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INFINITE†NIGHTMARE
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「まさか二人目の被害者が出てしまうだなんて……」
バルコニーの手すりに背中を預けているレナートは美しく、もし口に詰まったイカポッポがなければ、それが屍体だとは誰も思わなかっただろう。
キャスケットを脱いだロベルトが瞳を閉じて祈りを捧げていると、タルトが口を開いた。
「やっぱりキミが犯人じゃないの?」
疑われた刀は、我慢がならなくなってタルトをキッと睨みつけた。
「いい加減にしろよ、なんの根拠があって」
「待って——」
二人の争う声を、イリヤが冷静に遮った。兄が死んだというのに妙な落ち着きぶりに、ロベルトは一人眉を顰めるが、イリヤは静かに続ける。
「エリセイと梢さんが居ない」
「そう言えば……!」
彼らが漸く事実に気づくと、イリヤは皮肉げに唇を歪め、ロベルトへ向き直った。
「ロベルトさんは兄さんたちが『そう言う仲』だって気づきましたか?」
「イリヤ君、君は知っていたのか!」
「ええ、僕は全てを知っていました。だからこの殺人が、愛憎の果てじゃないかって思うんです」
「一人の男を巡っての殺人? そんな馬鹿——」
「あり得るよ!! 男と男が愛し合うのは全然有りッていうかむしろ大歓迎というより大好物!」
刀の声をタルトが全力で否定したので、イリヤは——口の端に飛び出そうになった笑いを噛み殺して——続けた。
「フットマン英二は、二人の関係を見てしまったから。
そして今エリセイと梢さんが居ないのは、片方が殺されてしまったからじゃないかってね!」
「君は自分の兄を疑うのか!?」
正気に戻れと言うようにロベルトがイリヤの肩を掴むと、ガタンと室内で何かがぶつかる音がする。
「……寂しいことを言うな」
悲しげな瞳で彼らを見ていたのは、エリセイだった。口から血が流れた痕がある。
「旦那様、一体何が!」
駆け寄ったタルトに支えられて壁に凭れたエリセイは、重い口を開いて、屋敷に戻る前までのことを打ち明けた。
「実はこの家は、先代の康子おばさんのギャンブル狂いが酷く、借金が嵩んで火の車でな——」
「兄さん、幾ら夢でも伯母様に怒られるよ」
「俺は賞金で一攫千金を狙おうと、異種格闘技トーナメントに出たんだ」
「エリ君その設定だと、確実にギャンブル狂いの遺伝子継いじゃってますよ」
「俺の相手はボクシングチャンピオンだった——」
陽毬の突っ込みを無視して、エリセイの回想が始まった。
——六角形の金網に囲まれたリングを囲み、試合を待ち焦がれて昂ったオーディエンス——何故か数名しか姿は見えないが、実際は取り囲むほどのと言うイメージでお願いしたい——が、うおおおっと雄叫びを上げている。
彼らが注目する中、エリセイが上着を脱いで待っていた相手が、遂に現れた。
「へぇ、君が相手なんだ。お手柔らかにお願いしますね」
「貴様は、ボクシングチャンピオン——
日暮 ねむる
!」
普段の試合ではつけないヘッドギアまでかぶり準備万端だが、どこか隙の見えない不敵な笑みを浮かべたねむるは、大胆にも欠伸をしてみせた。それと同時に試合開始のゴングが鳴り響く——。
体重60キロのねむると、大体72キロ台を彷徨っている——その日食ったもので数キロ程変動があるらしい——エリセイ。本来ボクシングの試合階級に当てはめれば、この二人はミドル級とライト級の差があるが、これはあらゆる武術の最強を決める異種格闘技トーナメント。
武器の装備すら罷り通る、『死合い』なのだ。
(覚悟はしてたけどリーチ……それにあの体型じゃ恐らく威力もこっちが圧倒的に不利。となると狙うは得意のカウンター1択でしょ)
ねむるはステップを踏みながら、エリセイの出方を見守った。彼は重心を体の中心に、左足を前に出し、左手を前に出した左構えだ。
両手は掌がねむるからやや見えている。
(あの構え……、合気道? 読めないな)
しかし、それが何だとしても負ける訳にはいかないと、ねむるは前へ踏み込んだ。飛び込む先は相手の懐。
(攻撃は左肩で受ける!)
そしてカウンターで右アッパーを狙う。『肉を切らせて骨を断つ』とばかりに、エリセイの攻撃も無視するつもりだったのだ。
だが直後ねむるを襲ったのは、脳天に響く衝撃だった——。
ゴンと金属とぶつかる音がしたのは、エリセイが背中に隠していたフライパンの底が、ねむるの頭に直撃したからだ。
「俺か? 俺はただのコックさ」
誰にも聞かれていないのにエリセイが吐いた台詞は、ただ言いたかっただけのソレだった。
「展開……、酷すぎ……」
カンカンと音が響く中で、床に伏したねむるが呆れ声で言った。ボクシング部とは言え、中々試合の機会恵まれなかった彼は、せめて夢くらいと思ったのだが、こんな夢の世界では、まともな試合なんて有り得なかったらしい。
「——エリ先輩それって沈黙の……」
「おっと。キッチンじゃ敬称は抜きですよ」
まだ引きずっているらしいエリセイの回想が終わった。
「でも試合に勝ったのに、なんで怪我してるんだ?」
刀の疑問に、エリセイはハッとして口元を拭い「ケチャップ付いてた!」と驚いた。所詮演技素人の為、疲れと飽きがモロに出て段々グダグダし始めている。
「リーセはレーナがいないと本当ダメだなぁ」
イリヤがため息混じりにポケットからハンカチを出して、兄に近づこうとした時。またもジェットコースター展開が起こった。
「わあっ!」
イリヤが背後から何者かに——
「ちょっと! 大きすぎますわ! もっと屈んで」
「Извините……ごめんなさい」
「イリヤ君、いろいろ難しいかもしれないけどもうちょっとだ、早く終わらせられるように頑張ろう!」
ロベルトの声援を受け膝を折ったイリヤを、背後から何者かが羽交い締めにしながら、バルコニーの手すりに登る。
「お前は、犯罪界の女帝……!?」
「おほほほ! エージェントロベルト、詰めが甘かったようね!
機関の大事な出資者は、我が秘密の社交クラブの会員にして闇の始末人、イカポッポのコズエに依頼して消させて貰いましたわ!
長兄を闇の大会で消せなかったのは残念ですけれど、残る末弟は、このクリムゾンエンプレスが奪っていきますわ! ほほほほほ!」
クリムゾンエンプレスは高笑いをしながら、彼女の部下が駆る蒸気機関を利用した二足歩行型無人戦車にイリヤを引っ張り込む。そして二人の姿は、闇の中へ消えた——ように見えて手すりの下の屋根に下りただけなのだが、少なくとも皆から姿は見えなくなった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月17日
参加申し込みの期限
2015年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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