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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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前ページ後半に至るまでの流れを、本居陽毬の視点から描き直してみよう。
週の真ん中である平日のこの夜、しかも、カルト気味の作品とはいえインターネットで探せばDVDソフトだって簡単に購入できるこの映画を観に、わざわざ映画館まで足を運ぶ人というのは、よっぽど『クイーン・オブ・デストロイヤー3』の大ファンかと思われそうなものであるけれども、実のところ陽毬はこの映画のファンではない。そればかりかそもそも本作のことはほとんど知らず、もちろん同作品の『1』も『2』も観たことのないというベリー初心者なのであった。
すなわち、純粋な暇つぶしである。予算があまりない場合、映画というのはいい時間つぶしになる。金銭勘定をすると少々割高ではあるものの、得られるものはそれに見合うと陽毬は思う。
陽毬は寝子島高校に転校してきてまだ間がなかった。大騒ぎのハロウィンシーズンより後なのだから本当に転校したてなのである。当然、知り合いは少ないわけで、まだ特に部活などに所属していないこともあって、桜花寮に独りでいても、特にすることも話す相手もいないのだった。
だから暇つぶしという意味では、この特殊な状況は悪い気がしなかった。現実味の薄い、『ありえない』世界ではあるものの、白昼夢でも見ているのかと思えばそれでいいという気がした。……あ、もう夜だから『白昼』夢ではないか。
そうして野上歩の話を聞き、それならと踏み出したところで、彼女の目の前に水守流が忽然と出現したのだった。
「おっと、そこにいるのは、本居……か」
「水守君?」
島に来たてでまだ右も左もわからない陽毬にとって、流は数少ない面識のある人物だ。
「水守君も映画観に来たの?」
「そのつもりだったが、いまはロープレのキャラになっちまったらしい」
「私も私も! 奇遇ね!」
「まあこういう王道路線は好みだし、悪くないかなとは思ってる」
あっけらかんとしている流の言葉に、なにかしら相通じるものを陽毬は感じて、
「そうそう! 王道! いいよね!」
心の琴線に触れたのか陽毬は、まだ知り合って間もない流の手をぐっと握りしめていた。
「王道だときっと囚われの王子様とかお姫様とかいて、冒険者と恋に発展したりきゃぁぁー☆ ろまんちっくー!」
「お、おう……」
流としては戸惑わざるを得ない。いきなり女の子に手を握られるという経験、幼少期をのぞけば彼にはなかったような気がする。視線を外し気味にして言う。
「だ、だとしたら面白いよな」
「それに、面白いだけじゃなくて!」
飛び跳ねるようにして陽毬は言うのだ。
「
あと、報奨金とかそういうものが出るのも定番だよね
」
急に現実的な口調になったので、思わず流は陽毬に向き直っていた。
どきりとする。
距離が……近い。
それこそ、息がかかるほどの距離というやつだ。ほんのりとだが陽毬は、バニラの香りがした。
近くで見ると結構、可愛いかもしれない――そんなことを流は思う。彼女のくりっとした猫目はとても大きく、形が良い。瞳はつやのある茶色で、長い睫毛はどことなく古風だが、それがまた魅力的だ。
けれども肝心要の本人の表情が、いっこうに『ろまんちっく』ではないのである。
ありていに言ってしまうと超がつくほどに真顔だった。アニメ調ではなく劇画調、童謡ではなく葬送曲のしかもアリア、パステルカラーではなくモノトーン……どうも陽毬の心の仕組みは、金銭がからむとぐっとタイトになるようである。
伝わってくる手のぬくもりにやはり頬を熱くしながら、それでもいくらかドライな調子を取り戻して流は言った。
「なら……えっと、武器屋に行かねーか?」
流がまず武器屋でチョイスしたのは、やはり90年代ポリゴンゲー的なイージーな造形なれど、意外なほどにしっかりした質感と重さを持つ、ずっしりぎっしりなメイスである。つづいて手にした防具は、「なんかヒーラーっぽいやつ」という指定で出てきた、無宗教的(つまりファンタジー的)な白いローブであった。
「うっし、これで気分はメインヒーラーだぜ!」
「あっためてくれるの?」
「そりゃヒーターだぜ! 俺はヒーラー、癒やし手ってやつだ。こういうゲームで回復役が聖職者ってのは定番だが、聖職者の武器がメイスなのは、刃物は相手を流血させるからダメだとかなんとか、そういう理由があった気がするなー」
「メイスでゴスゴス殴るほうがよっぽど聖職者っぽくないと思うー。そもそも流血はすると思うし-」
「まあ気にするな、ゲームだからな!」
と笑って、ところでそっちは、と流は陽毬に問う。
「おっとまだ決めてなかったー」
ぴょこっと陽毬は武器屋の展示品に向き直る。その動きがちょっと、リスっぽい。
「全部タダなんだよね? あとで『ツケ を はらって もらおう』とか言わないよねぇ?」
などと言いながらしばし迷った末、彼女はなじみのある品に手を伸ばしていた。
「武器は…うーん、これだ! 弓! カッコいいから!」
ばいーん、と弦のところをはじいてご満悦の表情、ロングボウというやつである。この手のゲームではエルフなんかがよく持っているタイプだ。背負う形の矢筒もセットだった。
「後衛は私にまかせてねー! 弓使ったことないけど!」
「まー、バーチャルリアリティの世界だし、そのへんは補正がかかって使えるんじゃねーか?」
「だよねー。さて、後衛職ばかりだとバランスが悪いから……」
そうしてくるりと陽毬は振り返って、同じく店内にいた鬼河内萌と佐藤英二、緋紅朱赫乃の三人に呼びかけたのである。
「ヘイおにーさんおねーさん、私と一緒に素敵な冒険にでない?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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