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中学生の僕がハジメテのオツカイをするので手伝ってくれませんか
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その日、「おはようございます」とカウンターで武道と羽衣を迎えたアルバイト仲間は、
佐藤 英二
だった。知った顔が居ると途端に肩の力が緩み、彼らは「また一緒だな!」と気さくに挨拶を交わし合う。
そこへ既にホールに入っていた
七雅 麗音
も、手を振りながらやってきた。
「おはよう羽衣ちゃん、武道ちゃん♪」
「君も一緒かー、頑張ろうぜぃ!」
「ええ、お互い今日も頑張るわよ〜!」
麗音は顔の横で拳を軽く握って可愛くポーズしてみせ、トレンチにのった食器を、カウンターの内側に回ってキッチンに片付けに行った。
業務開始になった武道と羽衣が、業務中の店員の動きを確認していると、キッチンからホールへ背後を通り過ぎざまの麗音が声を掛けてくる。
「この仕事楽しいわよね♪
私も慣れてきたばかりでまだまだ覚えることが沢山あるけれど、でもやりがいがあって働くのが楽しい!」
武道と羽衣が返答を口に出しかけていると、挨拶から向こう黙ってカウンターで作業をしていた英二が顔を上げた。
「麗音先輩、2番さん出ました。ショートケーキと季節のケーキ」
「ありがと♪」
麗音は、英二がカウンターに置いた日本では定番の苺のショートケーキと、秋らしいシャルロット・ポワール——ビスケット型の中に洋梨のババロアが詰まった菓子——を手早くトレンチにのせて、殆ど足を止めずにホールへ戻っていった。
既に形になっている感のある仕事振りを見て、羽衣は感心の溜息をついた。
「麗音せんぱいって真面目だよね。私ももっともっとお仕事に慣れて、お店の役に立てるようになりたいな!」
「だなっ! ソックリ兄ーズくらいに……」
コクコクと頷いた武道は、ここで初めて、店内にミルクホールの双子の兄弟——
エリセイ・ジュラヴリョフ
と
レナート・ジュラヴリョフ
の不在に気づいた。
まだ中学生で手伝い程度の末弟
イリヤ・ジュラヴリョフ
が居ない事はさして不思議も無いが、双子の方はアルバイトを引率する役目も担っていた為、高校が休みの日に姿が見え無い事への違和感がある。
「……兄ーズの二人の姿が見えないんだけど?」
「それですよ! 露日ハーフの美少年三兄弟がブラコンで三角関係って聞いてワクワクしてきたのに!」
カウンター席に座っていたタルトが欲望駄々漏れで熱い反応を示したその内容について、おたくに片足を突っ込んでいる英二は、彼女の言い分が判別出来たような——しかし、理解してはいけないような、微妙な気分で苦笑して皆へ返す。
「エリセイ先輩とレナート先輩なら、今日はお休みだよ」
「ええぇ〜……!?」
「どこかに遊びに行ってるのかな?」
羽衣の疑問に対する答えも、英二は持っていた。……と言うより状況から察していた。
「イリヤ君が学用品買いに行くって出ててね——」
「……アッ!」と、声を出して反応したのは武道だ。極度のブラコンである彼もまたそれなりの前科があった為の理解度の高さだったが、まさかそうだとは知らずに英二は笑いの『苦い』部分を一層深くした。
「分かりました? 大変ですよね兄弟って言うのも。
でも実は僕……、三人が帰ってきた時を楽しみにしちゃってて——」
「康子さんにはバレてる?」
「多分まだ平気です」
「なら誤魔化しておこうかな。あー……なんだか懐かしい気持ちだわ」
武道は暫し胸の上に手を当てて天井を仰いでいたが、ホールの麗音が客へ掛けた声を耳に入れ、「あっと、そろそろお仕事お仕事!」とメニュー表を手にホールへ踵を返した。
それに羽衣も続こうとしたところで、
「——あ。これお願い」
と、英二から声が掛かった。彼は自作のメモで慎重にケーキの飾りに問題が無いかを確認し——実際もう殆ど頭に入っているものを、わざわざチェックするのは、彼の真面目な性格と、半ば癖になっているところがあるのだろう——、大事に完成させた品を羽衣へと渡した。
「何番テーブル?」
「カウンター、1番さん」
英二の示した番号は、カウンターテーブルの再奥の、一番日の当たら無い席だった。
このミルクホールも客を案内するテーブル順はある程度決まっており、再奥の席は、店が最も混んでいる時にしか案内をしない場所であるが、羽衣はアルバイトに入ったばかりの頃にエリセイから、あの席を好きこのんで座る常連客が居るのだと聞いた事があった。
「彼女はвампир——吸血鬼なんだ」
と、エリセイは一人で可笑しそうに言っていたが、実際に見てみれば成る程あの姿は……と納得出来る。
ストレートの黒髪が隠す顔はテーブルに置いたパソコンのライトの所為で青白くどこか病的に見え、しかし鋭い光を宿した瞳は、目が合ったらどきりと逸らしてしまうだろうと思わせる程に強い。
纏っている紅色のワンピースは、現代的なデザインではなく、袖もスカートも豪奢に広がっている19世紀頃を模したようなデザインで、インナーは大きなリボンタイが付いたブラウスだった。
所謂ロリータ服——、気合の入った者にしか赦されない衣装だ。
が、彼女の正体がエリセイの言う吸血鬼で無い事くらい、羽衣にも分かっている。
むしろ高校内の、同じ学年である事も分かっていたが、何と言う名かまでは、所属科も違うので知らない。そういう相手だ。
兎も角、そんな曰く付きの1番テーブルの常連客へケーキを運ぶ役を仰せつかった羽衣は、湧き上がる興味を連れてそちらへ向かった。
「お待たせ致しました、ご注文のガトーショコラです」
ケーキをの向きを見栄え良くテーブルにのせると、常連客の少女は、羽衣を一瞥して首だけで会釈をし、その顔を再びパソコンへ向けた。
表情は険しく、何か行き詰まって見える。
「あの、大丈夫……ですか? ご気分が優れないようですが」
羽衣は親切心からそう声を掛けたが、常連客の少女は首を横に振るばかりだった。
その様子は麗音の目にも入っていたようで、店内でのすれ違いざま、他に聞こえない潜めた声で話しかけられた。
「カウンターのあの子、どうしたのかしら。顔色が死にそうな感じになってるけど……。
何かあったのかしらね?」
「なんかすっごい悩んでるみたい……? あとで康子さんにも声掛けた方がいいかな」
許可が取れれば手助けをしてやりたい——、そんな風に言う羽衣の優しさに、麗音は笑顔で「そうね」と同意した。
「——それから糖分を取った方がいいかも。甘めの、温かい飲み物がいいわね。
お砂糖……じゃないわね、蜂蜜なんてどうかしら」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月14日
参加申し込みの期限
2015年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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