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道すがら ――秋、11月の頃――
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正門を後方にして、秋の肌寒さに、ふるっと身を震わせた
千堂 結
は「もう秋なんだね……」と、残暑の面影も消え去った空を見上げて小さく零した。
「千堂じゃん、もう帰んの?」
そんな結の背中に向かって
鵙海 甫
は声を投げた。
振り返って受け止めた結は今帰る所と頷く。
「俺も帰るところ。ほら、部活まだ決めてないし。
それじゃ……途中まで一緒に帰ろうぜ?」
校舎を出て行く結を見つけて追いついた甫は気安い声で結を誘った。
対し結は、きょとん、とする。
「なに? 駄目?」
「……そういえば。誰かと一緒に帰るのって、初めてかも」
想定されていなかった提案の為に返答に詰まったと知り、提案を断れるのかと先手を読もうとする癖のある甫は読みが外れたわけではなく、次に持ち上がった疑問に首を傾げた。
「本当? 部活帰りに誰かと帰ったりは?」
聞かれ、結は首を横に振る。
「部活ーは、うぅん。 ……まだ決まってないんだよね。
あのね、その、どこがいいとかも無くて、迷い中……なのかな?
へへー……どうしようね~、どの部活も魅力的だから迷っちゃうなぁ……」
自分の意思を確かめるかのようにゆっくりと話す結は、信号機が赤くなったことで立ち止まった甫を見た。
「……鵙海君は、決まってる…かな?」
「うん? 部活?」
「そう。決まってなかったら、一緒に考えよう……!」
「今歩きながら?」
「だめ、かな?」
もし気が合ったなら一緒の所に入部したいなという少女らしい魂胆を滲ませて結は甫に問いかける。冷える秋風に靡く髪を軽く抑え小首を傾げる結に「そうだな」と思考に甫は一度空を見上げた。
「えへへ。一緒に帰るのなんて。なんだか、すごく楽しい」
語る結に甫も連れのいる帰り道はいつもと違う感じがしこちらも楽しいと歩む。
歩を止めなかったことでなし崩し的になってしまったが互いに共に下校することを良しとしていて、二人の間に流れる空気はとても穏やかで大変に和やかであった。
「こんなに楽しいならもっと早く……」
「早く?」
沈み行く様に声が消えた結に甫はどうしたのだろうかと注意を向ける。瞳だけ動かした視線の先では不安に揺れる結の姿があった。
「千堂?」
動かない結に引き止められるように、信号待ち以外で初めて甫は足を止めた。
「……ん、と。変な事聞いちゃってもいいかな……」
結の切り出し方は緊張故に稚拙であった。
「私の目って、変だと思う……?」
僅かに表情を変えた甫に結は慌てる。
「あっ、えと、ほんとに変な事でごめんね……!!
その、目が…コンプレックス、というか、なんというか……。
変に思われる事が、えと……多かった、から」
「変か、だって?」
うん、と小さく頷きこちらの返答を待つ結に甫は「良いじゃん」とはっきりと答えた。
「榛色ってやつ? ロミオとジュリエットにもヘーゼルアイって出てくるし、洒落てると思う!」
「お洒落?」
「珍しいのだと生まれつきに紫色の目の人までいるんだぜ、千堂は全然フツーだよフツー!」
好意的な反応に結は傍目からわかるほどに安堵していて、加えて過去無かった評価を貰っているのか「そ、そうなのかな、お洒落なのかな」と僅かばかり戸惑っている。
自信持って良いと言葉を重ねる甫は、洒落ていると言えばと話題を繋げた。
「俺ん家さー、いや爺ちゃん家なんだけど、とにかくすごい古いんだ」
「お爺さんのお家(いえ)? 鵙海君は一緒に住んでいるの? ……どこらへんに住んでるのかな?」
「そうそう。俺爺ちゃんや婆ちゃんと同居してんの。
家は旧市街の一角にあるんだけどさ、これがまた昔ながらってやつで、囲炉裏とかあるんだぜ? こっち来て初めて実際に使ってみたよ。
他にもさ、何かよく分かんない置物があったり、御札とか貼ってたり、引っ越してきた時はビビッた」
「そうなの……! 私、古き良きな家屋とか、文化が大好きで……!!」
話題に食いついた結に、甫は古い古い家のことを面白そうに話して聞かせる。
「わー、わー……。 いいな、すごいなぁー!」と目をきらきらと輝かせて相槌を打たれれば会話は花開き、あれもこれもと尽きない。結が好奇心をくすぐられ無邪気に先を促され甫は饒舌になっていく。
「ね、ねえ! 良かったら、鵙海君の家に、少しでいいから……お邪魔してもいいかな……!? お話聞いてたら、その、すっごくすっごく気になっちゃって……駄目だったら、いいから……!」
好みの話題に欲求はエスカレートしできるならこの目で見てみたいと結は甫に問うた。
彼女自身住んでいる場所はシーサイドタウンだが元々色んな所に行ってみたい気持ちもあり、多少の寄り道はしてみたく、結にとってみればそれこそこれも何かの縁、というやつである。
積極的な申し出に甫は悪戯ッ気気味に笑う。
「おっ、時間あるなら見てく? きっと爺ちゃんがお茶淹れてくれる」
興味を持ってくれるなら尚良と。家まで誘ってみる甲斐があると甫は快諾に頷いた。
了承を得た結の喜びに、家はこっちの方面と甫は案内役を引き受けて、二人は話に赤金の空よりも鮮やかな花を咲かせながら家へと帰る。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月27日
参加申し込みの期限
2015年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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