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INFINITE†NIGHTMARE
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そんな間に、魔法少女? と生徒会執行委員会委員長の戦いの決着はつこうとしていた。
「これが最期の刻——!」
「闇の世界へ還るのです!」
菜々子と忍穂の二人の波動が混ざり合い、それを正面から受けた翠響は地面に伏した。反逆者の生徒たちを乗せて走り去る車を悔しげに見つめ、拳で地面を叩く。
——負けは認められない。自分はこの学校の生徒会執行委員会委員長なのだから!
「こうなったら……、この命と引き換えに、闇ノ吟遊詩人と暗黒魔法絵師を召喚よ!」
翠響の周囲から巻き起こった黒い煙は彼女を包み、闇の中へ引き摺り込む。代わりに煙から現れたのは、
三宅 葉月
と紅緒だった。
「私は空気に溶け込んだありとあらゆる人の負の感情を抽出して形を与える事によって、強大な魔力を思うがままに行使する能力を宿した暗黒魔法絵師」
「私は鮮血より創りだした悪夢を聖典化する能力を宿した、闇ノ吟遊詩人!」
「普段はライバル関係にある私たちだけれど、召喚に応じて協力して、あなたたちを倒すことにしたわ」
相対する二人の魔法少女? にそう突きつけ、葉月はくるりと紅緒へ振り返る。
「でも、休戦が明けたら……滅ぼされるのはあなたで、生き残るのは私よ。
さあ、有象無象の魔法少女など、私が蹴散らしてあげるわ」
こうして二つの勢力の華麗なる戦いが幕を開けた。ジャンル的には近い種類の彼女たちなので、なんとなく絵になっている。が——。
「しっかしなー、ああいう持って回った言い回しでなんかどよどよーっとしてるのは性に合わねぇんだよな……」
山田 勘三郎
は口をひん曲げて、腕を組みながら戦いを見ている。それは少年向けのアニメや漫画が好きな彼には、あまり好みでない展開と絵面らしく、納得がいかないのだ。
「やっぱ熱い展開がいいぜ」
「つまりどんな?」
レナートに質問されて、勘三郎はこの世界のからくりが分かってから、悶々と考えていた案を口に出した。
「ほら、こう、強敵とがっつり戦う。うーん、ぱっといい例が思い出せねぇが、漫画とかでもいろいろあんだろ?
とてつもなく強い敵……あー、最初の教会に合わせて魔王でいいや、魔王で。角があって牙があってマント着ててマッチョな奴な」
彼がそう口にした途端、周囲の景色が変わり始めた。ここは紅緒の妄想が具現化している暴走中のろっこん——夢の世界だ。会話が紅緒の耳に入った所為で、意見がダイレクトに反映されてしまう。
学校は教会に、葉月の頭に角が生え、八重歯の部分が少し長くなった……ような気がした。
と、言ってもさすがにマッチョにはならず、全身が大きなマントで覆われる。そんな間も勘三郎の提案は続いていた。
「——で、主人公と……仮面とか恥ずかしいから学ランのヒーローでいいや……そいつと戦うんだ。世界をかけてな」
今度はサキリの服が学ランに変わった。皆突然の転換に困惑しているが、「話しを続けないと!」と叫んだ陽毬の声に我に返って、出来る事をしようと必死になる。
「……行くぞ? 魔王」
「え、ええ。かかってきなさい」
サキリが剣を構え、葉月がマントを翻した。仕切り直しのラストバトルが始まった。
「最後の戦いは読者の期待に応える為に、総決算、かつ派手にしなくてはなりませんのよ。
伝え方として、一番分かりやすいのはページ数ですわね」
紅緒がそう語った為、正義役と悪役の強さが互角になってしまい、勝負はなかなかつかない。
しかし——。
「サキリ君頑張って!」
陽毬の叫び声に応じて、サキリの手にした『伝説の剣』——結局名前はつかなかった——が光り出す。
「そう言えば姫が何とかって設定だったっけ」
「陽毬ちゃんの力が、主人公が目覚める鍵になるんだね」
すっかり見てるだけのレナートとエリセイだけでなく、モブ役だった者たちは既に暇こいている状態で、「がんばれー」「そこだー」などと無責任な発言でサキリと葉月を応援している。
二人の方はもうぶっ続けで役を演じている訳で、疲れが顔色に現れていたが、秘められし力の覚醒とくれば、もう戦いも終盤だろう。サキリはそれっぽく叫んだ。
「うおおおおっ!」
守護者の叫びに姫の秘められし力が解放され、封印を解かれた魔剣は聖剣となった。剣なのにビームが飛び出し、魔王葉月を切り裂く。
夕日が、教会の窓から差し込んだ。
「ここまでのようね……」
葉月がセルフスローモーション倒れようとして時、勘三郎がサキリの耳にセリフを囁いた。サキリは慌てて葉月にかけよって抱きとめる。
「『馬鹿野郎、かっこつけて死ぬんじゃねぇ!』」
勘三郎は、今度は葉月に何かを吹き込んだ。
「『守護者サキリ、見事だったわ。でも私が死んでも、次の魔王が現れるわ。
その時、この力が役に立つ……受け取りなさい』」
魔王葉月の手から出たキラキラの何か——やっつけだったので具体性は伴わなかったのだ——が、サキリの持っていた剣へと吸い込まれた。
「おっしゃー、いい感じだぜ! これこそ俺が想像してた理想の展開っ!」
勘三郎が拳を突き上げた時、空に大きな文字が浮かび上がった。
『第一部 完』
その文字は陽毬からあらかじめ受けていた説明と違っていた為、皆「え?」と互いの顔を見ては「わかんない」と首を振っている。
「あれどーゆーこと紅緒ちゃん」
レナートは相手が何と答えるのか大体分かった苦い笑いで、紅緒を振り返った。
「だって真の敵がいるのでしょう? そしたら続編展開があるという事よね?」
猫のような形の目をくるっと大きくして小首を傾げる紅緒に、エリセイが額に手を当てた時、皆から一斉に嘆息が漏れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月17日
参加申し込みの期限
2015年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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