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御剣 刀
と
橘 千歳
はレンタルビデオショップを訪れていた。
昨日TVで放送していた『ミクロウォーズ』の話をしているうちに、続編のDVDを借りて一緒に観ようという話になったのだ。
目当てのDVDを借り終えて、2人は店の外に出る。
「新作の前に前作をDVDで見直すのはいいわよね」
「そうだな。無事借りられてよかった」
千歳の言葉に笑顔で応じて、刀はビニール袋から借りたばかりのDVDを取り出した。
最新作が上映中、しかも1作目がTV放送された直後というタイミングだ。
2作目である『ミクロウォーズ2』はレンタルショップでも人気が高い様子だったが、2人は運よく最後の1枚を借りることができたのだった。
「ところで、千歳の所で観ていいか? 俺デッキ持ってないんだよな……」
「えっ? 私もDVDのプレーヤーは持ってないわよ」
驚いた様子の千歳の言葉に、刀も目を丸くする。
「あれ? 千歳も持ってない、のか?」
「刀君が借りてみようっていうから、刀君が持っているとばかり……」
困惑に眉を下げる千歳と、「参ったな」とばかりに首の後ろを掻く刀。
「まさかお互い、相手が持っていると思っていたとは……やっちまった」
軽く息を吐いて、刀はDVDを千歳の目前へと掲げた。
「えーっと、これどうしよう?」
「どうしようって言われても……」
すっかり途方に暮れて、2人はどちらからともなく顔を見合わせる。と、ちょうどその時。
『二人ともどうしたの?』
「あっ、小山内さん」
現れたのは、刀たちの共通の友人である
小山内 海
だ。
彼女もまた、昨日『ミクロウォーズ』のTV放送を視聴し、興味を持ったひとりだった。
結構面白かったな、と少し調べてみて、続編のレンタルが始まっていることを知った海。
同室の子も出かけてて暇だしとDVDを借りにきたところに何やら困っている様子の2人の姿を店の前に見つけ、常のようにスケッチブックを使って声をかけたのだった。
スケッチブックに綴られた問いに、バツが悪そうに刀が応じる。
「実は、DVDを借りたんだけど……デッキがなくて」
この答えに、海はびっくりしたように目を見開いた。
すらすらと、海は再びスケッチブックにペンを走らせる。
『二人とも持ってないのに借りたんだ……』
「うっ。ええと、その、ちょっとした行き違いがあって……失敗したわ」
照れ臭さに仄か頬を朱に染めて、視線を逸らす千歳。
まあまあ、と苦笑いで彼女を励まそうとする刀が手にしたDVDを見留めて、海はまたペンを握り直し言葉を紡いだ。
『そのDVDって、昨日放送してた映画の続編?』
「ん? ああ、うん。確かにこれは『ミクロウォーズ2』だけど……」
『私が借りに来たのと同じ。偶然だね』
「小山内さんもこれがお目当てだったのね。あ、でも、これが最後の1枚だったわよ?」
千歳が申し訳なさそうに応えた、その声を遮らんばかりの勢いで、
「丁度良い!」
と、刀が明るい声を上げる。刀へと注がれる、女子2人の視線。
「DVDを借りに来たってことは、海はデッキを持ってるんだよな?」
こくと頷き、『デッキというかノートPCだけど』と海が補足した。
「DVDが再生できるならそれでよし! 海、俺達と一緒に続編観よう!」
「ちょっと刀君、そんな突然……」
刀の思いつきをたしなめようとする千歳だったが、
『いいよ、せっかくだから私の部屋で観よう』
との返事を書いたスケッチブックのページを、海が2人の前に掲げてみせる。
「えっ、小山内さん、いいの? 私たちは助かるけど、急に迷惑なんじゃ……」
『気にしないで。私も同じのが観たかったから』
そこまでで一度ページをめくり、『ちとせちゃんありがとう』と付け足して海はにっこりとした。
その答えと笑顔にほっとした様子で、千歳もまた、
「それじゃあ、お言葉に甘えちゃってもいいかしら。ありがとう、小山内さん」
と、表情を優しくする。笑みを交わす千歳と海へと、にっと白い歯を零す刀。
「よし、そうと決まれば参道商店街に行こう!」
『参道商店街?』
「映画観るならお菓子とお茶は必須だろ? お饅頭とか買っていこう。あ、他に何か食べたい物はあるか?」
というわけで、一旦参道商店街へと寄り飲み物やらお菓子を買い込んで、3人は改めて海の住まいである桜花寮へと向かった。
部屋の前に辿り着いたところで、『ちょっと待ってて』と海が部屋の中へと消える。
何やら、急ぎ部屋を片付けている様子だ。
「俺はそのままで全然気にしないんだけどな」
「刀君ってそういうところがあるわよね……」
不思議そうにそんなことを言う刀に、千歳は呆れ混じりの視線を送った。
やがて、『お待たせ』と海が部屋から顔を出し2人を中へと招き入れる。
ノートパソコンを立ち上げた海がDVDをセットすれば、鑑賞会の始まりだ。
千歳、刀、海の順番で並んで座り、本編開始前のCMを眺める。
『親のお古だからちょっと画面小さいかも、ごめんね』
「いやいや、充分だって! 最近のは画面がでかいんだな~」
スケッチブックを通した海の言葉に、刀が感心したような言葉を返す隣で、
(うう、小山内さんの言う通り、3人で観るにはちょっと画面が小さいわね……)
なんて、千歳は落ち着かない気持ちを持て余していた。
刀の言葉通り、画面がこのサイズなら映画を観ること自体に不自由はない。
けれど、よく観ようとするとどうしても隣の人との距離が近くなってしまうのだ。
もっとも、傍らの刀はそんなこと少しも気にしていない。
というか、映画の方に夢中で気づいてもいない様子なのだが……。
「あっ、始まった!」
当の刀の声に、千歳の意識も映画の方へと引き寄せられる。
1作目のラストで元のサイズに戻った主人公たちが再び小さくなり、親指サイズの、けれどとびきり危険な侵略者と戦うというのが『ミクロウォーズ2』のストーリーだ。
「うん、続編も面白いな」
と、どこまでも真剣に映画に集中する刀を挟んで、千歳と海はおうち映画らしく、映画も観つつ会話を楽しむ。
「でも、ちょっと意外だわ。小山内さん、『ミクロウォーズ』に興味持つとは思わなかったから」
『うーん、私はアクションが面白かったから興味がわいた感じかなぁ』
スピード感のある動きとか派手な動きがあると面白いよね、とめくったページにペンが走れば、わかる気がすると千歳も頷いた。
「私は、主人公の親友ウィルソンが好きなのよ」
『わ、渋いね。確かにかっこいいけど、どうして?』
「えっと、正確には好きというか感心するというか……ほら、この作品の主人公って正義感は強い熱血漢だけど、無茶ばっかりしてすぐに怪我するし、女にはだらしないし、無神経なところあるじゃない?」
千歳の言葉に、うんうんと首を縦に振ることで同意を示す海。
「それで、よくそんな人と友達続けられるなぁって。私なら、こんな人とは付き合っていられないって思っちゃうかも」
『あ、その気持ちちょっとわかるかも。主人公もすごいけど、その親友もなんだかんだで付き合ってるんだよね』
あぁいうのを腐れ縁って言うのかな? との海の言葉に目を走らせて、
「そうね、腐れ縁っていうやつね、きっと」
と、千歳はその言葉がしっくりきたというふうな顔で苦く微笑した。
本人も気づかぬうちに、主人公と親友に刀と自分を重ねている千歳である。
そんな千歳、ふと、刀が画面を凝視したまま微動だにしていないことに気がついて。
(刀君、そんなに『ミクロウォーズ』が好きだったのね)
なんて思う千歳だが、実際のところは、刀は途中で女子2人との距離が近すぎることに気づいてしまい緊張しきりなのだった。
(ノートPCの画面をよく見ようとしたらこうなるのは分かるんだけど……)
でもやっぱり、一旦意識し出すと止まらない。
平静を保っているように見せかけるのに精一杯の刀。
中盤からの内容が全然頭に入ってこないまま、映画はエンディングを迎えた。
「そ、そういえば二人は何を話してたんだ?」
頭は真っ白だったが何となく海たちが話していたのは感じていた刀が、自身の動揺を誤魔化すように傍らの海へと問いを投げる。
刀に視線を向けられて、やっと彼との距離が近すぎることに気づいた海は真っ赤になった。
慌ててしまって思わずスケッチブックで顔を隠せば、刀が頭に疑問符を浮かべて首を傾げる。
「今度は、三人で映画観にいってみるのもいいかもしれないわね」
映画館の大きなスクリーンならゆったりと観れるし、との千歳の言葉に、お互いに距離の近さに翻弄されたばかりの刀と海は全力で頷きを返した。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月20日
参加申し込みの期限
2015年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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