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中学生の僕がハジメテのオツカイをするので手伝ってくれませんか
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さて。イリヤと彼に付き合ってくれた友人達は、半端な時間に出てしまった所為で昼食を抜いてしまっている。
腹も空いていたし、時間も皆が手伝ってくれたお陰でまだ余裕があるからと、彼らはドーナツ店のテラス席でおやつの時間を過ごしていた。
「これ、凄く甘い……」
カップに入ったドーナツの上に乗ったアイス……の上に更にかかっているキャラメルソースをつついて言うイリヤに、別のフレーバーを食べていた翠響と衿花が興味深そうに「そうなの?」と反応すると、イリヤは自分が食べていたスプーンにひとすくいして前に出す。
それはいつも兄たちにしているノリらしく、深い考えなど一切なかったが、それに食いついてしまったら関節キス——! と翠響が内心悶え、衿花が何を言っているの!? と眉を寄せていると、先にイリヤの横で別の人物が口を開いて待機してしまった。
無論、ロベルトだ。
「イリヤ君、あーん」
待ち構える彼の口にスプーンを運んで、イリヤは「どうですか?」と問う。
「甘いよ、とっても。僕のリンゴのドーナツも食べるかい?」
別に食べているものを渡してやればいいのに、自分が持ったままのドーナツを示されても、イリヤはやはり躊躇なく雛鳥のように食らいついた。
「これ、チーズ……ケーキですか? 変わった味」
「ああダメだよイリヤ君、唇にクリームが……ふふふ」
クリームを拭って汚れた自分の指をぺろりと舐めたロベルトを見て、翠響と衿花が微妙な表情を浮かべていると、時子が口を押さえながら笑いを殺して話題を変えた。
「イリヤくんは調理実習で作るメニュー……と言うより料理は作っていますか?」
「実習の料理は作ってないです。
夕ご飯は、僕は役立たずです。康子伯母様も、兄さんたちも上手だから、僕はあんまりやる事無いんです」
「エリセイさんもレナートさんもテキパキやってしまいそうですものね」
時子は答えながら、横目で向かいの道で隠れているつもりな二人を見遣った。
その視線を追って双子の姿をはっきり認識し、あれがイリヤの兄たちなのだと完全に把握したつくしは、イリヤへ問いかける。
「イリヤ君はお兄さん達の事をどう思ってるんですか?」
「どう?」
「——いえ、私には血の繋がらない姉と兄と呼び慕ってる人が居るのですが、本当のご兄弟というのはどういうものか興味があって」
「愛してる、大事な家族」
まるで用意していたかのような早さでイリヤはそう答えた。
その反応に驚いた様子のつくしたちへ、イリヤは少しの間を置いて話し出す。
「兄さんたちの心配性は、仕方ない」
ここまで何も言わなかったが、兄たちが近くにいる事を気づいているかのような口ぶりだった。
「昔、死にかけたことがあるんだ。兄さんたちが助けてくれたから、今は何ともないよ。
僕はその時の事を憶えてなくて、でも兄さんたちは憶えてる。だから今も心配するんだ。
心配されるのは有難い事。少しウザイと思っちゃう時もあるけど——、それは相手が自分を思ってくれているからだし、自分が頼りなく見えてるからだよね。
だから僕は、兄さんたちを振り切るんじゃなくて、いつか兄さんたちも認める男になって、対等になれたら良い」
「そうですね」
と、時子は互いを想い合う兄弟の関係を微笑ましく思って微笑んだ。
こうして会話の終わりが来て、誰ともなく移動を始めようかとテーブルを片付け、席を立つ。
「店長からメールは?」
「来てないです」
一台のスマートフォンを皆で難しい顔をして見つめていると、それを別件と思ったらしい少女が声をかけてきた。
「Where are you heading to? I can help you.」
「I'm good.thanks.」
イリヤは問題ないと答え、皆へ振り返って「迷子だと思われてたみたいです」と説明した。
「あら、あなた日本語話せるのね」
「はい、ロシアと日本のハーフです」
「あそこでスケッチをしていたら、あなた達の姿が目に止まったの。
随分難しい顔をしていたから、道に迷っていると思ったのよ」
少女——
三宅 葉月
は、手に持っていたスケッチブックと色鉛筆を鞄にしまい込んだ。
「ジュニパーベリーをお使いで頼まれたけれど、アロマか料理か分からないって話題だよ」
ロベルトが笑い混じりに軽く説明すると、葉月は静かに頷いた。
「心当たりは駅ビルのmiaoか、星ヶ丘のアロマショップあたりね」
「また星ヶ丘かぁ……」
「近場のmiaoがいいわね。よかったら案内するわ」
こうして葉月が先導してくれるのに、彼らは従って歩き始めた。
途中、「絵を描くんですね」と皆が葉月の絵を見せてもらっていた時、イリヤが「Ой!」と声を上げた。
「ジュニパーベリーのこと、兄さんたちにメールしてみます」
成る程その手が……と両手を打ちかけて、気づいて慌てた時には遅かった。
イリヤがメールの送信ボタンを押した直後に、その背後でメールの着信音が二つ鳴る。
「駄目でしたね」
「見つかったね」
時子とロベルトが耳打ちし合っていると、双子がそろりと顔を出す。二人は曖昧な笑みで誤魔化そうとしているが、イリヤは表情を変えずに、彼らへそのまま質問を投げた。
「Ты знаешь “Juniper Berry”?」
ジュニパーベリーって何? と聞かれ、エリセイとレナートは一行に距離を詰めないまま、遠くから返答した。
「Не знаю!」
「『知らない』って言ってます。
でも、僕は考えたんです。アロマオイルなら急ぎじゃないから、今買う必要はない。スパイスの方だけ買いましょう」
「ならこっちよ」
葉月に連れられてスタスタと歩き出してしまったイリヤに、時子は驚いている。
「お兄さんたちのこと、気づいてたんですか?」
「Да нет наверное. どうでしょう?」
少々意地悪な顔でイリヤが笑うと、後ろから双子が走って追いついてきた。
「イーリャごめん!」
「心配だったんだ!」
背中に飛びつかれて進めなくなったイリヤは、くるりと振り返って兄達を見あげる。
「兄さんたちみたいな人のこと、なんて呼ぶか、さっきロベルトさんに聞いたよ」
ロベルトは既にクスクスと忍んだ笑いを漏らし、続いて時子たちも耐えきれずに笑い出す。
エリセイとレナートだけが揃って首を傾げると、イリヤは二人を指差してこう言った。
「過保護。
ですよね。ロベルトさん」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月14日
参加申し込みの期限
2015年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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