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フツウ*ランチタイム
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◆校舎裏~武道館裏~理科室
「こっちだ、市橋」
八神 修
に『見せたいものがあるから昼食を一緒にどうだ?』と誘われて、
市橋 誉
は人の少ない校舎裏に呼び出されていた。
「どうしたんだ、校舎裏なんて。八神らしくもない」
普段、堂々としている修が人気のないところを指定するなんて。秘密の相談だろうか?
「って、バスケットが3つ!? ずいぶん大荷物だね。八神、それ、全部お昼か?」
「そんなわけないだろう。昼食は鞄の中だ」
修はバスケットを運んで大分疲れているようだ。重いものなのだろうか? あっ、今、バスケットが大きく揺れた……。な、何が入っているんだ?
誉が緊張しながら見守る中、修が白いバスケットに手を伸ばす。中にはタオルと……白いふわふわの子猫が入っていた。
「みぃ?」
「長い間閉じ込めてすまなかったな、ミルク。ほら、昼食の時間だ」
ああ、と子猫を見て納得する。そういえば、以前に猫を飼い始めたと聞いたことがある。バスケットに入れて連れてきたらしい。昼食まではだれかに預かってもらっていたのだろう。
「へえ、ずいぶん懐かれてるみたいじゃないか。名前も決まったんだな」
「ああ、名前はこいつが自分で決めた。……甘えたがりなやつだ。猫気質だから、構いすぎるとふいっと離れるが……構わないと寄ってくる」
「そういうところがいいんだろ?」
誉がからかいを込めて言うと、む、と修が口を閉じた。図星なのだろうか。優等生然としている友人が言葉に詰まるだけでもレアな上、少し恥ずかしそうにしているのが面白い。
「で、あとのふたつは」
「ああ。本題はこっちなんだ」
修が苦笑しながら茶色いバスケットと黒いバスケットをあける。それぞれから子犬と子猫が出てきた。どちらもかわいい盛りで、周りに女子がいたら黄色い悲鳴があがっているだろう。
「かわいいなあ。ふかふかだ」
「なあ、市橋。子猫か子犬はいらないか?」
そういうことか、と誉は納得した。犬猫は大好きだから、心が動く提案だった。
「ちょっと考えてみてもいいか? すぐには決められない。こいつらが俺を気に入るかもわからないし」
「勿論だ。じっくり考えてくれ」
耳や肉球をもふもふしながら飼ってみた場合を想像してみる。猫の方が肉球はさわり心地がいいかもしれない。でも、猫を飼っている人はたくさんいるし、一緒にジョギングできるから犬がいいかもしれない。
子猫たちと戯れていると、ぽきり、と小枝を踏む音が聞こえた。ヘッドホンを着けた
逆巻 天野
が武道館裏に向かうところだった。
「あっ。逆巻。自治会長、頑張れよ」
天野は猫鳴館の自治会長に立候補している。1-6の学級委員である誉は当然そのことを知っていた。おそらく修も知っているだろう。
「どうも。そこそこ頑張るよ。僕の目的は生徒会が望んでいる形とは違うかもしれないけどね」
そっけなく返事をすると天野はふりむくこともなく歩いて行ってしまった。
「何を考えているのか、よくわからないやつだ」
「はは。でも、動物好きらしいよ」
……と、このままでは談笑して昼休みが終わってしまう。誉と修はそれぞれの弁当を取り出した。誉は手製の弁当、修のは使用人に作らせたものだ。
「……お前は料理人にでもなるつもりか?」
修が誉の弁当を見て感嘆とも呆れともとれる声を出す。今日の誉の弁当は春野菜の春巻き、青のりと桜エビの和風玉子焼き、チーズはさみカツにキュウリの浅漬、ピーマンの肉詰め、ツナマヨおにぎりだ。
「食べてみる?」
「ひとつもらおう……む、美味い」
子犬や子猫に餌を用意しながら、修は春巻きをひとつもらって食べた。このしゃきしゃきした食感は春キャベツ……この男、基本を習得したうえで工夫している……!
「デザートもある。今日はバナナルンピア。バナナの揚げ春巻きだね」
「フィリピンの伝統的な前菜だったか……これもなかなか」
「ブラウンシュガーを入れているから甘味は十分だけど、念のためこれも持ってきた」
イチゴジャムとブルーベリージャムの小瓶を取り出しにこりと笑う。自分たちにも頂戴! と、子猫と子犬が前足で催促を始める。誉は困ったように笑った。
「ごめん、これは人間用の食べ物だからあげられないんだ。今度、お前たちでも食べられるものを作ってくるよ」
約束だよー!
そう言いたいかのように、子猫たちが誉を見ながら小さく鳴いた。
天野は黙々と武道場裏まで足を進める。武道場裏は九夜山のそばということもあり、寝子校内でも近づく人が少なかった。
「……よかった、いてくれて」
ウサギやネズミが天野が来るのを待っていた。
今日は動物たちに餌をあげるつもりだった。野生の動物を餌付けするのはよくないかもしれないが、怪我をしている個体や病気の個体なら特別だろう……と考えての事らしい。
「おいで、手当てしよう」
持参した消毒液、包帯、ピンセットなどを取り出す。怪我をした動物たちが来るまでじっと待った。やがて、森の奥から足をわずかにひきずった鴉が現れる。宝石泥棒事件で出会った鴉だった。
落神が再来して以来、人だけでなく動植物にも危害が及んでいる……と天野は考える。
「僕ね、決めたんだ」
もれいびの場所を作るって。
治療中の鴉に小さく語りかける。
野生の動物たちと接する時間が欲しくて生物部もやめてしまった。今は動植物のもれいびを……保護できたらと考えている。
「君たちはどう思う? 力を貸してくれないだろうか」
どうする? どうしようか。
天野が話しかけると、野生の野兎が互いに顔を見合わせて首をかしげた。
「考えてみてくれ」
人間に話しかけるのとは違う穏やかな声。自己満足の決断はしたくなかった。今はこれでいいだろう。
足元に小さな気配を感じる。飼っている白鼠と針鼠が戻ってきていた。
「ん? 何だい、そのおにぎりと卵焼き……君たちも動物に差し入れかい?」
そうだ。というように鼠たちが頷く。
ぴょいっと天野の元を離れて事情のある動物の元に向かっていった。
北校舎・理科室――。
背もたれのない椅子に座りながら、
御巫 時子
が昼食を食べていた。普段は友達と一緒に教室で食べたり、中庭で日向ぼっこしながら食べたりしているが……今日は鳥たちと会話をしたかったようだ。
チチチ……。
窓枠に並んだスズメたちがかわいらしい鳴き声で時子に話しかける。
「まあ……。動物の怪我を、治している人が……?」
スズメの報告によると、その人物は今武道館裏にいるらしい。怪我をしたカラスを治療しているとのことだ。
「その人も、鳥さんとお話ができるのかしら……?」
野菜のサンドイッチを食べながら、時子はのんびりと考えた。時子が鳥と会話できるのは、ろっこん・鳥の囀りがあるからだ。
ちがうとおもう。
ふつうの、ひとのことば。
スズメが時子の疑問に答えてやった。どうやら相手は純粋に動物が好きで助けているだけらしい。
「そう……」
納得した時子。今度はスズメが逆に質問をした。
どうして、きょうはここに?
「会いたい先生がいたんです……」
ふんわりと微笑む。理科室には大事な人がいるから、時間を見つけてよく遊びに来ていた。今日も実験中の彼が見られれば……と思っていたのだけれど。
お弁当を食べ終わり、ごちそうさまと手を合わせた。
「頭の鳥さんのこと、聞いてみたかったですね……」
時子は鞄からこの前作ったクッキーを出すと、彼が気が付きやすい場所に手紙を添えて置いておいた。焼き菓子だし、少しくらい置いておいても問題ないだろう。おやつにしてくれればいいな。
先生は、頭の鳥さんと会話ができるのかしら……?
好きな人のことを考えると、時間は瞬く間に過ぎて行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月19日
参加申し込みの期限
2013年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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