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【お三夜】ワッショイ! 寝子島お三夜まつり!
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旧市街のお神輿を
津島 直治
が見つけたのは、神事が始まる時間のほんの少し前。
神社には人々の高揚感が満ち満ちていて、その独特の空気に直治はどきどきとした。けれど。
(あれ? 妙ですね……)
違和感に、こてんと首を傾ける直治。
神社中に老若男女が溢れているのに、旧市街のお神輿前にいるのはほとんど子供ばかりのように見えたのだ。
「ねえ、おみこし担ぐ人?」
困惑する直治へと声をかけたのはこれも小学生くらいの女の子――茶色のねこ耳を装備した
桃井 かんな
だ。
「そのつもりだけど……担ぎ手に大人がいないから、ちょっとびっくりして」
「当たり前じゃん。このおみこし、子供用だもん」
「え……」
直治は、子供扱いされるのが苦手である。
旧市街にも神輿があるんだとだけ言っていた叔父の顔を思い出し、叔父さんめ……とちょっと思わなくはないものの、
「ほら、もうおみこし担ぐんだよ、始まっちゃうよ」
と、かんなに腕を引かれて、直治は特に抗うことなくそれに従った。
(ん、まあでも私もそんなに背の高いほうではないので……)
大人扱いをされたいわけでもない、という微妙なお年頃(?)の直治。
ここは素直に、神社を模した小さめお神輿の担ぎ手に回ることに決めるのだった。
担ぎ上げられたシーサイドタウンのお神輿の天辺で、お三夜さま人形がくるくる踊る。
人形が回転する度にみゃーみゃーと鳴くその音をかき消すほどの威勢のいい大声を、
エヴァ・ブランシェ
は辺りに朗々と響かせた。
「皆、賑やかに豪快に行きましょう!」
おう! と響く声、声、声。お神輿が、三夜湖を目指して動き出す。
エヴァと同じくお神輿を担ぐ
横嶋 下心
も、賑わいの中にっと白い歯を見せた。
「やっぱり皆で盛り上がるのは大切だしね、しっかり担ぐよ! ワッショイ、ニャンニャン! ってね! 派手にいこう!」
「にゃんにゃん? 変な掛け声ね」
「あれ? 俺そんなこと言った? ……まあいいや、細かいことは気にしない!」
エヴァが目を丸くするも、自身の異変を気にする様子もない下心。
目の前に、お神輿を担ぐ粋な女性たちの数多の胸やらお尻やら太ももが揺れている。
となれば、それを除くこの世の大多数のことは、今の下心には些事である。
(ううっ……)
心持ちはともかくどんと構える2人のすぐ近くで、
篠原 翠響
は困惑しきり。
お神輿を担ぐのは初体験の翠響、慣れないことに緊張が止まらない……と、いうわけではなく。
「お魚、美味しそうだにゃん……って、だめだめ! あれ生だし! 奉納用だし!」
ぶんぶんと首を横に振り、あちこちから漂う魚の香りが自分を誘うのを振り払う。
勝手に溢れるつばを飲み込みながら、心中に首を傾げる翠響。
(あたし、どうしちゃったの? 猫の格好してるから猫っぽくなってしまったのかな?)
神魂の影響とは知らずそんなことを真剣に考える翠響だが、
「ミユラ? どうしたデスカ?」
と、お神輿には手が届かないのでその周りをちょろちょろしている
トワ・E・ライトフェロゥ
に見上げられて、「何でもないにゃあ」と笑みを返した。
「よし、集中集中! 軽装でよかったよね、ええと、ワッショイワッショイ!」
まだぎこちなくはあるが、翠響もまた懸命に声を張る。
その姿に瞳を煌めかせて、トワは今度は、近くで同じく声を張り上げる
野々 ののこ
と
久保田 美和
先生へと純粋な問いを投げた。
「ノノコ、ミワ、What do? 今日は何するデス?」
「トワ、そこから!?」
近くでトワの声を聞いていた翠響が思わずつっこみを入れるが、トワはどこまでも大真面目だ。
みわちゃん先生が、こういうところは先生らしく明るくトワの疑問に答える。
「今日はね、三夜湖にいるお三夜さまに喜んでもらうためのお祭りなの! 元気よくお神輿担いで、美味しいお魚を届けて、楽しくワッショイワッショイってね!」
「お三夜サマに、ミコシを、届けるデス?」
「その通り! 先生がトワちゃんに花マルあげようっ!」
みわちゃん先生が元気いっぱいそう応じれば、トワの顔にも笑顔の花が咲いて。
猫帽子を被ったののこも、ひょっこりと顔を出す。
「ちなみに、このおみこしは三夜湖に一番乗りを目指してるんだよ! みんなで楽しめたらそれがいっちばんだけど、目標があるのも楽しいよね♪」
「Wow! みーやーこ、いくデス! Top runner! 一番乗り、デス!」
ねこ耳ねこ尻尾を揺らしてはしゃぐトワ。
けれど――彼女はある大きな疑問にぶつかって、首を捻った。
「デモ、トワはミコシに手、届かないデス。トワは何を楽しむイイデス?」
「例えばだけど…… 楽しくって賑やかなのがお三夜さまの好みみたいだし、踊るっていうのはどうかしら?」
ほら、お神輿の天辺の人形みたいに、と話を聞いていたエヴァが提案すれば、お神輿の一番上を背伸びして見遣ったトワの表情がますます明るいものになる。
「Dancing cat! サイケデリック、デス!」
「トワも踊るにゃんヨー! Let's goみーやーこー!」
くるくると人形の真似をして踊るトワの姿に、翠響がくすりと笑みを漏らした。
「可愛いにゃん、ネコキュアダンスみたい!」
どんなことでもコツを掴めば要領よく習得できてしまう翠響、すでに担ぎ手にも慣れた様子でその笑顔は朗らかだ。
「えへへ、ありがとにゃ! 嬉しいにゃん! にゃーにゃー……にゃ?」
神魂の影響に気づいたトワが、ふと首を傾ける。けれど、
(こころなしかにゃんか変わった気がするにゃんけど、まー気のせいにゃんね)
なんとなく何時もよりスムーズに喋れる気がするのも多分気のせいにゃ、と結論づけるトワ。
お供え物のお魚が美味しそうに見えて仕方がないのだって、気のせい、のはず。
「食べちゃう前にみゃーこへ行くにゃー! みゃーこは、ah……こっちにゃんネ!」
「んー、残念。こっちよ、こっち!」
凄まじい方向音痴っぷりを発揮するトワの様子に苦くも優しい微笑を漏らして、エヴァがしっかり軌道修正。
そんなエヴァ、ふと辺りを見渡すと、
(遅れてはいないけど……このままだと一番乗りは難しそう?)
なんて、周囲の状況から判断する。
そうして彼女は、神事の開始前から温めていたあの作戦を決行した。
「ねえ、みっちゃん先生」
「うん? どしたの、エヴァちゃん?」
「先生、知ってる? 一番で三夜湖に着くと、お守りの効果が上がるらしいわよ?」
「え、ええっ! それほんと!? ……あ、いや、別に私はお守りを目指してるわけじゃないんだけどっ!」
伝統あるお祭りを云々かんぬん言いつつも、みわちゃん先生の目の色がわかりやすく変わる。
(みっちゃん先生……拍子抜けするほど計画通りね)
呆れるやら感心するやらのエヴァである。
心中で息を吐いて、先生だけ盛り上げても仕方がないとエヴァはすうと息を吸い込んだ。
そうやって彼女はまた、快活で大きな声で周りの担ぎ手たちへと呼びかける。
「さあ皆! お三夜さまが飽きないように、気合入れて担いでいくわよ!」
目いっぱいの声を張れば、熱気がお神輿中へと伝播していく。
お神輿はまるでそれ自体が一番になる! という意思を持っているかのように、前へ前へと進んでいった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月24日
参加申し込みの期限
2015年10月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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