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Kiss or Treat ~お菓子くれるかキスしてくれる?
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●魔王フジコフとフジコフの犬の恋(?)
城の主、魔王フジコフは、魔王なのに小姑のようにチェック魔だ。
窓の桟からグラスの指紋まで、徹底的にチェックする。
「細部にこそ神が宿るのよ。手を抜かないで」が口癖で、サボるメイドを見つけたら容赦がない。
鬼崎 あやめ
はどちらかというとよくできたメイドで、モンスター達に美味しい料理や珈琲、クッキーを振舞ったり、他のメイドにも優しかったりと仕事は出来る方なのだが、なぜか城に来た当初からフジコフに目を付けられていた。メイド服の下にチラリとのぞく赤い首輪は『フジコフの犬』の証。この首輪の呪いなのか、あやめはいくつものハロウィンの夜をひとりで過ごし、城を去る乙女たちを見送ってきた。
「埃は払っておきました。指紋も拭ってあります。これでよろしいでしょうかフジコフ様」
いつしか最古参となっていたあやめは、すっかり如才ない女になっていた。
「つまらないほど、完璧ね」
「恐れ入ります」
外套を羽織るのを手伝いながら、あやめは慇懃に一礼する。
こうしてパーティの間中、あやめは影に日なたにフジコフの手助けをし続けた。
しかし、笑顔の裏側で、あやめは本当はモンスターたちを嫌悪していた。
彼らがどんなにやさしくても、所詮乙女をこき使う魔物。特に自身を犬扱いするフジコフが一番嫌いだ。
なのにフジコフのことが一番よく分かる。
彼の一挙手一投足、次に何を求めるのかも。
彼に畏怖し続け、それゆえに彼のことを観察し続けてきたためだろうか。
気づけばパーティも終わり、あやめは宴の成功に満足そうなフジコフに付き従って、彼の部屋にいた。
(……って、なんで私フジコ先生に告る流れになっているのですか……いや、本当になんで? 罰ゲームですか!)
もしかしたら元の世界の定期試験がさんざんだった罰だろうか。
いや、フジコ先生は怖いけれども、先生の人間性は……じつのところ嫌いじゃない。
そもそも、フジコフはなぜ自分の事をいつも傍に控えさせるのだろう。
仕事が出来るメイドだから? フジコフの犬だから? ……それだけじゃない何かを感じる。
命じられたわけでもないのに無意識に彼の外套を外しながら、あやめはぽつりと呟いてみる。
「思えばフジコフ様とも長い付き合いですね……」
「そういえばそうね」
「……ええ、皆が夢に浮かれるこの日に……私も夢を見てもいいでしょうか?」
いつもとは違う雰囲気に、フジコフは訝しげに動きを止める。
「いったいどうしたの、急に?」
あやめが、乙女の一人だということを、すっかり失念していたのかもしれない。あまりに傍にいるのが当たり前すぎて、こんな日が来ることを想像していなかったのかもしれない。
でも、だからこそ、あやめは最上級の笑顔を作る。
「……フジコフ様、お慕い申し上げます……
Kiss or Treat?
」
フジコフはゆっくりと振り向いた。その瞳は大きく見開かれていた。
「今、なんて?」
「二度も言うほど、親切な女じゃありません」
クス、と笑って見上げると、フジコフもルージュの口唇をにっと引いて笑った。
「そう……そうね。そういうところ、気に入ってるわ。
一瞬あたしの耳がどうかしたのかと思ったのよ。あなたがあたしを『慕ってる』なんて。
たしかにあたしたちはいつも傍にいた。あなたが傍にいないのが考えられないくらいにね」
フジコフは、あやめの腰に手を回し、覆いかぶさるように抱き寄せると、愛おしそうに耳元でささやく。
「ねえ、知っていた? あたしがあなたに『Treat』って答えるわけがないって」
「お菓子を与える価値もないということですか」
「ばかね。あなたにはこれからも傍にいて欲しいのよ」
「それは、犬として?」
「愚かなことを聞かないで。愛してるのよ――あなたを」
あやめの耳元に、熱い吐息が吐きかけられる。
「目を閉じなさい、おばかさん」
そう言われても、目を閉じることは出来なかった。
心臓がバクバクと跳ねる。
それが恋のドキドキなのか、これから起こることに対する恐ろしさなのかは判別できない。
赤い首輪に指を掛けられ、あっと息を飲んだとき、ルージュの口唇が、あやめの口唇に押し当てられた。
「今度もっと素敵なのを買ってあげるわ。だから、これからもずっとあたしの傍にいなさいよ……?」
<HAPPY END(?)>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月16日
参加申し込みの期限
2015年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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