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ほろ酔い?ガチ酔い?ノンアルだから無問題れす!
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(ふふー、ついに手に入れたよ、『猫と乙女とお弁当日和』!)
羽生 碧南
は、桜花寮へと続く道を足取り軽く歩いていた。
気を抜くと頬が緩んでしまいそうになるのも仕方のないこと。
何故なら碧南が大事に抱えている荷物の中には、今日発売の乙女ゲーム『猫と乙女とお弁当日和』が入っているのだ。
碧南は、ゲームショップで予約していた件のゲームをゲットするためにシーサイドタウンを訪れていたのだった。
(予約特典のドラマCDも今から聞くのが楽しみ! わくわくしちゃうよ!)
そんなことを思いながら機嫌よく街を歩いていると、「いかがですかー?」と明るい声が碧南の耳にとび込んできた。
(何だろう?)
と声のした方へと振り返れば、栄養ドリンクの試供品を配布している女性と目が合って。
にっこりと微笑まれて、碧南は茶色の小瓶を女性に手渡された。
(タダでくれるのならもらっておこうかな……)
特に断る理由もないしと、碧南はお礼を言ってそれを受け取る。
邪魔にならないように壁際まで離れて、碧南は何の疑いもなく瓶の中身を飲み干した。
「味はまあ、こんなものかな。栄養ドリンクだし……って、あれ?」
ドリンクを飲んで間もなく、身体がぼうっと火照ってきた碧南。しかも、
(えっ、やだ、なんだか妙にいい気分というか……)
もしかして、と思い当たった可能性は。
(まさかとは思うけど、わ、私酔ってるの? ちょっと、こんなところで……)
危機感を覚えるが、対策を練るにはもう遅い。
そのまま、碧南の正常な意識は遥か彼方へとログアウトした。
ヨハン・プレストン
は、シーサイドタウン内の公園のベンチに腰を下ろしていた。
その手には、新製品ですと手渡された栄養ドリンクの試供品。
一見何の変哲もない茶色ガラスの小瓶を、ヨハンは鋭い眼差しでじぃと見遣った。
(栄養ドリンクか……最近寝不足気味だったから試してみるか……)
人体に害がないのなら飲んでみる価値はあるだろうと、ヨハンは瓶のふたをひねる。
そして、ゆっくりとその中身を飲み干した。すると、
「……うっ」
ヨハンの口から、小さな呻き声が漏れ出でる。
手から滑り落ちた小瓶が、公園の地面に落ちて転がった。
「体が熱い……頭痛もする……これは……っ!」
痛む頭を抱えるヨハンだったが、状況はマシになるどころかどんどん悪化していく。
(体が重い、意識が……)
混濁していく意識の中で、ヨハンは何とか、鉛のように重たい身体をベンチへと横たえた。
そうしてそのまま、彼の意識はぷつりと途絶える。
数分の後、ヨハンは唐突な眠りから覚めてゆるり瞼を開いた。
むくりと、ベンチの上に身体を起こすヨハン。
常は、まるで人形の如くに全く表情を動かすことのないヨハンだが、今の彼の顔には、普段の彼からは想像もつかないような綺麗な笑顔が浮かんでいた。
「……なんでだろう……不思議な感覚……今ならなんでもできる気がする……」
呟いて、ヨハンはふらりとベンチから立ち上がる。
空気が美味しい、風が心地いい。
わけもなく高揚する心のままに、ヨハンはるんるんと機嫌よく大通りへと繰り出す。
そのうちに、朗々と響く女性の声がヨハンの耳に届いた。
「今まで、誰かをこんなふうに想ったことはなかった。変えてくれたのは、君だ!」
聞こえてきた台詞は、街の真ん中で耳にするものとしてはかなり珍しい部類に入るだろう。
興味を引かれて、ヨハンは声の方へと歩みを進めた。
そこには、何事かと遠巻きにちらちら視線を送られながらも、それを一切気にすることなく独壇場を繰り広げる少女――碧南の姿があった。
完全に酔っ払ってしまった結果、酔いの力に背中を押されるままに、往来の壁際で一人芝居を始めてしまった碧南。
再現するのは、脳内に蓄積された、彼女が愛してやまない諸々の乙女ゲームの胸キュンなシチュエーションだ。
「あんたは優しいな。でもその優しさを……本当は俺だけに向けてほしい」
「えっ? それってどういう……」
「馬鹿、鈍いにもほどがあるだろ。……お前が好きだって、言ってるんだよ」
しかも、攻略対象とヒロインの1人2役である。
エア攻略対象に「嬉しい!」なんてぎゅうと抱きつく碧南の姿に、ヨハンはその顔に乗せる笑みをますます輝かせた。
「なんて愉快で魅力的な人なんだ……」
完全に不審者となり果てている碧南を見てそんなことを思うほど、ヨハンの酔いは深い。
ちなみに今の彼が言う『魅力的』とは、恋愛感情ではなく、友達になりたい! という意味である模様。
かくして、ヨハンは真っ直ぐに碧南へと歩み寄った。
「やぁ、そこのお嬢さん。よかったら一緒にカフェでもどうかな? 全部僕がおごってあげますよ」
普段ならば絶対に自ら人と関わろうとはしないヨハンだが、今日の彼はまるでホストのように、すらすらとナンパな台詞を口にする。
上機嫌で声をかけてきたヨハンを碧南はちょっと座ってしまっている目で捕えると、彼を壁際に追い詰め、片手を彼越しに壁につく。
乙女の憧れ、いわゆる壁ドンである。
対象がこれにきゅんとする乙女でないのが残念だが、2人の身長が同程度のためなかなかの迫力。
「少しは自分のことを好きになれ。自分が嫌いな奴に、誰かを好きになれやしない」
「あぁ、いい言葉だね。でも今は、自分よりもあなたのことが気になるな」
碧南の乙女ゲーム再現はヨハンを巻き込んでまだ続いているのだが、ヨハンはそれに少しも動じない。
どころか、乙女ゲームの攻略対象にも負けないような甘い台詞を吐いてにこりとする始末。
ヨハンは、空いている方の碧南の手にそっと触れた。
そうして、どこまでも甘く言葉を零す。
「魅力的な人。僕に、あなたの時間を少し分けてはもらえないだろうか?」
「私も、あなたのこともっと知りたい……ねえ、教えてくれる?」
一方の碧南は、壁ドンからヨハンを解放するとまたヒロインモードに突入した。
平行線を辿っているような、それでいて奇跡的に噛み合っているような2人のやり取り。
この後2人はしばらく共に時間を過ごすことになるのだが、酔いからさめた2人がどんな思いをするかというのは、また別のお話だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月02日
参加申し込みの期限
2015年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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