this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ほろ酔い?ガチ酔い?ノンアルだから無問題れす!
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
8
つぎへ >>
「うーん、栄養ドリンクなんて要らないんだけどなー。おじさんが飲むものってイメージ」
つい受け取ってしまった茶色ガラスの小瓶を日にかざして、
岡野 丸美
はひとりごちた。
けれど、もらってしまったものは仕方がない。
すぐに気持ちを切り替えて、丸美は瓶のふたをくるりとひねった。
「折角もらったんだし、どんな味がするのか試してみようっと」
捨てるのも勿体ないしね、とのんびり付け足して瓶の中身を口に運ぶ。すると。
「……あれ?」
何だか急に暑くなってきたような。それとも、自分の身体が熱いのか。
それを自覚すると共に、心も身体も、あっという間に酔いの餌食になる。
「っふふふ、なんだかいい気持ち~。ふわってなったよ~」
不意に湧いて出た心地良い感覚に浮かされたように歩を進めれば、丸美の身体はまるで自分の物ではないようにゆらりとよろめいた。
「わぁ、よろよろする……あはは、ふらふらだ~」
足がもつれて転びそうになったのを、近くの電信柱に抱きついて何とか回避する。
歩くのもままならない非常事態だが、今の丸美にはそれが可笑しくて可笑しくて。
「なんかヘン~。おっかし~あははははっ!」
大笑いをして、丸美はそのままその場にぺたりと腰を下ろした。
ゆるりと移った視線の先には、丸くなって眠る猫の姿。
「あー、猫がいるー。あははは! 寝てるよ、猫が寝てる!」
すやすやと眠っている猫を見ているだけなのに、面白くって笑いが止まらない丸美。
「あはははは、寝てるから寝子……キャハハハ!」
高らかな笑い声に、猫が何事かというように瞼を開いた。
そうして、立ち上がった猫はそのままするりと路地裏へ消える。
「あ、起きた。歩いた。あははは! ねーこが四本脚で歩いてる♪ アハハハ!!」
丸美の大きな笑い声は、留まることなく辺りに響き渡るのだった。
篠原 翠響
は、買い物をしようとシーサイドタウンに出かけていた。
そこで配られていたのが、例の試供品である。
「栄養ドリンクかぁ。ちょうど何か飲み物でも買おうと思ってたんだよね」
翠響の顔に、花咲くような笑みが浮かぶ。
「ただで飲み物ゲットとかなかなか運がいいわよね。今日はラッキーなのかも」
そうして翠響はふたを開けた瓶の中身をくぴくぴと喉に流した。
形容しがたい表情になってしまったのは、その味のせいだ。
「うーん、可もなく不可もなく。まあ、普通の味……え?」
異変は、すぐに翠響を飲み込んだ。
頭が妙にふわふわすると思ったら、次の瞬間には足元もふらふらし出して。
まるでふっかふかのクッションか何かの上に立っているような、奇妙に不安定な感覚だ。
それに、心もふわふわと羽根のように軽くて、何だかとってもいい具合。
「うあー……もう足元がふわふわして、スポンジケーキみたいで気持ちいいー」
そのふわふわを楽しむように一歩、また一歩と機嫌良く足を進める翠響。
(これが酔っぱらうってことなのかなあ、何だか気持ちいいな……)
真っ直ぐに考えれば栄養ドリンクで酔っ払うはずはないのだが、今の翠響は実際酔ってしまっているのでそこのところには気づかない。
ふらつく足で、ふらふらふわふわ適当に街を歩く。
(なんだかまるで雲の上を歩いてるみたい!)
と、足元の定まらないのさえ例えようもなく心地良く感じられる翠響である。
すっかりテンションが上がってしまって、翠響は自身のカバンを空高く投げ上げた。
投げる、跳ぶ、くるりと回る。そして、落ちてくるカバンを華麗にキャッチ。
得意な新体操の、ボール演技の要領だ。
と、街中で完ぺきな技を披露した翠響の耳にパチパチと拍手の音が聞こえた。
「アハハハハ! すごいすごーい!」
声の方に視線を遣れば、そこには道端に座り込んで手を叩いている女の子――丸美の姿。
すっかり気分のよくなっている翠響は、丸美の元へと歩み寄った。
そうして2人は、挨拶もそこそこに翠響の演技の話で盛り上がる。
「さっきの本当にすごかったよ~。くすっ、思い出したらすごすぎてなんか笑えちゃう!」
「ふふ、ありがとー。あたし、新体操の申し子なの。もうプロ級だよ、プロ級。ううん、プロも裸足で逃げ出しちゃうかも」
「篠原ちゃんすごーい! プププ……ご、ごめん、別に馬鹿にしてるとかそんなんじゃないから……笑いが止まらなくて……クスクス」
とんでもない笑い上戸の丸美と、口数多くすらすらと適当にしゃべりまくる翠響。
2人の会話は、尽きることを知らない。
「それにしても、今日は休日だし、お天気もいいから酔っぱらうには最高の日よね」
「クッ、クスクス……ぷっ、きゃは、キャハハハ! 酔っ払うって、私たちまだ未成年なのに! 篠原ちゃんおもしろーい!」
「ね、大丈夫? 笑うのは健康にいいけど、あんまり笑いすぎると健康を前借りしすぎて具合が悪くなっちゃうかもよ?」
「え? 大丈夫かって? クク……今、大丈夫かって言った? キャハハハ! 最高~!」
ゲラゲラと腹を抱えて大笑いする丸美。
あ-、お腹痛い! なんて言いながらも、彼女の笑いは止まらない。
「っくく、篠原ちゃん、私、さっきのすごいやつもう1回見たいな……っふふふ」
「さっきの? 勿論いいわよ。あんなのあたしにかかったらお手の物! 何百回だってやってみせるわ。もっとすごいのだって当然できるんだから」
つらつらとそう応えて、翠響はこれでもか! とまた街中で新体操の技を披露する。
力強くも繊細に舞う翠響の姿に、丸美はきゃらきゃらと笑いながら鳴りやまない拍手を贈った。
その後、酔いからさめた後も素敵な夢を見た後のようにニコニコと笑顔の余韻が残ることになる丸美なのだが――諸事情で、それは随分と後の話になる。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ほろ酔い?ガチ酔い?ノンアルだから無問題れす!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月02日
参加申し込みの期限
2015年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!