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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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……本当に久しぶりに外へ出た。
寝子高1年 普通科 1組の
七枷 陣
は、普段はあまり外出をしないのである。とりわけ平日には、学校とアパートを定規で描いたようなまっすぐのラインで往復するのが常だった。やるべきことは大抵部屋にある。それも主として、パソコンのモニター内に。
応募したことも当選したことも忘れていた映画の無料招待チケット、これが本日、陣の外出理由となった。とはいえあまり気が進まず、使用期限の今日まで放置していたため、こうして平日夜のお出かけという、陣にとっては久々の経験をもたらしていたのである。……いや、もしかしたら平日夜の外出は、寝子島に来て初めてかもしれない。
大作や名作の時期はことごとく逃しててしまっていた。間に合うものはこの、超弩級のB級カルト映画だけとなっていたが、まあそれはそれで一興というもの――とスティック菓子を加えてシアターの入り口をくぐって、
「なにこれふざけてるの」
となったというのが、陣に関するここまでのあらすじである。
「やっぱこの島、わけわかんねー」
それなりに笑顔でいれば感じの良い顔立ちではあるものの、中学生からこっち、陣はいくらかネガティブ期に入ってしまっており、目つきはナチュラルに攻撃的で、触れなば斬らんとサバイバルナイフのようであった。おまけに顔もうつむき気味で、軽くだが背も丸まっている。
だからぱっと見、大変に不機嫌のように映ることだろう、今の陣は。
けれども実際、パキッとスティックチョコレートバーを噛み割ったこのときの彼の心は、実は不機嫌とは正反対であった。
「……これ、VRMMO物なのかな……」
周囲を睥睨しつつも、だとしたら普段、自分が遊んでいるゲームの世界に入ったようなものじゃないかと、そんなwktk(ワクテカ)感を覚えているのである。まあ、最近のゲームだったらもっとリアルな情景なので、これは黎明期のネトゲーレベルかもしれないが。
何はともあれ装備は必要だ。陣は武器屋に入って、
「邪魔するよ」
と小声で言って、棚から自分向きの装備を探した。
「両手に毒針の二刀流か……マニアックかもしれないがこれはこれでRPG的にはそそられるというか……」
「アールピージーデス? それ、最初にデてきたメガネも言ってやがったデス、それどういう意味なんですかチクショーデスヨ!」
陣は口にしたチョコ棒がぶっとびそうなほど驚いて数歩、どどどっと後退した。
いつの間にか彼の隣に、奇怪な人物が現れていたのである。
「あ……モ……モンスター……? 武器屋にいきなり……!」
「モンスター!? ムキー! キュルビス、モンスターと違うンデスケドー!」
と
キュルビス・ラムズイヤー
はご立腹の様子なのだが、そう勘違いされたのはちょっと、仕方ないかもしれない。
なぜって彼女は制服の上に、大きなジャック・オ・ランタンのマスクをしていたからだ。そう、ハロウィンで見るやつ、ちょっと前のハロウィン時期によく目にしたやつだ。しかもその両眼は、どういう仕組みなのかぼんやりと光を放っていた。なお頭には魔女風のとんがり帽子を乗せている。
「目の玉かっぽじってよく見やがれデスヨ。カボチャヘッドはともかくとして、あとはちゃんとした人間じゃねーデスカ。こちとらオールウェイズハロウィンなだけの、ごく平凡のハイスクールスチューデントなのデスヨ-!」
「目の玉かっぽじったら良く見えなくなるやろ! あと、オールウェイズハロウィンな時点でもう、ごく平凡ちゃうっつーの!」
おっと、と陣は口をつぐんだ。無駄に興奮してしまったようだ、口調が関西弁になっている。これは自分の『キャラ』とは違う――と思い直し冷静になり、そうして彼は、思いだしていた。
「ちょ、おま……いや、あんた……確か、同じクラスの……」
普段他人に興味がない陣とはいえ、さすがに彼女のことは覚えていた。生活指導の先生や風紀委員から隠れるようにしているため、普段は意外と目立たないが、こんなカボチャマスクを日常的に被っているのは彼女しかいない。
「交換留学生のキュルビス……だったっけ、ポーランドから来た」
「ウングラウプリッヒ! ポーランド違うデスヨ! ドイツ! ドイツ、ドイツ、ジャーマン! ミュンヘン出身じゃねーデスカ。そっちにも見覚え、あるデス! ジンじゃねーデスカ!」
なんのことはない。寝子高の同じ学級だったというわけだ。多少、陣も警戒を解いて、
「悪い悪い。それで……」
とまで言ったものの、ここで言葉が途切れてしまう。
よく考えてみると、キュルビスとまともに会話を交わしたのはこれが初めてだ。いや、たとえ同級生であろうと、陣がまともに話したことがある相手は極端に少ない。
ところがキュルビスのほうは、そういうところは屈託がないようですぐに話を振ってきた。
「良くわかんねーデスケドー、あのメガネ、ノーベルショーとか言っていたデス。だとすればメガネ、やりやがるデスネ!」
「メガネ? ああ、あの野上ナントカってやつな……ノーベル賞は嘘だろ、きっと」
「わからんデスヨ。ヘルメットかぶってなかったし……」
「
ノーヘル賞』ちゃうわ!
ノーベルやろノーベル!」
しまった、またエキサイトして――と陣が思うまもなく、
「ヘッヘッヘッ」
キュルビスが笑い出した。よく聞くと、なんとも可愛らしい声である。ゲームや吹き替え映画で活躍している某アイドル声優に性質が似ている。
「ジンはキュルビスと組むといいデスヨ」
と決めて、彼女は武器をチョイスしはじめたのである。
「武器はホーキがいいデス! 防具はローブがいいデス! これでぎゅんぎゅんゴブリン殴るデスヨ! 正統派マホー使いの装備デス」
ええいもうツッコミついでや――と陣も心を定めたらしい。
「いやまて、殴ったら魔法使いちゃうやろ! 魔法使えや!」
「細かい事は気にすんナーデスヨ!」
「君とはもーやっとられんわ! ……失礼しましたー」
これが出発の合図となった。
武器屋を出たキュルビスも、陣も、まるで迷うことなく神殿を目指した。
そう、『上級コース:ゴブリン女王の魔神殿』である。
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ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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