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MILK HALL
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「おーい、ここでバイトしてんの?」
クラスメイトの
安本 マコト
に親しげに声を掛けられたものの、征一郎の反応は薄かった。
「誰?」
「あら、つれない」
上げた手を下さざるを得なかったマコトの方は軽く引き下がったが、カウンターの向こう側の店員がフォローしてくれた。
「アルバイト、初めてみたいで」
「あー、いっぱいいっぱいなんだ。一応クラスメイトなんだけどなー。あれ? オニーサンも寝子高? 俺2年」
「タメ、3組」
「へーぇ、へーっ」
適当に相槌を打ちながらも、マコトの上半身は忙しなく右に左に動いている。店内の様子が気になっているようだ。
「寝子祭でさー」
エリセイの興味を惹きつけて、マコトは理由を話し始めた。
「大正時代風の喫茶店って事でミルクホールやる事になったんだよねー。でも、俺ってばミルクホールの事よく知らないんだよなー。
だから、マジもんのミルクホールに行って参考にしよっかなーって」
「真面目じゃん。つか大正? 昔風だと、内装以外は違うかもね。皆袴穿いてたり、なんだっけほら、日曜のアニメに出てくる坊主の小学生……忘れたけど、あーゆー帽子とか被ってそう」
マコトの態度がフランクだからか、エリセイも同窓のノリで返していた。ミルクホールについて——例えば歴史のような細かい部分も聞いてみたいというマコトに、レナートが紫蓮に話したようなことも教える。
「コスプレとかすんのか知んないけどさ。雰囲気出すならそっちかな。参考になった?」
「うんマジ参考になりそー。内装とか店員の接客の仕方とかー、ミルクホールって割と最近のカフェと違う感じでオシャレだよなー。
こういうの女の子好きそうーデートとかに良さそうだよねー」
「うん、観光客くるね。
でも俺らくらいよりお姉さんとかおばさんの方が多いから、ナンパには向かないよこのカウンター」
先ほどからマコトが店内の女性にばかり視線を止めていたのに気づいていたのか、エリセイがぷすっと釘を刺した。しかしマコトはめげないようだ。
「つーか、ここのエプロンドレスチョーカワイイよねーマジ最高」
矛先を店員にかえ、エリセイと同じくカウンター付近で接客していた衿花をロックオンした。チャラい態度をさっそ潜めて、表情まで作っての特攻だ。
「カワイイ制服だね」
が——。
「はあ……そうね」
康子に褒められた時とは打って変わって、衿花はツンとした態度で奥にいる康子の方へ隠れてしまう。先程の征一郎と言い、彼女と言い、特定の種類の性格が集まっているようだ。
「えー、ミルクホールってツンデレ喫茶なのー?」
「いやいや……。分かった、うちのナンバーワン呼んでやるから」
そう言ってエリセイは仕事をする手を止める。ナンバーワン? もしやミルクホールとはただの喫茶店ではなかったのか!? と、マコトもまたスプーンを回していた手を止め姿勢を正す。
「Рена!」
エリセイの呼んだ名前はハッキリ聞き取れなかったが、綺麗な音だったからきっと異国美女がやってくるにちがいない。期待に膨らませた胸は、数秒もせずにばちんと割れた。片手に皿を何枚も何枚も乗せる筋肉が、女にあってたまるか。と言うか同じ顔じゃないか。
「うちのナンバーワン、気立てが良くて力持ちのレーノチカでーす」
「レナートでーすご指名有難うございまーっす。オニーサンこういうお店はじめてー?」
「って男じゃーん!」
律儀にツッコミを入れたマコトが、カウンターテーブルに突っ伏して飲んだコーヒーは、ミルクも砂糖もたっぷり入れた筈なのに苦い味がしていた。
* * *
同じ頃、事務所から移動するロベルトに武道がすれ違った。
「休憩終わり?」
「うん、ぼちぼち戻るよ。ホール落ち着いたかな」
「昼がピークだったみたいで今は落ち着いてるっぽい。そっちどう?」
「楽しいよ、可愛いかったしうふふふふ」
仕事が楽しいのか『別の何か』が楽しかったのか、ロベルトが妙な笑いを残して去っていく。引っかかるものは「まあいいか☆」と明るく流して、武道が抱えていた段ボールを事務所の入り口に置いた時だった。
店内からガシャンと大きな音が事務所まで響いて耳を刺す。
何が起こったかを大体を察して、武道は用具入れから箒と塵取りを手にホールに早足で戻った。思った通り、グラスが床で割れている。キッチンから出てきた康子がホールの様子を覗き込み、既に準備済みの武道を見つけて声をかけてくる。
「志波さんお願い」
「はぁい!」
一方ホールでは、近くのテーブルで給仕していた刀が既に現場のフォローに入っていた。彼は初めて働くこの店の雰囲気が壊れないようにと注意を払っていたから、素早く動けていたのだ。
パッと見たところグラスも冷用だった為被害状況は控えめだったが、粗相をしてしまった幼稚園生くらいの女の子は今にも泣き出しそうになっている。
「お怪我は有りませんか?」
一言目で客の安全を確認し、女の子に笑顔を見せてなんでも無い事と安心させる。指示を仰ぐべきかと思って振り返ると、既にレナートが立っていた。
「拭くのは片付けてからでお願い。あと袋用意しておいて」
「はい」と答えて刀が雑巾を取りに行く間に、武道が床に散らばった破片をささっと箒で集めてくれた。女の子とその母親もレナートの熟れた話術——と、主に整った顔のお陰——で気を取り直して食事を続けてくれた為、店の雰囲気は直ぐに元どおりになった。
そして二人が目立たぬように事務所に戻って破片をゴミ袋に詰めていると、レナートが様子を見にやってきた。
「大丈夫そう?」
「はい、さっきは有難うございます。俺も自分の判断で動けるようにならないとな」
「ちゃんと動けてたよ。直ぐに入ってくれたからあの子も泣かないで済んだんだ。君が居てくれて助かった。それに武道も」
レナートは女のみならず男まで口説き落とすつもりなのかと受け手が疑ってしまうような優しい笑顔を二人に向ける。この『人タラシ』は天然ものなのだろうか。そうなると刀の参考にならないのだが——。
「うん、あとはお客様に気持ち良くお帰り頂くだけだから」
「挨拶はお任せください!」
武道が胸を叩くのを見て、刀は元気良く「俺も」と手を挙げる。
「味見は任せて下さい。得意です!」
今度事務所に響いたのは笑い声だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月09日
参加申し込みの期限
2015年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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