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●熟議民主主義とオンライン対話についての提案・その1
まめに剃られた坊主頭に、16歳とは思えぬ達観した瞳をした
森 蓮
は、よりよい学校づくりのための意見を持ってきたところだった。
「以前、
生徒会会議
でも述べ、テレビでも言いましたが、私は生徒同士が話し合う場を設けてほしいと思っています」
蓮がテレビと言っているのは、寝子高OBであるゴールド千駄ヶ谷氏による選挙応援企画、
ネコネコ動画「かってに応援ちゃんねる!」
のことだ。
「私は
熟議民主主義
を尊重します」
滔々と語る蓮を見ながら、博美はなんとなく部屋を出そびれた信彦に小声で問いかける。
「なぁ、熟議民主主義って?」
「多数決じゃなく、よく話し合って物事を決める、ってことじゃないかなー。ざっくりだけど」
続けて、と武道に促され、「私の知り合いの精神科医から聞いた話ですが、」と蓮は、寝子島総合病院の医師である
架神 十字
を思い浮かべた。
◇
「森さん、学校に熟議を勧めたいそうだね。では、こんな話はどうだろう」
蓮が十字を訪ねると、その中年医師はいつものようにおだやかな調子でこんなことを教えてくれた。
「行動経済学に
保有効果
というものがある。人は何かを所有すると、その所有物を高く評価する傾向にある、というものだ。苦労して手に入れた場合は特にそうだ。
ひとつ例を話そう。
ある大学のバスケットの試合観戦チケットは、何日も並んで抽選番号を手に入れるのだが、そこで、抽選に当たった学生にいくらならチケットを売るか、抽選に外れた学生にいくらならチケットを買うかを確認した。すると売値の平均は2400ドルで、買い手の希望額平均である175ドルの14倍になったそうだ」
「興味深いですね」
蓮が言うと十字は頷き、もうひとつの例をあげる。
「保有効果については、こんな折り紙の話もある。
ツルやカエルの折り図を渡し、折り紙を作ってもらった。
創作者にその折り紙を価格を聞くと平均23セントだった。
ところが、非創作者がつけた価格は平均5セントだったのだ。
次に折り図から、山折り・谷折り、裏返し・広げるなど、線や矢印の解説をなくした。
するとわかりにくい折り図で完成させた創作者は、わかりやすい折り図で完成させた場合よりも自分の作品にずっと高い価格をつけた」
「自分で苦労したことが価値を高めたということでしょうか」
「そうだね。これは私たちの行動についても近いことが言えると思うよ。
自前主義バイアス
といって、人は、自分で考えた案は他人の案よりも価値があると感じるものなんだ。ひとくちに愛着と言ってしまってもいいかもしれないけれどね。
だから上から決定したことを指示されるより、話し合いに参加し、自分たちで決定したことに従う方が、当事者意識をもって熱心にやることが期待できるだろうな」
◇
「保有効果と、自前主義バイアス……難しいお話を持ってくるわねぇ」
恩が息継ぎをするくじらみたいに、ほう、とため息をつく。
博美も溺れそうになりつつも、耳を傾けている。
「正直頭がついていかないところもあるけど、自分で考えてやるのが大事っていうのは分かる気もするな」
「自分で考えてやるのが大事……そう言ってもらうとわかるわね。それで、」と恩は首を傾げる。
「熟議民主主義というのをこの学校で仕組みとして取り入れたいのかしら?」
「はい」
蓮は頷く。
「熟議に参加することで、参加した個人の選好が、社会にとってより好ましいものになることが期待できます。熟議の際は、合意を急ぐあまり、反対意見を無視して、合意の強制やうわべだけの合意になってしまわないよう、気をつける必要がありますね。何が重要な論点か繰り返し確認し、実行した解決案が実際に有効だったか検証・改善することも大切でしょう」
「うーんと、蓮君の話、難しいんだけど、簡単に言うとこういうことカナ? 色々な意見に耳を傾けて、話し合って決めようゼーイ、みたいな」
武道の軽い口調に少々面食らいつつ、蓮は頷いた。
「大まかに言うとそういうことです」
「で、最初の話題に戻るけど、生徒同士が話し合う場を設けてほしいっていうのは、具体的には?」
「生徒会室のような場所に顔を出せる皆さんのような人たちは、自然と熟議をしているのかもしれません。ですが、そうでない一般の学生や不登校の生徒も熟議に参加できるようオンライン対話も検討してはどうかと思ったんです」
そういうと蓮は、IT企業に勤めている
北 玄
氏に作って貰った資料をとり出した。
◇ ◇ ◇
そのころ。
「excuse me! トワは、カエデ探してマス! しってマスか!」
手当たり次第に寝子高生に声を掛けていたトワだったが、彼は10月に転校してきたばかりな上に、「カエデ」だけではわかってもらえず、途方に暮れていた。と、そこに偶然にも通りかかったのは、いいなだった。
「生徒会室に人がおるから行って聞いてみてはどうかのう?」
「生徒会室デスネ! 行ってみます! Thank you!」
「あ、そっちじゃのうて……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月29日
参加申し込みの期限
2015年09月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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