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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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さてこのとき桜庭弓弦は、神殿内で謎の行動に出ていた。
敵がいないのを確認して、
「この槍、突進攻撃やハイジャンプができるみたいだから~、ここをこうして~」
などと言いながら壁の柱にタックルを繰り返している。
最初は軽くぶつかる程度だったが、やがて、勢いをつけてバシンバシンと跳ね返ってみせた。
「ゆ、ゆづ姉!? それどういう意味!?」
と問う桜庭円にウインクして、
「意味? バグ探しよ」
「バグ探し?」
「もう、おぼこぶっちゃって。わかってるでしょ? バグよ、プログラムにひそむエラー」
「いやバグの意味くらいわかるよー。さっきも言ってたけど、なんでバグ探しをするの?」
「ふふ、それはそれで楽しみ方なのよ、ゲームの。これオールドゲームみたいだから、きっと無闇にバグがあるはず。ポリゴンの隙間やフィールド未生成部分を徹底的に調べるのが、バグ取りのセオリーってわけ。だから……」
きらきらきらっ、まぶしいほどの笑みを弓弦は見せた。
「みんなで突進しましょう! 壁に! 柱に! 扉に!」
そしてまた弓弦は作業を再開した。彼女はセクシーすぎるビキニアーマーのまま壁にドシンドシンやっているわけで、冷静に考えると相当にシュールな光景といえよう。
「でもそんな簡単に見つかるものかなー」
と円が腰に手を当てたのも、つかのま、
「ほーら!」
鈴が転がるような笑い声を弓弦はあげた。なんと彼女は柱に埋まってしまったのである。手や足がすり抜けたというレベルではなく、柱と一体化してしまったのだ。固い壁がまるで、つきたての餅になったよう。すっぽり収まってしまっている。それでいて半分透けていたりもした。
ぐるりと回転し弓弦はピースサインする。
「見て見てー! バグ発見よバグ発見、BUGBUG!」
「すごい! けど、やっぱバグ探しはゲームの本意ではないような」
「そうかい?」
と言うのは、相変わらずビキニパンツ一丁でフィーバーする男月山輝一だ。
「そんな桜庭さんさって、さっきからずっとスライディング移動を繰り返しているじゃないか? それだってゲームのミスをついた行動だろう? 普通に歩くより速い、っていう」
「そんなことないよー」
と言いながら円は石床をスライディングする。
ずざー。
音はざりっと爽快で、しかも存外につるっとした滑りであり気持ちいい。
そして、実際輝一のいうようにかなりの速度があるのだ。スライディング移動は。
「でもこれは」
ずざー。
「効率を考えた移動方法であって」
ずざー。
「べつにミスを指摘しているわけでも」
ずざー。
「ましてやバグ探しでもないわけで」
ずざー。
「……」
ずざー。
「……ごめん、やっぱそうかも! バグだよね!」
ずざー。
「ていうか楽しいし、これ!」
ずざー。
直線ではなく周回して戻ってきたわけだが、たったこれだけで円は百メートル近くを移動している計算になった。歩くよりずっと早い。
ずざー。
「でもこういうことしているとゲームの核心から遠のくような……ゴブリン女王との対決とか」
と、一瞬気になった円ではあるが、
「まあいいか! 楽しんだ者勝ち!」
すぐに気を取り直してまたまたスライディングするのである。
ずざー。
ずざー。
ずざー。
「さあ、俺は隠し部屋を探すとするか!」
やはりスライディング移動して輝一は、壁や柱にタックルして音の響きを調べ始めた。
「半キャラずらしがうまくできないのがこのゲームの欠点かな……いやまあ半キャラずらしのほうが欠点か……あれはもっと古い時代の……おや」
当たり所がよかったのか悪かったのか、このときベリッと壁が剥げた。どうやら別の場所につながったらしい。
「お?」
財宝でも出てくれば最高だったわけだが、しかし輝一は直後「ゲエー!」と天を仰ぐはめになってしまった。
「ゴブリンの巣に直結してたー!」
剥げた壁の向こうは暗黒の空間になっており、そこからどっとゴブリンがあふれてきたのである。
「ヤー!」
「ヤー!」
「ヤー!」
ゴブリンゴブリン、ハンドボール大で緑色でとぼけた顔した丸っちいのが、うわーっと出てきた!
「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「マー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」「ヤー!」
「あ、今、言い間違えて『まー!』だったやつがいる!」
検索機能を使わず探してみよう!
「月山くん! きっとあのゾーンを越えたら近道よ! もしくは最終アイテムにたどりつけるかも!」
弓弦が叫んだ。柱に埋まったままで。
「でもっ、次元の狭間になっていてハング起こしちゃうかもしれませんよ!?」
そんな輝一はもう、あふれだす大量のゴブリンに埋まって溺れそうだ。ゴブリンのほうも、突然のことでろくな行動ができずひたすらあっぷあっぷしている。
「行けばわかるさー」
と言いながらも弓弦は苦しい声を出した。
「でもその前に、この柱から引っ張り出してくれたら嬉しいな……」
「出られないの!?」
「そうみたい。うーん、まさに致命的なバグ」
ずざー。
円は柱に急迫して調べるも、確かに柱に埋まった弓弦には触れることもできない。
しかも、ゴブリンの流入はやまずどんどんあふれ、とうとうこの空間はボールプールみたいになってしまったのである。
「月山くん!?」
円が呼びかけるも、輝一の返事はなくただ、「もがー」といううめき声が聞こえるばかりである。
「ちょ、ちょっともー! もしかして私たち、バグ探しに一生懸命なあまりそのバグで自滅しそうになってない!?」
「がめおべら……」
弓弦はお手上げのポーズを取った。
「え? なに?」
「つまり、『GAME OVER』ってことよ……ミイラ取りならぬ、バグ取りがバグになる、ってやつね。ギャフン!」
「ギャフンと言わされてる-!」
本当に、GAME OVER。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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