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休日の昼間、ひとりで映画館を訪れた
水守 流
の手には、1枚のチケットが握られていた。
眠たげに見られがちな彼の瞳には、確かな期待の色が宿っている。
(まさかあの『コニャンドー』の最新作が上映されるとはな、こいつは観ないわけにはいかねぇだろう)
映画ときたらアクション映画! な流である。
有名アクション映画の最新作が上映中、しかもちょうど時間も空いているとなれば映画館まで足を運ばない理由はなかった。
(さて、やっぱアクション映画を観る時にはポップコーンはかかせねぇよな!)
なんて、売店へと足を向けようとした、その時だ。
「あれ? 流君?」
名前を呼ばれて、流は声の方へと振り返った。
視線が合うやにっこりとして小さく手を振ってきたのは、クラスメイトの
北原 みゆき
。
偶然の出会いに僅か目を見開いて、流はみゆきの元へと歩み寄った。
「よお、北原。こんな所で会うなんて奇遇だな。何を観に来たんだ?」
「えっと、これなんだけど……」
みゆきが流に差し出したのは、『コニャンドー』のチケットだ。
これもまた嬉しい偶然に、表情を明るくする流。
「おおっ、『コニャンドー』じゃねぇか! 北原もこれが目当てで来たのか?」
「実は、偶然なんだ。割引券をもらって、せっかくだからって」
そもそもの始まりは、駅前で買い物をしていた時にもらった1枚の割引券。
そのまま期限が切れてしまうというのもなんとなくもったいないような気がして、ここまでやってきたみゆきである。
「北原、どうせ同じ映画観るんなら、一緒に観ようぜ」
「わ、いいの? ひとりで観るの寂しいなぁって思ってたから嬉しいな」
「ひとり映画もオツなもんだが、2人なら感想も語り合えるしな」
そう言って流がにっと笑みを零せば、みゆきの顔にも笑顔の花が咲く。
「どうしようか悩んだんだけど、来てよかった。そうだ、流君にお願いがあるんだけど……」
「ん、何だ?」
「私、タイトルは聞いたことがあるんだけどあらすじも知らないし予備知識とかまったくなくって。だから、よければ色々教えてもらえないかな?」
みゆきの頼みに、「任せろって!」と流は応えた。
楽しい時間になりそうだと、ふわりとあたたかくなるみゆきの胸。
「そしたら、この際だしパンフレットも買っちゃおうかな」
「おう。買いに行くの、付き合うぜ」
そうして2人は、物販コーナーへと並んで歩き出した。
八葉 るちる
もまた、単身で映画を鑑賞しにきたひとりだ。
家族や友人とは、残念ながら都合が合わなかったのである。
そんなるちる、特にお目当ての映画があるわけではない。
けれど、るちるはただ単にぶらりと映画館にやってきたわけでもなかった。
映画監督になるという将来の夢、それを叶えるための勉強の一環としてここまで足を運んだのだ。
(何を観るかはその場のノリで決めようと思ってましたが……)
いざ映画館を訪れてみると、あれもこれも気になってしまうるちる。
館内には、それぞれに魅力を感じさせる映画のポスターが幾らも飾られている。
(えっと、何を観ようかな……)
ついついポスターの方を見遣りながら足を進めていると、
「うおっ!?」
という驚いたような声が降ると共に、るちるの身体を衝撃が襲った。
どうやら、ポスターに夢中になっているうちに思いっ切り人にぶつかってしまったようで。
「わわ、ごめんなさい!」
慌ててぺこりと頭を下げれば、るちるの視界に、ぶつかった相手――流の手にしていたチケットが目に入る。
「『コニャンドー』……?」
思わず小さく漏らした声を、流は聞き逃さなかった。
「お、知ってるのか、『コニャンドー』?」
「えっ? は、はい、今でも根強いファンが多いB級アクション映画ですよね」
流に問われて、るちるは突撃してしまったことに恐縮しながらも淀みなくそう答える。
「おーっ、わかってるじゃねぇか。そうそう、B級とか言われるけど人気なんだよ。面白いからな、やっぱり」
嬉しそうに破顔してつらつらと語る流。
流と同行していたみゆきが、パンフレットを胸に抱いたまま2人の顔を見比べて、
「2人とも怪我はないかな? 大丈夫?」
と、心配そうに問いを零した。
「あっ、大丈夫です! すいませんでした!」
「俺も平気平気。ありがとな、北原」
そのまま軽く『コニャンドー』の話をしているうちに意気投合して、3人はその場で自己紹介を済ませた。
「そういえば続編が上映されてるんでしたね。今日はそれを観ようと思います」
と、るちるの鑑賞する映画も『コニャンドー』に決まり、ならばと3人は行動を共にすることに決める。
るちるの分のチケットを買いシアターに向かう途中の売店で、「ちょっと待ってろよ」と2人を残して消えたかと思ったら、
「ポップコーン、二人とも食うだろ? あ、お代は俺持ちだから」
なんて、流はみゆきたちの分までポップコーンを買って戻ってきた。
「悪いよ、おごってもらうなんて。一緒に映画観られるだけで充分嬉しいのに」
「まあまあ、このくらい俺が出すって。これ食べながら『コニャンドー』楽しもうぜ!」
そう笑った流にポップコーンを手渡されて、みゆきは「ありがとう、流君」と微笑する。
るちるもまた、差し出されたポップコーンを大切に受け取りながら流にお礼を伝えた。
美味しいお供を携えて席に着けば、お待ちかねの映画鑑賞の始まりだ。
『コニャンドー』は、愛猫家でムキムキマッチョマンな元軍人が主人公のアクション映画。
さらわれた猫を救うため、主人公が悪党を自慢の筋肉でなぎ倒していく様が痛快だ。
ひとたび映画が始まると、るちるはどこまでも真剣にスクリーンに向き合う。
ストーリーも楽しむが、映画監督を志するちるの目は演出面も見逃さない。
画面の映し方や構成、音楽の使い方、役者の演技等々、見るべき所は幾らでもあるのだ。
(隣の二人は、どんなことを思って観ているんだろう……?)
ふと気になって、るちるはちらりと視線を横に遣った。
アクションシーンに「すげぇ!」とばかりに目を輝かせ、スクリーンを食い入るように見つめている流。
この先の展開はどうなるのだろうとどきどきしながら、胸の前でぎゅっと手を握っているみゆき。
いずれも夢中になっている2人の様子に、るちるの胸には熱い想いが満ちる。
どんなジャンルでも、見る人を夢中にさせるものが良い作品だと思っているるちるだ。
(私もいつか、こんなふうに人を夢中にできる映画を撮りたい!)
思いを新たに、るちるはまた真っ正面からスクリーンに、自分の夢に向き合った。
そして、『コニャンドー』の上映終了後。
「すっごく面白かったね。2時間あっという間だったよ」
エンドロールが終わりシアター内が明るくなるや、弾む声でみゆきが言う。
その言葉にうんうんと頷いて、
「いやー、主人公の格闘アクションから激しい銃撃戦まで、熱い展開目白押しだったぜ」
と、流も未だ興奮冷めやらぬ様子だ。
「少々荒削りですがそれがアクションシーンの迫力を何倍増しにもしていて、手に汗握るいい映画ですね……!」
「だよな! 最後の爆破シーンなんかもうたまんねぇな!」
「限られた予算の中で少しでもいい物を作ろうとする役者さん、スタッフさんの情熱を感じます」
饒舌に語り合う流とるちる。その隣で、みゆきはふと過去に想いを馳せていた。
(そういえば小さな頃、お父さんとよく映画を観た事があったっけ)
記憶に残るのは小さな映画館。マイナーな作品のリバイバル上映をよく観ていた。
(お父さんが観るのは、たいてい私の苦手なゾンビや化物が暴れまわるホラー映画だったけど)
なんて苦笑いするみゆきだが、あの映画館はまだあるのかな? なんて心を飛ばすみゆきの表情は穏やかで優しいものだ。
「なあ、適当な喫茶店入って感想会開かねぇか? 全然語り足りねぇ! あとは、今度暇な時でも集まって『コニャンドー』の1作目レンタルして観るとか……」
「わあ、楽しそうですね!」
「うん、いいね。盛り上がりそう」
表情をますます明るくするるちるの隣で、みゆきもまた晴れた声で流の提案に賛同した。
幼い日の思い出に新たにまた思い出を重ねて、
(なんていうか、映画って素敵だな)
と、みゆきは自然、口元に柔らかな笑みを乗せるのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月20日
参加申し込みの期限
2015年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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