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寝子島高校
MILK HALL
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ミルクホールが舞台のアニメが開始したのは、この秋の番組改編時ことだった。
ホールで働くアルバイトのキャラクターたちの掛け合いが絶妙と、好評であるらしい。
漫画コーナーが癒しスポットな所謂二次元オタク
追分 義一
も、この日常コメディアニメを楽しんでいる視聴者の一人だった。
しかしだ。
スキンヘッドに黒縁メガネといういかつい外見をしていても、義一は高校一年生。飲み物と言えば寮で沸かした麦茶や自販機で、喫茶店に行くことなど機会が無ければ存在しない。アニメの中に存在するミルクホールが、実際にはどのような場所か、想像がつかなかった。
(寝子島にもあるらしいな……)
アニメを見ながらふと高校で聞いた噂を思い当たり、義一の休日の予定が決定した。
* * *
義一を出迎えてたのは、恐らく同窓だなと分かる高校生らしき少女——紅葉だった。
「こちらへどうぞ」
落ち着いた雰囲気の対応で案内する紅葉の後ろ姿を追いかけて席に着き、壁や天井に一周目を配った義一はアニメのそれと比べてふむ、と理解していた。
(……なるほど、実際のミルクホールは、フリフリした制服のウェイトレスがいるわけじゃなくて、ちょっとレトロな感じの、普通の喫茶店というなんだな)
アニメの世界観のままならオタク高校生が一人で入店するにはハードルが高い店かと想像していたが、実際のところはそんなことは無かったと安堵する。
それに休日だからだろうか。
アルバイトも皆自分と同年代ばかり——とカウンターへ視線をやって、康子の姿が目に入った。
(なるほど、なるほど)
一人心の中で頷いて、義一はメニューと向き合った。
ミルクホールという名前から、描いていたのは飲み物ばかりだったが、軽食もあるらしい。本当にただの、レトロ風の喫茶店だ。味はどんなものだろうか——。
* * *
昼時になると、突然店が混み始めた。ホールの仕事をしていた時に突然キッチンフォローにまわされた麗音は、数種類の注文を手際よく料理を仕上げていく康子のプロの仕事を隣で見ている。
「お昼は大変ですね」
「休日だからねー、観光客さんが多いのよウチ。前に雑誌の取材があったから、それ見て来てくれるみたい」
「趣があって雰囲気も素敵ですものね。アルバイトも人気のところだから、落ちると思ってました」
麗音に褒められて、店主の康子はうふふっと照れ笑いをするも、満更でもなさそうだ。
「そうねー、観光客さんが島の旧市街に求めてるノスタルジックな雰囲気に合ってるのかしらね。ハイ、3卓ハンバーグ上がり」
丸く焼き上げられた挽肉の塊が、フライパンから皿に移動する。麗音はソースパンからデミグラスソースを肉の上にかけて康子の料理を仕上げ、セットの小鉢とご飯と合わせてカウンターまで運んだ。
奥から康子の声が響いた。
「七雅さーん、こっちもう大丈夫だから、ホール戻ってくれる?」
「はーい、戻りまーす」
「ありがとね、助かったわ!」
礼を言われると上手くやることが出来たと実感が湧いて自信がつく。麗音がホールへ戻ろうとしたところで、早速カウンターのエリセイに呼び止められた。
「ごめん4番さんお冷行ってないみたい。3名様」
「はい、今行きます!」
どんなに忙しくても笑顔は絶やさず、麗音は臨機応変に仕事をこなしていく。アルバイト経験は無くピークタイムは大変だったが、受かったからには精一杯頑張りたい。
「ありがとうございました、又のご来店お待ちしております」
微笑みながらの挨拶に見送られ、何人もの客がこの日のサービスに笑顔で退店して行った。
* * *
その頃、水の入ったグラスだけだった殺風景な義一のテーブルは、華やかに変化していた。
「お待たせ致しました、ハンバーグランチです」
紅葉が丁寧にサーブを終えて背中を向けると、義一はナイフとフォークを手に取った。
デミグラスソースのかかったハンバーグと、付け合わせにマッシュポテトと人参のグラッセ、クレソンが鮮やかな色を添え、ご飯とセットのシンプルなプレートだ。口直しの硝子の小鉢には、ブドウとキウイが入っていた。
丁寧に一口分を切って、肉汁を逃す前に口に運ぶ。
「……おお」と思わず声が出た。
(これはかなりウマイ)
あのカウンターのおばさん、料理の腕は中々のものだ。普段口にしている寮の食事も決してまずくはないが、こちらは抜きん出ていると咀嚼しつつ感じている。
(最初はビビってたけど来てみてよかった)
そう素直に思える味だった。
二次元オタクの金は、漫画やアニメに消えてしまう。だから義一もそう頻繁に来店出来ないだろう。
それでも今日食べたハンバーグランチと、店を思い出し義一は満足して帰路に着くのだった。
(ミルクホールか……、時々は顔を出したいな)
そんな風に思いながら——。
* * *
アルバイト店員たちがぼちぼちと休憩に入り始めていた頃。
武道がカウンターまで出してくれたストローの入った箱を戻しにやってきたイリヤは、事務所でキョロキョロと棚を見ていた。今日初めてアルバイトを始めた皆よりは先輩とは言え、それは数日の話で未だ分からないことだらけだ。
ここで良かったのかと思いつつ、おずおず箱を棚に戻していると、背後からロベルトに声をかけられる。
「やあ、頑張ってるね!」
「はい! 今日は有難うございます。じゃなくて……お疲れ様です」
休憩に入ったアルバイトへの挨拶に言い換えたイリヤへ、ロベルトは椅子に座りながらこんな雑談を振った。
「実は僕も三兄弟の末っ子なのさ。君と同じだね」
「お揃いですね」
イリヤの会話の切り返しは早くて迷いがない。それは彼の性格によるものもあるだろうが、兄たちから聞いた『日本に住むのは始めて』だと言う経緯に、ロベルトは素直に驚いていた。
「日本語が上手だね。向こうで勉強してきたのかい?」
「学校の選択外国語の授業で、英語の他、日本語を選択していました。僕、半分日本人だから日本語も覚えたかったんです。
それで、兄さんたちと毎日インターネットのテレビ電話で話してて、日本語とか、勉強とか、日本の事沢山教えて貰いました」
「僕は小さいころから日本に住んでてね。むしろロシア語のほうが下手なんだ」
「じゃあ僕がロシア語教えますから、ロベルトさんから日本語教わりたいです。いいですか?」
無邪気に言われてロベルトはイリヤと笑いあいながら、箱を戻す場所を示した。先程武道が「一番上に戻しておいて」と言っていたし、丁度大きさ分空いているから、間違いないだろう。
「寝子島の人はどうだい? 楽しくやっていけそうかな?」
「はい。街も、人も、楽しいです!」
たった今触れたばかりの親切に、イリヤは心から嬉しそうに答えるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月09日
参加申し込みの期限
2015年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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