、その担ぎ手の身体もますます躍動するということで。
(うん、御神輿を担いで揺れる乳尻太ももは素晴らしいです)
なんて、しみじみと胸に思うのは当然のように
横嶋 下心
である。
しばらく会話に入ってこなかったのは、ワッショイニャンニャンと声を張るのに夢中な風を装って、このチャンスを逃さずにいられようか! と間近でしっかりと担ぎ手の女性たちを見ていたのだった。
勿論、お神輿はちゃーんと担いでいたのでそこのところはご安心。
(素晴らしいから視線がいってしまうのは仕方ないですよね? ね?)
下心の技はもはや匠の域に達していると言っても過言ではない(かもしれない)。
ばれないように実にさりげなく、けれどじっくりと観察していた――はずだったのだが。
「ちょっと、さっきからみっちゃん先生のこといやらしい目で見てない?」
一旦掛け声はお休みして、じとーっとした視線を下心に送るのは
エヴァ・ブランシェ
。
エヴァの宝石のような瞳には、怒りの炎が燃えている。
(はっ! さ、殺気……!?)
とか何とかそちらの方に気を取られていた下心は、別方向から迫る脅威に気づかなかった!
「よくわかんないけど悪いコトはダメにゃ! せーぎのねこきゅあたっくるー!」
「ウニャー!?」
下心に全力の体当たりをかましたのは純真無垢な正義の魔法少女
トワ・E・ライトフェロゥ
である。
相手は小柄な女の子とはいえ、小学4年生の本気のアタックは割とクリティカルに痛い。
死角からの攻撃に、場外へと投げ出さればったりと倒れる下心。でも、
(あれ? いつもなら「ウボアー!?」なのに)
とか思う余裕がある辺り色んな意味で強い。
そして案の定、彼は間もなくしてむくりと起き上がった。
「ふっ、やったと思った? 残念、エロスは不滅だよ! でも危ないから気を付けよ……」
「次は……きっとこっちにゃん!」
「トワちゃん、ぎゃくぎゃくー!」
またも道を逸れそうになるトワを
野々 ののこ
が正しい道に引き戻す。
うん、誰も下心の口上は聞いていない!
だが彼はくじけることなく、またお神輿の担ぎ手に復帰するのだった。
お神輿は滞りなく、尽きることのない賑やかしさを連れて三夜湖目指して進んでいく。
「ワッショイワッショイ! あーっ、見物するよりも断然楽しい!」
担ぎ手初心者の
篠原 翠響
も、もうすっかり祭りの熱気に煽られている。
最初こそ控えめだった掛け声も今や辺りの男衆にも負けない元気の良さで、気合十分、全力で声を張り上げていた。
「こんなに楽しい気分になるなんて、いままで見物してたのがバカみたい!」
なんてしっかりばっちりテンション高く声を零せば、その言葉にエヴァがにっこりとした。
「篠原さんも楽しんでるみたいで何よりだわ。折角だし、自分だけじゃなく皆と一緒に楽しみたいもの」
「うんうん、皆で盛り上がるのって最ッ高!」
「じゃあ、ますます声を張っていきましょ。さあ、大人も子供もおねーさんもご一緒に!」
また明るく声を上げて、どんどん担ぎ手たちを盛り上げていくエヴァ。
溢れる活気に、頬に汗を伝わせながらも彼女は満足げに微笑する。
「ふふっ、盛り上げ役ならいくらでもやるわよー!」
パッションに満ち満ちた女性陣の様子に、ふうと息を漏らすは下心。
「いいね、女性の情熱的な姿。……だけど、三夜湖までいくのは結構大変だな」
けれど、相変わらずの眼福な景色が下心のくじけそうなハートを励ましてくれる。
こんな絶景を前に脱落しては桃色破廉恥小隊隊長の名折れとばかりに、下心は闘志とスケベ心を燃やす!
「俺だって最後まで頑張るよ! うをー、萌えあがれ俺の桃色魂!!!」
「おおーっ、燃えてるね! ゴールまで一緒に頑張ろう!」
気合を入れる下心に、エールを送る翠響。
お神輿の周りで、トワも皆に負けじとぴょこぴょこ踊る。
「トワもいっぱいいーっぱい盛り上げるにゃ! きっと後ちょっと! のはずにゃん!」
言って、トワは分かれ道の右側をずびし! っと指差し――その指を左の道へとスライドさせた。
「トワが思った方向とは逆ぽいカラこっち……と見せかけてこっちであってるにゃんね!」
「トワちゃんこっち! こっちだよー!」
自慢げな顔で間違った道へと進もうとするトワを、
久保田 美和
先生が慌てて呼び戻す。
お神輿が進む正解の道には、『もうすぐ三夜湖!』の立て札が立っていた。
「あら? もうゴールなのね。ラストまで声出していくわよ!」
お神輿を担ぐ者は、皆、エヴァと同じ気持ちだ。
――ワッショイワッショイ! ソイヤッソイヤッ!
清々しいような掛け声を遠く遠くまで響かせて。
天辺にお三夜さまが踊るお神輿は、ペースを落とすことなく三夜湖へと向かうのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月24日
参加申し込みの期限
2015年10月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月31日 11時00分
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