this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Kiss or Treat ~お菓子くれるかキスしてくれる?
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
19
つぎへ >>
●ひねくれ暗黒魔道士とマリアの恋
つまらない。
悪魔と契約して魔法の力を手に入れた暗黒魔道士である
灯 斗南
は、パーティを後にする。
(来るんじゃなかった、こんなところ)
硝子みたいに底の見えない瞳をしたあんなハーピー野郎に苛々して。面倒くさいことばかりだ。
無意識に城門まで歩いていて、衛兵の一馬に声を掛けられる。
「どこに行くんだ? 城の外は危ないぞ」
「どこだっていいだろう」
「そうはいかない。城とお前らの安全を守るのが俺の仕事だ」
「お勤めご苦労さん。でも僕の事は気にするな」
吐き捨てる斗南に、一馬は思わせぶりな笑みを浮かべる。
「気にしているのは俺じゃない」
そっと視線で促した先に、息の上がった黒髪のマリアが立っている。
パーティを抜け出す斗南を見かけて、走って追いかけてきたのだろう。
仮面の下で斗南はひとつため息をついた。
マリア。どうしてか、この女を目で追ってしまう自分がいる。なにかにつけ、こんな自分に声を掛けてきて、笑ったりおしゃべりしたり、まったく物怖じしない女。……ペースが狂う。
「どこに行くの? あたしも……」
「面倒くさい。いちいち絡んでくるな」
「でも、あなた、いつもひとりぼっちで、不機嫌で、……さみしそうよ」
「うるさいなぁ……これが僕の生き方なんだ。とやかく言われる筋合いはない」
斗南はめくらましに炎の魔法を放つと、一馬やマリアが驚いている隙に、静かにその場を後にした。
◇
結局、斗南は暗い自分の部屋に戻って来ていた。
膨大な魔道書のほかには、簡素な木のベッドしかない空疎な部屋。
斗南は燭台を引き寄せ、分厚く禍々しい本の頁を荒々しく捲る。
つまらない。
この世の中なんかつまらない。
僕なんて人間は、生きていてもしょうがないくらいつまらない。
マリアの言う通りだ。
いつもひとりぼっちで、不機嫌で、さみしい。そんな人間が長生きしてどうする?
そんな考えが幾度も過る。
そのうち漆黒の胸のうちに、パッ、パッ、と血の色をした火花が上がった。
(そうさ、どうせなら、この世を紅蓮の炎で覆うような強大な悪魔を呼び出してやる)
今まで試したことのない、命と引き換えの召喚術。
「これだ」
魔道書片手に床に這いつくばると、複雑な計算と魔法文字からなる魔法陣を、躊躇いもなく描いてゆく。
数刻の後、斗南の部屋の床には蝋燭の灯りに照らされた、壮大な魔法陣が出現していた。
「偉大なる王よ、我が呼びかけに応え――」
悪魔とこの世の悪事を讃えた長い長い詠唱ののち、ついに悪魔を呼び出そうという瞬間のことであった。
「やめてっ!」
バケツを手に部屋に飛び込んできたマリアが、斗南ごと魔法陣に水をかけたのだ。
「やめろ!」
斗南の静止も聞かず、マリアは描かれた魔法文字を踏みにじってゆく。
斗南はマリアに掴みかかって彼女をなじった。
「よくも邪魔をしてくれたな、お前のせいで……」
その途端、ぱぁん、と乾いた音が耳朶を打つ。
頬に痛み。
目の前には、厳しいまなざしのマリア。
こんな女追い出してやる、と睨みつけると、マリアの瞳から、涙が一筋、零れ落ちた。
「……何で泣くんだ」
「あなたバカよ。こんなことに命を掛けてどうするの? もっと人生楽しいことがあるのに」
「そんなのない」
「あるわ! あたしの言葉をよく聞いて! あたし、あなたが好き。あなたと一緒にいたいの」
斗南は言葉に詰まった。
自分の事で泣いてくれる人がいるなんて、考えたこともなかったのだ。
ましてや『好き』なんて言葉が、この世に存在しているなんて。
そんなものまやかしだと思っていた。
なのに、……何故だろう、マリアの涙が、とても苦しい。
「あたしがあなたに教えてあげる。この世の中には楽しいことも嬉しいこともいっぱいあるって。
だから答えて。――
Kiss or Treat
!」
「な!? お前、自分が何を言ってるのかわかっているのか?」
「もちろんよ」
マリアのまなざしは揺るがなかった。
自分にはなかった覚悟が、そこにあると気づいたとき、斗南の覚悟も決まった。
「……いいだろう、望み通りにしてやるよ」
抱き寄せて、マリアの額にキスを落とす。
「ようこそマリア、もう二度と戻れないモンスターの世界へ。魔法使いにとって契約は絶対だ。
……何があっても離さない」
<HAPPY END>
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
19
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Kiss or Treat ~お菓子くれるかキスしてくれる?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月16日
参加申し込みの期限
2015年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!