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壬生 由貴奈
は、旧市街の参道商店街に位置する寝具屋を訪れていた。
「やぁ由貴奈さん、ふとんのひぐらしへようこそ~、なんてね」
どこか芝居がかった仕草でおどけてみせるのは、寝具屋の一人息子である
日暮 ねむる
だ。
由貴奈は彼に誘われてこの店――ねむるの自宅に足を運んだのだった。
「改めて、お邪魔しまーす。ここがねむねむの家なんだねぇ」
お布団屋さんだってこと初めて知ったかも、と由貴奈は店内をのんびりと見回す。
そんな彼女の隣でねむるは平静を保とうとしていたが、胸の内では緊張しきり。
何せ、由貴奈を家に招くのは今日が初めてのことなのだ。
「ええっと、2階が僕の部屋なんだ。案内するよ」
と2階へ続く階段を指したところで――2人はねむるの母にばったりと遭遇。
ねむるの母ということはこの家の住人なので遭遇という言い方は不適切な気もするが、ねむるの心情的にはまさにそんな感じ。
けれど、由貴奈の方は慌てず騒がず、相手がねむるの母親だとわかると、
「あっ、ねむねむのお母さんですかぁ、どーもどーも、寝子高3年の壬生です」
なんて、軽い調子でぺこりとご挨拶。ついでに、
「ねむねむとは……んーじゃあ、身体だけの関係ってことで」
と、事実無根の爆弾発言を投下する由貴奈。ねむるがぎょっとしたのは言うまでもなく。
「ってちょ!? 何言ってんの由貴奈さんてば!」
「いやぁ、もうあんなことやこんなこともされちゃってぇ」
「わあああ! 誤解しないでね母さん、由貴奈さんとはお友達だから!」
はいはい2階上がろ上がろっ! と、ねむるは適当な冗談を続けようとする由貴奈の背をぐいぐいっと押して、自室へと連れていく。
かくして2人はねむるの部屋へと移動したのだが、
「えっちぃ本は隠してるの?」
とかなんとか、由貴奈の勢いは止められない止まらない。
しれっとしてそんなことを言われて内心では冷や汗をかきつつも、ねむるは魔法瓶のふたを捻った。
「あはは……由貴奈さんは紅茶派だったよね、はいどうぞ。砂糖とミルクはお好みで~」
「わ、ありがとー。いただきまーす」
ほっこりと温かな紅茶をねむるから受け取って両手に包む由貴奈。
自分はコーヒーを一口すすって、ねむるは気を取り直しつと口の端を上げた。
「さて、今日由貴奈さんを呼び出したのは他でもない。市場に出回ってないレア映画を仕入れたんで一緒に観ようと思ってね」
じゃーん! と由貴奈に見せるのはDVDのジャケットだ。
「ニャルバトロスフィルム配給『カンフーvsサンマウォーリアー』……?」
「そう。タイトルに惹かれてジャケ買いしちゃったよ。何でも、『寝子島初、アクション超大作』なんだって」
面白い映画があると誘われてねむるの家にやってきた由貴奈である。
鑑賞する作品は今初めて明かされたが、ねむるがレア映画だと言った通りに、確かに聞き覚えのないタイトルだ。
「なるほど、そんなレアな映画なんだ。じゃあ早速観よ観よ」
「勿論! サンマとカンフー、どっちが強いんだろうなぁ。由貴奈さんも楽しみじゃない?」
勢い込んで、ねむるはDVDプレイヤーの電源を入れた。
わくわく感を高めてくれるような、壮大なオープニングテーマが流れ出す。
「おお、サンマウォーリアーはフルCGなんだ。実写にうまいこと馴染ませてるねぇ」
由貴奈の口から、賛辞の言葉が漏れる。
この辺りまではよかった。よかったのだが、
「戦いのきっかけはなめことつちのこどっちが美味しいかなんだ。どっちも美味しいのに」
とか由貴奈が言い出した辺りから、(まだ序盤なのに)雲行きが怪しくなってくる。
(な、なんだこれ。争いの火種がつちのこの里となめこの山ぁ!?)
由貴奈は興味深そうに画面を見つめているが、ねむるは段々と不安になってきた。
しかも、待てども待てども派手なアクションが炸裂するバトルシーンなんて始まらない。
ついに、カンフーの達人とサンマ型エージェントは、武器ではなく釣竿を手に取った!
(ちょ、貸漁船でだべりながらサンマ釣り!? チャイナ服着てるのに……てか、釣れる度にハカを踊るってもう意味が分からないよ)
アクション超大作はどこに行ったんだ!? とねむるの頬を冷たい汗が伝う。
そんなねむるの心中には気づかずに、
「あっ、サンマが分身した。すごい、CGが手抜きになってきた」
なんて、由貴奈は容赦なくツッコミを入れつつもそれなりに映画を楽しんでいる様子。
というか、楽しんでくれていると信じたいねむるである。
そのうちに、エネルギッシュに踊っていたカンフー男が増えに増えたサンマに押し出されて海へと激しくダイブ!
(は、まさか……)
悪い予感に、ねむるは慌ててDVDのケースを手に取った。
裏面の細かい説明書きを急ぎ読み進める。
そこには無慈悲にも、『(リ)アクション(が)超大(袈裟)な作(品)』との文字が踊っていた。
(び、B級映画じゃないかこれぇ)
DVDのケースを持った手を震わせるねむるを余所に映画はラストシーンを迎え、これまた内容に不釣り合いに荘厳なエンディングテーマが流れ出す。
「カンフー死んじゃった、と思ったらトリックだったんだぁ。で、トリックの内容はいつ明かされるの?」
由貴奈の素朴な疑問に返す言葉を、ねむるは知らない。
答える代わりに、ねむるは乾いた笑い声を漏らした。
「はは、由貴奈さん。面白くない? これ」
「……まぁ、面白かったんじゃないかな。うん」
製作費の5割取り返せるくらいは売れるんじゃない? とのどかな口調でシビアな感想を零して、由貴奈はすっかり冷めてしまった紅茶をマイペースにくぴくぴと喉に流した。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月20日
参加申し込みの期限
2015年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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