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寝子島は撮影されている ~ひめこの世界
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【噂】
「うん、うん。分かったよぅ武道くん、健作さんにもよろしくねぃ」
通話を切ると、
呉井 陽太
は改めて、しんとしたアーケード街へと足を踏み入れます。いくつかに分けられた区画のうち、南北は
志波 武道
、
芽守 健作
ら仲間たちに任せ、陽太は町の中央、まずはこのアーケード街にて聞き込みを行うつもりです。
といってひとりではなく、傍らには、
「住人が不気味? ミステリアスというのさ! レディの表情、胸の内が見えないなんてのはいつものこと、珍しくは無いからね」
たまたま同じ道行きとなった、
八十八旗 信彦
の明るい顔もありました。
「……男は? 信彦君」
「顔が隠れてる野郎なんて気味が悪いね、そっちは任せるよ、くれっち先輩!」
信彦は女性を、陽太は男性を担当として、ふたりはさっそく聞き込みを始めます。
アーケード街の両脇には、八百屋や青果店、酒屋など、いくつもの素朴な店構えが並んでいるものの、その半ばほどは閉まっていて、いわゆるシャッター通りといった有様です。開いている店先に立つ顔の無い店員たちも、客を呼び込むでもなく、ただぼんやりと立っていたり、黙々と新聞を広げていたりで、こちらを見向きもしません。
「なーに、顔が見えないってことは、無理に表情を読む必要もないってことさ……おおっと、そこ行くレディ! ちょーっと話を聞かせてくれないかなっ」
OLらしきスーツの女性へ、信彦はいつもと変わらぬ調子で駆け寄り。陽太もまた、
「ちょっと良いですかー? 髪はピンクのウェーブで、オレとおんなじような制服を着てて、『んふふっ!』って笑う女子高生。知りませんかー?」
文房具店の軒先で油を売る中年の店主へと、声をかけます。
顔の無い住人たちに話しかけてみれば、普通に口を開いて答えてはくれました……揃ってどこか精彩に欠け、じめじめとした陰鬱さを湛えてはいたにしろ。
「……なに? うろんじ……? さあ……」
「……はぁ……? ていうか、客じゃねえのかよ。ちっ……」
いきなりの当たりを期待したわけでは無くとも、彼らの無愛想は鼻につき、どこか敵意すら感じるほど……その後に何組かの人影に声をかけてみても、反応は概ね似通ったものです。
陽太は首をひねり、
「うーん、よそ者が嫌いなのかねぃ……?」
「さてねえ、しかしこりゃ手ごわいな。ま、俺としてはどんなレディも、差別するつもりは無いけどね……お! 女子高生二人組発見!」
めげずに駆けていく後輩を、陽太は頼もしく思いながら追いかけます。
「ミステリアスで魅力的な、レディたち♪ 君たち、
胡乱路 秘子
、って人を知らないかい? ああ、いや! 分かってる、いきなり他のレディの話なんて持ち出されたら気分を害してしまうだろうけど、俺たちにとっては大事なことなんだ。悪いけど、教えてもらえないかい?」
セーラー服の女子高生たちは、ぐじぐじと塗りつぶされた顔をふと見合わせて、
「……うろんじ? しらなーい……何、ナンパ? キモイんですけど……」
「ああ、でもほら……あれじゃないの? 『ひめこちゃん』のことじゃない?」
今度は、信彦と陽太が顔を見合わせる番でした。
「……ひめこちゃん?」
彼女らははっきりと、そう口にしました。
真っ黒なふたつの顔が、ぎぎぎ、と揃ってこちらを向いて。
「『ひめこちゃん』、って都市伝説。このあたりじゃ、ちょっと有名だし……」
矢萩 咲
は木刀の柄を手のひらに握り締め、絶えず周囲へと鋭い視線を巡らせます。
同行する仲間たち、自身が護衛すべき彼女らが再び歩き始めたのを見て、咲は足元を見下ろし、
「ほら。行くぞ、リン。おいで」
ちりりん、と軽やかな音が響き、レンズ・キャッツはどこか機嫌良く横に並び、カメラ・アイで咲を見上げてひとつ、にゃあと鳴き声。『リン』と名付けた黒猫は、首元の鈴を咲がつけてやって以来、彼女を慕っているらしく、たびたびこうして姿を現しては付いて回るようになりました。
「すっかり懐かれてしまったな……」
黒猫と一緒に歩きながら、咲は、あらためて辺りを見回します。そしてこの猫にも、あの番組にも、何かと縁のある少女の顔を思い返します。
(この町は……胡乱路さんの生まれ故郷、なのか?)
彼女を、知りたい。そんな思いが、咲の足を進めていました。
「それにしても、奇妙なものが盛りだくさんで、いいねぇ。影に沈んだ町に、顔の見えない住人たちに……この、レンズ・キャッツも! 僕も一匹飼いたいもんだよー」
先を歩く一行の中で、
晴海 飛鳥
がそう言って示したのには、咲のリンだけではなく、『
クロワ
』。
綾辻 綾花
が猫鳴館の自室で世話している、ヒマラヤンに似た黒猫もまた含まれています。
緩やかな傾斜の続く砂利道を登りながら、彼女らが目指しているのは、北の方角。山のふもと、緑の多い一角には小学校や中学校、それに図書館などもあるようで、何かそこで情報を得られればと期待してのことです。
クロワを優しく撫でながら、綾花は黒く霧がかった空を見上げて、
「この町は……何なんでしょうね。胡乱路先輩の、過去の記憶……とか?」
彼女らもまた、あの不可思議な少女とは、少なからずの交流がありました。
「先輩のこと、知りたいです。できたら、仲良くなりたいですから」
「それは僕も同じさ、今度はバッチリインタビューを……っと、人がいるね。おーい!」
人影を見つけるなり、飛鳥が手を振りながら駆け寄ります。ランドセルを背負った、小学生低学年くらいの男の子のようです。
億劫そうに振り返ったその顔はやはり、真っ黒。表情はちらとも垣間見えません。それでも飛鳥はにこやかに、
「君、ちょっといいかな? 胡乱路君……秘子、って女の子のこと、何か知らないかい?」
「……『ひめこちゃん』のこと?」
彼もまた、知っている、と言いました。この町に伝わっているという、都市伝説。他愛のない噂話。
「『ひめこちゃん』……? それは、どういう話なんだ? 教えてくれないか」
木刀を握った咲の眼光に、少しばかりびくりと身体を震わせながらも。
男の子は、口のあたりの影をひとしきりもごもごとさせてから、やがて。
「しってるよ。『さらわれて、ころされてバラバラにされて、うめられちゃった、ひめこちゃん』!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
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寝子島は撮影されている ~レンズ・キャッツ捕獲要請
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月23日
参加申し込みの期限
2015年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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