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寝子島高校
道すがら ――秋、11月の頃――
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小島 海美
は学校が終わった後、友達皆でシーサイドタウンの公園で遊んでいた。誰かが持ち込んだボールが思いの外高く跳び上がって、海美は空が赤くなっていることを知る。周囲に視線を配るとボールは僅かに見づらく他の人間の顔の判別もそれなりの距離でも難しい。
(お日さま、もうしずんでる?)
否、まだ沈み切ってはいない。ただ、それも時間の問題だった。
遅くなるのは良くない。特に母親が心配してしまう。
(おかあさんにしんぱいかけないように、もっとくらくなるまえに、いそいでかえらなくちゃ!)
「みんな、またあしたー!」
自分だけではなく一緒に遊んでくれた皆に帰宅を促して、海美は彼等と別れの挨拶の代わりに約束を交わす。
(かえりみちは……こっちのほうあんましこないけどわかる……たぶん!)
迷子にならない自信はないけれど、寝子島自体それほど広くないし、わからなくなってもすぐにわかる所に出れるはず。行き当たりばったりでもなんとかなると暗くなる周囲に海美は自分を奮い立たせた。
それでも、もし道を間違えたと知れば心細さに追い立てられて慌てて変な道に入ってしまうかもしれない不安は付きまとう。言い知れぬ危機感に慌ててしまい、思わず左右の確認を怠って十字路を飛び出しかけて自動車を止めた――幸いにして赤信号で止まりかけだった――海美は鳴らされるクラクションで自分が事故を誘発しかけたのを知る。素直に運転手に「ごめんなさい!」をして、次からは気をつけようと反省した。きちんと止まって右と左を確認し安全を確かめたら走ることにしよう。
「海美ちゃん? こんな時間に会うのは珍しいのだ~」
慎重に帰路を進めている途中
後木 真央
に声を掛けられ、「そうなのきょうはちょっとおそいの」と返したりもして。
…※…※…※…
下校途中の寄道散歩。今日は良いものが描けそうな気分。
旅鴉 月詠
は、とある公園にてベンチに腰を下ろし夕陽と黄昏に染まる街を眺めていた。
時間にしておよそ五分程、じっと見詰める夕陽は揺らぎながらゆっくりと高度を落としていく。
目に見える時間の流動に知らず息が漏れ、月詠は横に置いていた画材道具が入った鞄からスケッチブックと鉛筆を取りだしざりざりと街の方からスケッチし始めた。
夕暮れの街並みを描く作業を続ける月詠の後ろを何人もの通行人が素通りする。
小島 海美
もそのひとりで、何やら絵を書いている人! と月詠のそばに来たが手早く描き込まれる街並みに自分が帰宅途中なのを思い出し、家路へと急ぐ。
夕暮れに沈みゆく街並み。時間を目と耳と肌で感じながら有限中スケッチを続けていた月詠の手が止まる。集中して静かだったのが逆に警戒心を解いたらしく一匹の猫が月詠の側に寄ってきた。
「おはよう」
猫というのはだいたい夜行性であると認識しての挨拶。ひくりとヒゲを動かす相手に月詠はそうだ煮干しがあったなと思いだして鞄に手を突っ込む。
朝ごはんじゃないが煮干でもどうぞ、と差し出すと猫は横柄な態度で煮干しを咥えた。受け取る態度の不遜さによくお食べと声をかけて月詠はベンチに横置きしていたスケッチブックを手に取った。
この公園は丘の上、路地の丁度つきあたりに位置する。
陽の角度と、道と家々の間から丁度、道先の奥の奥、海に落ちていくだろう。
ベンチの下を陣取っていた猫が月詠から貰った煮干しをゆっくりと平らげた頃、また一匹、また一匹と猫がどこからともなく姿を表し寄り集まってきた。
集会の時間か会場かそれともどちらにか被ってしまったのか、はたまたただ単に彼等も夕陽を眺めにきたのだろうか。これも何かの縁かと道行く彼等の姿を月詠はスケッチブックの風景に追加した。
集中する月詠は知ってか知らずか。本人の了承を得てないので――元より主役は猫なので――ベンチに座る月詠の背を『絵描きと猫』と題して
佐藤 タカシ
はシャッターボタンを押して画像に残していた。
遠くで鴉の鳴声。彼らは寝床へ帰るのだろう。甲高い鳴き声故にどこまで響き渡りいよいよもって黄昏の時を知らせる。
さあ、そろそろお別れだ。
それは祈りのような景色。
先に描いた遠くの海に沈む夕陽を描き、
全てを赤(橙)に染めていく。
光を調整、影を加えて完成する情景。
完了とばかりに鉛筆を置いて、月詠はスケッチブックを眺める。まぁまぁの出来に頷きをひとつ。
さて帰ろうか。
画材道具を鞄に仕舞い帰り支度を始める。陽が沈むと猫達も消えてしまって、月詠は一人静寂の中だ。
『秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず』
風情ある秋の空。
今ならギャル文字なんだろうな等と思いつつ。春はあげぽよ。などと。
…※…※…※…
「ふー、カラスが鳴いたら帰りましょー」
呟いて、
「……まー、カラスが鳴いても帰れない場合が多々ありますけど!」
自ら突っ込みを入れるのは
屋敷野 梢
だ。
暖かい時期こそ自転車を使用していた彼女は一段と冷えてきたこの頃は徒歩に通学手段を変えていた。
と言っても家は旧市街に在り学校からは遠い。バス通も今後考慮に入れておくのも悪くなさそうだ。
生徒会に顔を出し、生物部の部活が終わった彼女は「では今日はこれで帰りますね!」と元気よく挨拶を残し校舎を後にした。
本日のアルバイトは無い。ならばこのまま真っ直ぐとは帰らず途中で商店街に寄って夕飯の具材を調達してもいいかもしれない。
「お腹をすかせたおじーちゃんとダメおにーちゃんが、ご飯だけ炊いて待ってますからねー」
何も買わずおかず無しなんてことは悲しいので。
「えーと、足りないのは合いびき肉と玉ねぎと……あと、卵切らしてましたっけ」
指折り思い出しながら今晩の夕食は何にしようかと頭を捻る。
「……よーし、ハンバーグです! ハンバーグにしましょう!」
多少の手間はかかるが混ぜて捏ねて焼いてと比較的手早く仕上がる料理かつ、家族からも高評価なおかずである。
「お野菜は家にあるやつを温野菜にして……ジャコを揚げてのせて、ポン酢でいただきましょ!」
そうと決まれば買い物はちゃっちゃと済ますべき。お腹を空かせて待たせておくのは避けたい所と梢はレジへと向う。
気づくと、秋空は夕日を映して赤焼けている。見回すと周囲は冬の訪れを無言のまま静かに梢に知らせていた。
「もう寒い寒い冬の始まりですねー。虫たちも全く見なくなりましたし……」
呟きに吐き出す息も白く、空気は肌寒さを覚えるくらいには冷たい。
耳あて、マフラー、手袋等。これらはこれから必要になって手放せなくなる。
そうしている内に街がクリスマス一色に染まって夕方の同じ時間はこの辺はイリュミネーションがこれでもかと華やかに飾られるのだろうか。
でも、
「イリュミネーションって、余り好きじゃないんですよね」
歩きながら梢は両肩を落とす。
派手で華やかであればあるほど街の中でひとりぼっちな気がして、切なくなる。
「って、いけないです。今は買い物です」
なんて考え事をしていれば目の前に商店街が広がっていた。
「さー、お買い物お買い物っ」
梢はまだまだこれからが忙しい。
…※…※…※…
あっちこっちで何度目かもわからない寄り道をしながら
小島 海美
は家へと急ぐ。
見知った色の道路。隣家の塀の柄。色づく誰かの庭。見えてくる建物、駆け足が早くなる。気がする!
上がる呼吸、けれど疲れは無い。
何度も出入りしていた玄関に飛びつくと、
「ただいまー!」
海美は声を張り上げて帰宅を告げる。
玄関を開けた勢いもそのままに母親の姿を視界に入れると、目一杯と抱きついた。
「ただいまおかあさん!」
母親の匂いで胸を満たして噛みしめるのは家に帰るという喜びだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月27日
参加申し込みの期限
2015年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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