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寝子島高校
中学生の僕がハジメテのオツカイをするので手伝ってくれませんか
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武道と羽衣が業務を開始するより少し前の事——。
旧市街の冬に向かい始めた冷たい空気に一定のリズムで白い息を吐き出しながら、
新江 天懸
は走る速度を落としていく。こっそり続けている早朝トレーニングを終え、クールダウンの運動を行っていたところだった。
ふいに聞こえた猫同士が争う鳴き声に、こんな時間に珍しいと視線が奪われた。そんな瞬間、道側に残していた半身が衝撃で揺れる。
結構な勢いだった為に痛みはあったが、ぶつかった相手が物ではなく人だと分かると、完全によそ見をしていた自分の過失だと、天懸は悪態もつかず手を差し出し、素直に謝罪した。
「悪い俺がぼーっとして……」
「僕の方こそ」
助け起こした相手は恐らく自分と同年代くらいの少年だから、高校生でなければ同窓生だろうか。そう言えば明るい色の髪と青い瞳に見覚えがある気がして、天懸は質問をぶつけた。
「お前誰だ?」
言葉がストレート過ぎた所為で、相手はキョトンと瞬きをして、逡巡の後こう答えた。
「僕は、フツウの中学生です」
これ以上何を伝えれば良いのか分からないと言うように小首を傾げてみせられ、天懸は失敗したと挨拶をやり直す事にした。
「新江天懸」
「僕の名前はイリヤ・ミハイロヴィッチ・ジュラヴリョフです。」
「ジョ……ジュラ?」
「ジュラヴリョフ、日本語で鶴って意味です。僕はハーフです、ロシア人と日本人半分ずつ。
あなたは寝子島中学か高校の生徒ですか? 僕はこの間中学の3年に編入しました」
「はあ、それで見たことがある顔だと思った訳だ」
天懸が得心していると、イリヤが手をすっと前に差し出してきた。彼は大人しげな雰囲気とは裏腹に度胸があるのか、遠巻きにされてもおかしくない天懸の迫力のある大人びた外見も気にならない様子で握手を求めている。
では改めての挨拶——と言うところで、少し離れた場所から声がかかった。
「イリヤさん!」
呼ぶ声が少し大きかったのは、遠めに見えたぎこちない光景にイリヤがトラブルにあったのではと思った所為だ。駆け寄ってきたのは、イリヤの3年1組のクラスメート
鬼崎 つくし
だった。
「つくしさん、こんにちは」
「こんにちは」
つくしは横目に天懸という人物を伺いつつ、思い当たる内容でイリヤに聞いた。
「イリヤ君、買い物でしたか? そういえば昨日、私、電子辞書の話を——」
昨日教室で上がった話題を出すと、イリヤは頷いた。
「うん、それ以外もね。今から出かけるところだよ。ついでに伯母からおつかいも頼まれたんだ」
イリヤが開いたメモをつくしが見ていると、天懸もそれを覗き込んで「靴か」と呟く。
「これってどんな靴なんだ?」
「歩いたり走ったり出来るもの?」
それ以外何の用途が有ると言うのか、とでも言うようなイリヤの抜けた答えに、天懸が眉を寄せると、イリヤは頭の中で言葉を探して「あー…………」と声を伸ばし、漸くそこに行き着いた。
「運動靴! です。普段と外の体育で、使います」
「それならこの辺にある店でも大丈夫だと思うぜ。場所は……、もしよければ付き合うわ。
ただ靴は夕方に買ったほうがサイズ合うの買えるし、他に買いたいものがあれば、そっち先にした方がいいかもな」
「シーサイドタウンのアウトレットもいいですね。他のものと一緒に買えますから」
二人に続けざまに教えて貰ったイリヤは、直ぐに答えを出した。
「先に天懸さんの言ってたお店に行って、次にアウトレットに行こうかな。アウトレットで気に入ったものがあったらそこで買って、無かったら旧市街に戻った時にもう一度寄って」
二つの店で商品と値段を見比べる考えに、天懸とつくしは頷いて、暫し買い物に付き合うことにした。
道中、天懸のナンパをつくしがサラッとお断りした辺りで、商店街の靴屋に辿り着く。
近頃多く見られるチェーン店とは違い、社会人向けの革靴が入り口付近にディスプレイされている個人商店だ。一応奥にシューズコーナーはあったが、如何にも中・高生が授業で使用する目的一点のみに向けられた地味なラインナップである。
好みを覚え始めた年齢の琴線には、触れなさそうな微妙さだ。
「白い」
とはイリヤの感想だった。A社の白いデザイン、B社の白いデザインという具合に商品展開は僅か3種類である。目的そのものではあるが、選択肢が無かった。
「大事なのは値段だよね」
子供らしいのか、らしくないのか、微妙な発言をするイリヤに、天懸が商品を一つ手渡してくれた。重さや底を確かめていると、つくしがこうアドバイスする。
「運動靴は軽い方がいいと思いがちですが、初心者には重くてもソールが厚く衝撃をしっかり吸収してくれるクッション性のものがいいですよ」
「うん、僕は初心者だから重い方だね——」
貰った知識を反芻して、イリヤがサイズ表記に目をやっているので、天懸が質問した。
「サイズ幾つなんだ?」
「27、です」
「デカイな?」
「そうかなぁ、兄さんたちもその位って言ってたけど——。あ、僕は、兄が二人居ます」
イリヤが天懸に説明するのを聞きながら、つくしの視線は意味ありげに背後に向けられている。店に入る際、付近に近くでこちらを追跡するような気配を感じていたのだが、こういうものは得てして女性の方が敏いようで、天懸とイリヤは気づいていないらしい。
(男の人が二人……。顔までは分からなかったけれど、背の高い——)
「——兄さんたちは身長が高い……と思うので、僕も大きくなるのかも」
希望が見えて嬉しそうなイリヤの容姿は、まだ中学生らしく中性的な顔立ちをしており、華奢な部分はあるものの、この年齢の平均身長より5cm程高く見える。
日本人青年の平均身長は170cm程度だから、これくらいあれば既に十分な高さだ。
(やっぱ外国人は日本人と体格ちがうんだなあ……)
天懸は普段は所謂『ヤンキー気取り』で、余り人と関わら無かった為、こんな風に自ら関わってみようとしたり、興味を持つことは珍しい事なのだが、本人もそれに気づかず無意識にイリヤに関心を示していた。
結局——、イリヤは予定通りこの店で靴の購入は決断せずに保留し、シーサイドタウンまで足を延ばす事になった。
付き合ってくれた天懸と別れ際、イリヤは大きく手を振っていた。
「また学校で会いましょう」
確かに同窓なのだから、学校に行けばきっとどこかで会えるだろう。天懸は1学期の間はクラスメートの顔も覚えない程ろくに通学していなかったが、こうした誰かとの出会いが、学校に足を向ける理由の一つになるのかもしれなかった。
さて、買い物はまだ始まったばかりである。
「次はアウトレット……、いえ、その前に文具店でしょうか」
「うん、これなら多分荷物にならないから。忘れないうちに、先に寄っても良い?」
つくしの了承を得て、二人は文具店へ向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月14日
参加申し込みの期限
2015年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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