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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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桜月は単身ながら、これまでほぼ無傷で神殿内をサバイブしていた。
行動の基本は、実のところ勘だ。
「こっちかな?」
と道を曲がってみたら、ゴブリンの背後を突く格好になったり、
「この柱がスイッチだったりして」
と石柱をノックしてみたら、眼下の炎の海を渡る隠し橋が出現、うまく危機を回避できてしまったり、
「近道があったら面白いよね」
と壁を探っているうち、秘密の抜け穴を見つけたりしていた。
だけどこれは、月が単なるラッキーガールだということを意味しているのではない。たしかに彼女はインドア派、ゲームには熟達している。ゆえにゲーム開発者が思いつきそうな『仕掛け』がなんとなくわかるのである。この神殿を作った人物が、プログラマーとしてはともかく、商業ゲーム開発者としては素人の野上歩なのだからなおさらだ。割合底の浅い仕掛けばかりなので、面白いように月の勘は的中していた。
おまけに、月の装備はゴブリンにすこぶる有効だった。影の剣はゴブリンには認識できないらしい。実に簡単に攻撃は当たる。鎖でまず動きを封じ、手にした鎌でとどめを刺す。
「うんこの調子ならいける、早く冬華さんを見付けよう」
月はやがて行動方針を、ゴブリンが密集している地点を探すことに変更した。
敵が多ければ、それだけ重要拠点ということができるはずだ。
重要拠点には、きっとボス敵がいる。
北条冬華のことも、そこで見つけられるに違いない。
チャッ、と音がして、ドアに仕掛けられた毒矢の仕掛けは解除された。
「トラップが増えてきたわね」
城山水樹は額の汗を拭って振り返った。毎回のことだが、罠外しはスリルがある。
「それだけ敵ボスに近づいているって証拠と考えるのがセオリーだろうね」
とうなずく南戸河蔵人は、すぐにぎょっとして声を上げた。
「そ、それは駄目だよ!」
解錠して軽く開けたドアの前で、椿美咲紀がしゃがんで薪を積み上げ始めたのである。
「敵が中にいてもいいように、焚き火を炊いて炙り出すのです」
「それ駄目だって、本当に! 中に用意していたイベントが全部無駄になってしまう……GMを泣かせるようなことはするんじゃない!」
「なるほど」
すぐに理解したらしく、美咲紀は足で薪をどけて、
「ならまあ、ドアのむこうがわを見てみましょうかね」
と七峯亨の背に隠れたのである。
「ドア開けは前衛職任せかよ……ま、いいけどなー」
ドアを開けると、そこには一匹だけゴブリンがいた。よろよろとしており、片目がとれている。葉もぼろぼろだ。
「ゴブリンゾンビってやつか?」
亨が構えるより先に、美咲紀がこれに飛びかかっていた。
「たーんあんでーっど!」
というのは言葉だけのこと、美咲紀は例の分厚い本で、ガスガスとゴブリンゾンビを殴ってたたきのめしたのである。なんと20000pts! レアキャラだからだろうか。
「わーいわーい!」
ぴょんぴょん喜ぶ美咲紀は、ゾンビの消えた後に残されたものに首をかしげた。
「宝箱……?」
水樹は慣れたもの、しゃがんで宝箱を調べると、
「罠はないみたい。開ける?」
「開けます開けますー!」
「むむっ!」
箱をのぞき込むと、すぐに美咲紀は笑顔になった。
「花の咲き誇るロッド見つけちゃいました! 生け花も付けられそうですね」
「呪いのアイテム……とかじゃないよな」
亨が怪訝な顔をするも、すでに美咲紀はロッドを握りしめ、嬉しそうに振り回している。
「花を付けてみました! より豪華になりましたね!」
ロッドを持って踊ってみたりした。
「花弁がふんわり宙を舞って綺麗なのですです~」
「ところで」
と蔵人は言う。
「この小部屋、畳八畳分くらいかな……単にそのアイテムが置いてあるだけの部屋だったのかな? どこに続く道もない」
「でも、そうすると、かなり引き返さなきゃならなくなるよね?」
水樹はため息をついた。このロッドひとつのためだけにここまでの道のりがあったのだとすれば、いささか無駄な遠回りをしたともいえる。
ところが美咲紀は言うのである。
「ダンジョンや神殿にある宝箱はもらっていいものなのです。むしろちゃんと回収しないと詰んじゃったりするので、回収は義務といっても過言ではないのですよ!」
「回収が義務、ね……。まさか宝箱のほうがフラグだったりして」
亨は何気なく宝箱を持ち上げた。特に意味のない行動……のつもりだった。
ところがこのとき、カチリと音がして、四人の前の壁がするすると上昇したのである。ガレージの扉のように。
「隠しドア!?」
入り込んできた光に目を細めながら、亨は新たに出現した大部屋に飛び込む。
大きいなんてものではない。広い、これまでで最大の広間である。
天井は高く、上方から光が降り注いでいる。
石の柱が整然とならんでいる。
でたらめな無国籍とも言えるが、パルテノン神殿風の造りではある。
床には赤いカーペットが敷かれ、神殿の奥まった場所は一段高くなっていた。
その頂上には玉座があった。そして、玉座に座る女王然とした姿。
「よく来たわね、勇者たち……」
ゴブリン女王、またの名を
相原 まゆ
はうっとりしたような口調でそう告げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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