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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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＜月華＞闘華降煌 ～求めよ、さらば与えられん～
転：戦いの果てに
毎回けが人続出、リタイヤ続出となる福玉争奪戦。終盤に差し掛かると半数以上がリタイアしていた。だが、寝子島の住人達は欠けることなく喰らいついていた。
先頭は、相変わらず七峯 亨と華嶋 純夏のコンビだった。ぶつかりそうになれば高度を上げ、急旋回はスノーボードでいうハーフパイプのように上がり捻り込みで収める。
（あと、少しか）
水流と結界の操作に集中していた純夏もまた煙幕玉で妨害者に仕返しをし、向かい風を強引に突っ切っていた。光に水が煌き、その滑らかな軌跡を残して２人はゴールへと急ぐ。
すぐ後には、日暮 ねむると響 タルトのコンビ。煙幕玉をゲットしたねむるはそれをしまいこみ、後方から飛んできた爆竹に気づいていない。
「危ない！」
タルトがすぐさま重力操作で破裂する前に叩き落した。破裂音で気づいたねむるが礼を述べれば、タルトはかわいく照れ笑い。
先頭集団４人に続くのは、虎姿のサキリ・デイジーカッター、タイフーンモードをやめダッシュする尾鎌 蛇那伊、青龍族の力と硬球で挑む新田 亮、運を味方につけた火焔 燐、素早い身のこなしの仮面の若者――白鋼の姿が。
そして、２位集団のすぐ後を姫神 絵梨菜、志波 武道、恵御納 夏朝（夏夜）、呉井 陽太、高野 有紀、永田 孝文が後に続いていた。
（向かい風……ね）
燐は目に頼らず、耳を済ませる。音と感覚で風の縫い目を探し出すと、彼女は煮干を口に含んだ。そうする事でろっこん『キャット・インストール』が発動し服ごと愛らしい黒猫へ変化する。表面積をそれで小さくするのだ。
（これなら追いつける）
燐はたったか走りぬけ、虎姿のサキリに並んだ。その時、爆竹が彼らへと投げつけられる。これはまずい、と燐が思ったとき、運が彼女の味方をした。サキリが姿を人に戻し、あっさりと導火線を次々に切り落として爆発を防いでいた。見事な一発芸に観客は拍手喝采である。
（運が良かったわ）
燐はその側をたったかたったか走り抜ける。それを見たタルトは周囲を見渡した。なんだか蛇那伊と亮の後ろから夏夜たちが追いついてくる姿が見え、混戦が予想できた。
「んー、混戦になってきたっぽいし、ここで猫になろうかな」
「わかった！」
ねむるは腰に下げていた筒の栓を抜き、タルトへかける。と、タルトは愛らしい縞々猫へと変化。彼女のろっこんは水やお湯をかぶる事で服ごと猫に変化できる『チェシャ猫』である。
ねむるはつぶされそうになったタルトを抱えて一時離陸。「ふぅ、間一髪だねぇ」と額をぬぐうと少し離れた場所で着陸し、タルトを離す。
そうしている間にも絵梨菜が他の参加者とぶつかり、咄嗟に「きゃあ！」と悲鳴混じりに膝蹴りを見舞う。白い膝が相手の股間にクリティカルヒットする様を武道は目撃してしまい、思わず股間を押さえたくなる。
（うっわぁ、今のは痛そう！）
そんな彼はいつの間にか２位集団を追い越せそうな位置にいた。溌剌とした走りに歓声が上がり、応援の声が聞こえる。
「え？ これ、俺を応援してくれてるの？ ありがとう～！」
お得意の早脱ぎ（上半身のみ）でもふもふまっするあぴーる♪ と笑う武道。実は服をつかまれない為の対策でもあったりする。
その間に、絵梨菜は顔を真っ赤にしながら蹴ってしまった相手に「ごめんねぇ～！」と言って走り去っていた。
（術、ちゃんと効いているよね？！）
蹲ってしまった相手を思い出し、申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちから猛ダッシュする絵梨菜だった。
（このままじゃ追いつかれるか）
僅かに疲れを見せた亮だが、速度は緩めない。彼がすぐ後ろに、不敵に笑う蛇那伊とニコニコ溌剌笑顔の武道を目視した時、爆竹まで投げ込まれる。諸々が重なり闘志を燃やした亮は空気を限界まで吸うと息を止めた。あとは、ろっこん発動のトリガーとなる言葉を脳内で念じるだけだ。
（……発動ッ！）
刹那、より素早い動きを見せるようになる亮。彼のろっこん『鬼人の力（サード・フォース）』が発動しているのだ。
その間にねむると並び、息を吸う。突如抜け出した亮の姿に、ねむるもまた闘志を燃やした。同じ部活の仲間でありライバルだから、というのもあるだろう。
その後方。有紀と孝文が追いつかんと走る前。陽太は徐々にスピードを上げていた。そして、転がってきた煙幕玉を拾い上げ、くすり、と笑う。
（これはここぞという時に使おう！）
そうして走っていると、夏夜が何者かとぶつかりそうになっていた。
「っ！ また……？」
夏夜はねこさんシールを己に貼りろっこん『重く軽く』で体を軽くする。ぶつかった相手は夏夜を妨害せんと掴みかかろうとしていた。
毎回けが人続出、リタイヤ続出となる福玉争奪戦。終盤に差し掛かると半数以上がリタイアしていた。だが、寝子島の住人達は欠けることなく喰らいついていた。
先頭は、相変わらず七峯 亨と華嶋 純夏のコンビだった。ぶつかりそうになれば高度を上げ、急旋回はスノーボードでいうハーフパイプのように上がり捻り込みで収める。
（あと、少しか）
水流と結界の操作に集中していた純夏もまた煙幕玉で妨害者に仕返しをし、向かい風を強引に突っ切っていた。光に水が煌き、その滑らかな軌跡を残して２人はゴールへと急ぐ。
すぐ後には、日暮 ねむると響 タルトのコンビ。煙幕玉をゲットしたねむるはそれをしまいこみ、後方から飛んできた爆竹に気づいていない。
「危ない！」
タルトがすぐさま重力操作で破裂する前に叩き落した。破裂音で気づいたねむるが礼を述べれば、タルトはかわいく照れ笑い。
先頭集団４人に続くのは、虎姿のサキリ・デイジーカッター、タイフーンモードをやめダッシュする尾鎌 蛇那伊、青龍族の力と硬球で挑む新田 亮、運を味方につけた火焔 燐、素早い身のこなしの仮面の若者――白鋼の姿が。
そして、２位集団のすぐ後を姫神 絵梨菜、志波 武道、恵御納 夏朝（夏夜）、呉井 陽太、高野 有紀、永田 孝文が後に続いていた。
（向かい風……ね）
燐は目に頼らず、耳を済ませる。音と感覚で風の縫い目を探し出すと、彼女は煮干を口に含んだ。そうする事でろっこん『キャット・インストール』が発動し服ごと愛らしい黒猫へ変化する。表面積をそれで小さくするのだ。
（これなら追いつける）
燐はたったか走りぬけ、虎姿のサキリに並んだ。その時、爆竹が彼らへと投げつけられる。これはまずい、と燐が思ったとき、運が彼女の味方をした。サキリが姿を人に戻し、あっさりと導火線を次々に切り落として爆発を防いでいた。見事な一発芸に観客は拍手喝采である。
（運が良かったわ）
燐はその側をたったかたったか走り抜ける。それを見たタルトは周囲を見渡した。なんだか蛇那伊と亮の後ろから夏夜たちが追いついてくる姿が見え、混戦が予想できた。
「んー、混戦になってきたっぽいし、ここで猫になろうかな」
「わかった！」
ねむるは腰に下げていた筒の栓を抜き、タルトへかける。と、タルトは愛らしい縞々猫へと変化。彼女のろっこんは水やお湯をかぶる事で服ごと猫に変化できる『チェシャ猫』である。
ねむるはつぶされそうになったタルトを抱えて一時離陸。「ふぅ、間一髪だねぇ」と額をぬぐうと少し離れた場所で着陸し、タルトを離す。
そうしている間にも絵梨菜が他の参加者とぶつかり、咄嗟に「きゃあ！」と悲鳴混じりに膝蹴りを見舞う。白い膝が相手の股間にクリティカルヒットする様を武道は目撃してしまい、思わず股間を押さえたくなる。
（うっわぁ、今のは痛そう！）
そんな彼はいつの間にか２位集団を追い越せそうな位置にいた。溌剌とした走りに歓声が上がり、応援の声が聞こえる。
「え？ これ、俺を応援してくれてるの？ ありがとう～！」
お得意の早脱ぎ（上半身のみ）でもふもふまっするあぴーる♪ と笑う武道。実は服をつかまれない為の対策でもあったりする。
その間に、絵梨菜は顔を真っ赤にしながら蹴ってしまった相手に「ごめんねぇ～！」と言って走り去っていた。
（術、ちゃんと効いているよね？！）
蹲ってしまった相手を思い出し、申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちから猛ダッシュする絵梨菜だった。
（このままじゃ追いつかれるか）
僅かに疲れを見せた亮だが、速度は緩めない。彼がすぐ後ろに、不敵に笑う蛇那伊とニコニコ溌剌笑顔の武道を目視した時、爆竹まで投げ込まれる。諸々が重なり闘志を燃やした亮は空気を限界まで吸うと息を止めた。あとは、ろっこん発動のトリガーとなる言葉を脳内で念じるだけだ。
（……発動ッ！）
刹那、より素早い動きを見せるようになる亮。彼のろっこん『鬼人の力（サード・フォース）』が発動しているのだ。
その間にねむると並び、息を吸う。突如抜け出した亮の姿に、ねむるもまた闘志を燃やした。同じ部活の仲間でありライバルだから、というのもあるだろう。
その後方。有紀と孝文が追いつかんと走る前。陽太は徐々にスピードを上げていた。そして、転がってきた煙幕玉を拾い上げ、くすり、と笑う。
（これはここぞという時に使おう！）
そうして走っていると、夏夜が何者かとぶつかりそうになっていた。
「っ！ また……？」
夏夜はねこさんシールを己に貼りろっこん『重く軽く』で体を軽くする。ぶつかった相手は夏夜を妨害せんと掴みかかろうとしていた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年02月22日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年03月01日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年03月01日 11時00分
