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それはとある昼下がりのお話、場所は旧市街。
周囲の賑わいから切り離されたかの如き個人経営の小さな映画館に、
桜庭 弓弦
と
桜庭 円
の姉妹は訪れていた。
「ボク、この映画館ずっと気になってたんだよね!」
映画館の昭和レトロな佇まいに瞳を輝かせる円の服装はゴシックロリータ。
彼女の傍らでにこにこと微笑んでいる弓弦もまた、ゴシックでアンティークな衣服に身を包んでいる。
ファンタジーの世界からとび出してきたようなロリータファッションの美人が2人、古めかしくも趣のある建物の前に並んでいる様子は、まるで一枚の幻想的な絵画のようだ。
「いいですよね、この映画館。それに、『アレ』はこういう所でしか見られないから……」
「へ? 『アレ』って?」
楽しげに目元を和らげる弓弦の言葉に、不思議そうに首を傾げる円。
映画館の前には上映作品のタイトルと公開年を記した紙が張り出されている。
なので、「新しめの映画やってるんだ!」ということは円にもわかるのだが、『アレ』という単語が含む意味は彼女にはさっぱりだ。
そんな妹へと、弓弦は本日の上映作品について柔らかい声で説明する。
『寝子島革命―サンマ・オブ・ザ・デッド』は、寝子島を舞台とした自主製作映画。
B級未満の映画によくある、ゾンビ系ホラーがベースになったアクションコメディだ。
これを上映している映画館は、かなりレアだと言っても決して言い過ぎではないだろう。
「わ、何だか面白そう! わくわくするね!」
「ちなみに、主演は
サンマさん
なんですよ。スタント抜きの魚類離れしたアクションでゾンビをバッサバッサとなぎ倒します」
「サンマさんが、ゾンビと!? すごい! かっこいい!」
「ふふ、さりげなくクローズアップされる寝子島各地の観光スポットもみどころですよ」
ちなみに、予算の話はご法度とのことである。
とにもかくにも、2人は期待を胸にチケット売り場へと足を向けた。
穏やかそうな白髪の男性が、「いらっしゃい」と姉妹へと笑いかける。
「チケットをいただけますか? 子ども2ま……」
「いやいや、ゆづ姉、ボクは大人だよ!」
「あら、ごめんなさいね。それじゃあ、子ども1枚と、大人2枚で」
弓弦の注文に、「3名様ですか?」と老人は僅か怪訝な顔をした。
問いに、ふんわりと笑みを返す弓弦。
「ええ、3人分ですわ……あら、見えませんか? ほら、ここに――」
言って、弓弦は円の方へと視線を移した。
円が、足元に寄り添っていた茶トラの子猫をそっと抱き上げる。
「にゃーくん、って言うんですよ」
円の腕の中のにゃーくんが、弓弦の言葉に応じるように可愛らしい鳴き声を零した。
合点がいったというような顔をして、「貸し切りですからどうぞ」と老人が微笑む。
加えて、にゃーくんの分のチケット代はおまけしてくれた。
そうして2人と1匹は、人の気配のないシアタールームへと足を踏み入れる。
「うわー、本当に貸切だ! 得した気分!」
「席も選び放題ですね。一等いい席で楽しまないと」
並んで席に着き、にゃーくんを撫でながら映画の上映を待つ2人。
やがて、上映開始のブザーがシアター内に低く鳴り響いた。
旧市街の海沿いがスクリーンに映し出され、ナレーションが流れ出す。
「あっ、ここ知ってる!」
貸し切りだから遠慮なく声を出して楽しめると、早速明るい声を上げる円。
一方の弓弦は、にこにことしてスクリーンに視線を遣っている。
対照的な、けれどいずれも映画を満喫する姿勢の2人のためだけに、物語は進んでいった。
寝子島の更なる発展を願うマッドなサイエンティストは、研究の末に何をどう間違ったのか謎のウィルスを完成させてしまう。
そして島にはウィルス感染したゾンビが我が物顔で闊歩するようになるのだが、寝子島の住民は何だかんだで普通の生活を送っていた。
サンマさんもまた、そんな寝子島で観光大使の任に励みつつ、ゾンビを狩って生活をしているのである。
スクリーン上で、しゅばっ! と建物から飛び降りたサンマさんが美女に襲いかかるゾンビの群れの前に立ち塞がる!
「あっ、今のアクションワイヤー見えてる! ゆづ姉! 今ワイヤー見えてたよ!」
「うふふ、本当ですね。でも、そのチープな感じもまた……」
サンマさんの姿に興奮しているにゃーくんを、はしゃぐ円の膝から自分の膝の上に移してなだめるように撫でてやる弓弦。
ブレイクダンスのヘッドスピンさながらに、頭を地面につけたサンマさんが扇風機の羽根のように回転しゾンビたちを次々にノックアウトすれば、
「すごい! これってCG!?」
なんて円は拳を握るが、弓弦はただただにっこりとしている。
やがてサンマさんが仲間たちを逃がすために単身ゾンビたちへと向かっていくところで物語はラストを迎えたが、弓弦はエンドロールが終わるまで一度たりとも動じなかった。
「いやー、ED中に仲間が戻ってきて一緒に戦うシーンは燃えたね! そして、NG集! あぁいうの大好き!」
上映後、表情を華やがせて熱く語る円だったが――不意に、落ち着き払っている姉の感想が気になって、首をことりと傾ける。
「ねえ、ゆづ姉も楽しかった?」
「勿論。ああ、やっぱりサンマさんは素敵ですね」
「でも、ずっと静かだったよね。本当に本当に面白かった?」
円の問いに、弓弦はおっとりとして頷きを一つ。
「ええ、とてもエキセントリックで素敵でしたわ。満足」
「え、えきせんとりっく……?」
何だかよくわからないが、弓弦がこの映画を至極気に入っていることはわかったので円も一安心だ。
弓弦の膝の上で、にゃーくんも「楽しかった!」とでも言いたげに一声鳴いた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月20日
参加申し込みの期限
2015年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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