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天使が瞳をひらくとき
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◆
花風 冴来
が教会へと足を運べば、今日も天使はそこにいた。
誰かを待っているのか、そうではないのか。知る由もないことではあるけれど、汚れた姿で一人佇むその様は、冴来の目には酷く寂しげに映った。
以前はきっと多くの人びとが祈りを捧げにやってきたのだろうけれど、今はただその残滓が広がるばかり。
かつて愛されていた頃の面影はもはやなく。捨てられて、忘れ去られて。
寂しくないはずがないだろうに。
「……人は身勝手なものね」
感情のない像に寂しいだの寂しくないだの、心を仮託するのもまた一つの身勝手さか。
とかく、冴来は天使に歩み寄る。寄り添うように額を預けて、泉に沈んでいくように瞳を閉じた。
水泡のように、様々な事が心に浮かんでいく。
あるいは過去、あるいは現在、あるいは未来。
これまで得たもの、これまで失ったもの。
惨めに足掻き、手を伸ばし、それでも未だに届かない理想。
想いが一つ浮かぶその度に、冴来の心は軋みをあげた。ほのかに甘く、ほろ苦く。
この世界が、憎らしい。
この世界で生き続けるくらいなら、死んでしまった方がましだと思う程に。
この世界は汚らわしくて、醜悪でいておぞましい。
この世界が、愛おしい。
この世界にずっといられたらと、そう強く思う程に。
この世界は美しくて、甘美でいて暖かい。
矛盾する二つの想いが、糖蜜を溶かしていくように胸の内で混ざり合って渦を巻く。
その渦の中で、冴来は自らに問いかける。
世界を、人を――どうして、穢れていて尚美しいと感じるのだろう。
あるいは、そもそも逆なのだろうか。尚、ではなく「だからこそ」?
美しいからこそ穢れているのか、穢れているからこそ美しいのか。
人々から忘れさられ荒れ果てたこの場が、そうである様に。
だとしたら。
世界が、人が、そして自分が。大嫌いで、だけどそれ以上に大好きで。
――そんな想いは、肯定されるのだろうか。
「……天使様、貴女は?」
水面に弾ける泡のような言葉が、ほんの小さくこぼれ落ちる。
瞼の裏にうっすらと光を感じて、冴来は閉じていた瞳を開いた。
「――」
息を呑み、青い瞳が揺れ動く。
春のように穏やかで、夏のように眩しくて、秋のように澄んでいて、冬のように静かな光が世界に満ちていた。
天使の姿は、寄り添った時の姿のまま額を預けたその先に。だけどもその薄汚れたままの口元に浮かぶのは、彫り刻まれたそれとは違う穏やかな笑み。
見とれていたのも、ほんの束の間。天使の笑みも、世界を満たす光も、まばたき一つの間に消えてしまっていた。
世界には、冴来とただの天使像が廃墟の中に在るばかり。
だけど、確かに答えは見えたように思う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月18日
参加申し込みの期限
2015年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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