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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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北条冬華は弓を引き絞った。助けなければならない、御剣刀を。
彼は今、敵となった魔剣士サキリ・デイジーカッターと激しく切り結んでいる。
だけど――冬華は矢の先端を別のゴブリンに向けていた。
あの二人の間に割って入るのは、ルール違反のような気がしたのだ。
刀が超一流の剣士なのは疑いようがないが、しかしサキリもかなりの腕だ。いや、それどころか冬華の目には、サキリのほうがわずかに上回っているように見えた。一颯一颯が鋭く迅い。そればかりか重いように感じられる。
「どうしたんだい? この程度? 天下無双の看板が泣くよ!」
鮫の牙のごとき一撃がサキリから繰り出される。
「天下無双などと名乗った覚えはない」
それを防ぐ刀の額に汗が、粒のように浮かんでいた。
「だったら僕が、その看板をもらってあげようか!」
ひゅっ、と空気を裂き冷凍の刃が妖刀に激突した。
火華が、散る。
同時に甲高い反響音も。人間の耳にはとらえられないほどの超音波すら生み出す。
「その名は……お前には勿体ない」
刃と刃が離れた。
そのとき御剣刀は奥の手を発動していた。
すなわち、己に秘められた能力。それを呼ぶトリガーは一つ、『ガチン!』と撃鉄が落ちるイメージを思い描くこと、それだけだ。
次の瞬間、刀の周囲の世界、そのすべてが静止した。
だが時間が止まったわけではない。
静止したように見えただけだ。正しくはそのすべてが、凍り付いたようにゆっくりと動いているのだ。
刀が時間の流れを変えたのではない。
刀が、その精神を加速させたのだ。この状態であれば彼は、凄まじい速度で考え、行動することができるようになる。
疾風迅雷……それが決して誇張ではないほどの速度で刀はサキリの首を狙った。手加減できる余裕はないし、そんな相手でもない。
「!」
しかし、手応えはなかった。
目の前でサキリの姿が消失したのだ。
斬空舞踏、サキリも己の『ろっこん』を発動したのだ。それは、刃物を持ち、空間を切り裂くイメージがトリガーとなる。
この能力を発動するや、説明のつかぬ力で彼は、その所持品ごと半径50メートル以内の場所に瞬間移動することができる。距離が短いほど素早い連続発動が可能だという。
無論、刀もそれをすぐに察知した。振り抜く勢いそのままに、剣尖でVの字を描き逆袈裟を狙う。
ぱっ、とアイスソードの切っ先が跳ね上げられた。
刀の左側にサキリの姿が出現していたのだ。
「この攻撃を、読んだ!?」
刀は答えず刃を引く。二つの剣が擦れあい、シャーッと蛇が威嚇する声のような音を発した。
押したのは御剣刀。
――このまま押し切る!
けれどもたちまち、手応えは消失した。
「そうはさせない!」
またもサキリは跳躍し、今度は刀の背を狙ったのだ。
「……ッ!」
咄嗟のことゆえガードできなかった。サキリは歯を食いしばる。肋骨に鈍痛を感じる。
刀が右手だけムラマサから放し、その肘を後ろに付き出したのである。
――やるね。
サキリは微笑み、また跳躍した。
刀の後方10メートルの距離、呼吸を整えるとしよう。
「単なる遊びのつもりだったけど……」
楽しい、それは否定しない。
同時に、全身が炎になったような興奮も覚えていた。
「こうなったら俺、全力でやるしかないな」
まさしく乱戦だ。ゴブリンの数はこれまでの比ではなく次々と出てくる。
冬華もその中にあっては、刀たちの戦いばかり見ているわけにはいかず、矢で味方を援護するのである。だがこういう状況になると弓手は不利だ。すべての敵を倒すことはできず、いつしかゴブリンの接近を許してしまっていた。
ゴブリンが近い。足をひっかかれる。首筋に攻撃が当たる。
もう矢をつがえている時間すらない。覚悟して冬華は弓を捨てナイフを抜いたが、このとき、
「冬華さん!」
声をかけられて振り返る。地獄に仏とはこのことか、ここでようやく冬華の顔に笑みが戻った。
「
私のメイドに手を出すな!
」
桜月の一喝とともに、全方位に黒い影がわっと広がった。
蛸がそのすべての足を広げ、強烈に回転させたところ、というのが一番近い表現だろうか。ともかく、多数の影の手がそれぞれ、剣を握って縦横無尽に全方位を斬りたてたのである。たちまちコンボが炸裂し、急激な勢いでpts表示が輝いた。
「まったく、そんなボロボロになって……凄く心配したよ。」
確かに、冬華はふたたびこの戦いで
「月さん? 助かりました。ありがとうございます」
無我夢中で冬華は月に抱きついていた。
「えっ、冬華さん……!?」
月は面食らうも、自分より背の高い冬華の背を、まるで彼女が妹であるかのように優しくぽんぽんと叩いて、
「助けられてよかった、ここからは私の傍を離れちゃ駄目だよ?」
うなずく彼女の耳に、そっと囁くのである。
「冬華さんに上着をかけてあげたいけれど、この服、影で作ったものなんだ」
「影?」
ということは――ふと冬華は思った。
つまり、裸に等しいのではないかと……。
なんだか頬が熱くなってきたが、それをごまかすように冬華は敵に向き直る。自分たちの周囲のゴブリンは駆逐した。けれども、最前線で戦っている仲間を助けなければならない。
黙ってうなずくと、月も口元に笑みを浮かべた。
「さあ、このまま二人で戦い抜いて勝利を目指そう!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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