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MILK HALL
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——これはまだ開店前の会話だ。
「御巫さんも一緒だったんだ」
「英二さんも……」
以前アルバイトを一緒にした仲間を見つけ、
佐藤 英二
と時子は挨拶を交わしていた。
「定期的なバイトはしていなかったんだけど、一時的に金欠を経験して」
「まあ、大変ですね……」
英二は普通の高校生だが、趣味が若干オタク系だ。最近もプレミア価格な絶版本を購入し、金欠だったのだ。
一方時子は接客慣れしているらしく、店のメニューを覚えようとメニュー表を開いている。
実は彼女はこのアルバイトに一つの目的を持ってやってきていた。好きな人の誕生日を前に、アルバイト代を稼いでプレゼントを購入するつもりなのだ。大切な目的があれば、仕事に熱も入るだろう。
「お客様に説明を出来るようにしたいんです……」
だったら横にいては邪魔になるだろうと、時子とお互い頑張ろうと労いあって、英二は仕事に赴いた。
カウンター周りで接客を行い、キッチンが忙しくなったらフォローに入る。それが彼の担当だった。
真面目な性格から、自己流のマニュアル——通称『佐藤メモ』を作っては、それを駆使して間違えのない正確仕事をしていく。今はカウンターでデザートを出す手伝いをしていた。
「レアチーズ1お願いします……」
ホールの時子から注文を受けると、ショーケースから1カット分準備する。カウンターの作業スペースに皿をのせたところで、横にソースの入ったピッチャーが置かれた。エリセイだ。
「ほい、ベリーソース」
「有難う!」
乳白色のケーキの上に、赤いソースを慎重に垂らして、ここで『佐藤メモ』の登場だ。答えの分かっているエリセイだったが、一人でやりきろうとしている英二を見て、無粋な真似はしない。
「チーズケーキに添えるのはスペアミントの葉……、スペアミントは小さくてギザギザがついた葉で丸いケースに——」
この手の店で使われる飾りの葉は種類が多く、スペアミントとペパーミントと似たような名前に惑わされてはじめこそ間違えかけたこともあったが、このメモと慣れがプラスされた事で、ミス無くこなせるようになってきた。
カウンターに訪れた手間でエリセイの料理内容を理解し、彼の手元に調味料を置いた時子程スマートにはいかないが、それでも十分な戦力だ。
「ピーチタルトお願いしまーす!」
一つ出したところで新たにきた注文に、英二はメモを開く前に一度思い出してみる。
「ピーチタルトにのせる葉は……、セルフィーユ?」
「正解!」
エリセイに肩を叩かれて、英二はやった! とこっそり胸に喜びの拳を掲げるのだった。
* * *
「あら?」
入り口を潜ってやってきた客——
日暮 ねむる
の第一声はそんな調子だった為、店員として出迎えた麗音は、思わずきょとんと目を丸くしてしまった。
まあそれも一瞬のことで、麗音は笑顔で妙な空気を流して対応する。
「何かございましたか?」
「やー、バイトが辞めて困ってると聞いて来てみたら、既に見知った顔が何人も……」
気を利かせて買い出ししてきたばかりの食材の入ったビニール袋を持ち上げてみせ、ねむるは困ったなと笑う。飛び入りアルバイトをするつもりだったが、こうなると人件費その他で、逆に店に迷惑をかけてしまいそうだ。
「どうしようかな。とりあえずコーヒーブレイクして、それから……」
イレギュラー中のイレギュラーに、麗音は「少々お待ちください」とレナートを呼びに行く。と、すれ違いざまの羽衣が「あ!」と声を上げた。羽衣はねむるの言う『知った顔』の一人だったのだ。続いて刀もねむるに気づく。
「ねむるくん!」
「いらっしゃい」
「こんにちは鴇波さん、御剣くん、二人とも制服似合ってるね」
「有難うな」
「良かったぁ、似合ってるか心配だったの。ねむるくんはお茶しにきてくれたの?」
「うん、実はね——」
そんな風にねむるが二人に説明を終えた時には、麗音とレナートが彼らの傍に立っていた。詳しく話しを聴き直そうとするレナートに先にコーヒーブレイクがしたいと告げると、カウンター席に案内された。
それから——。
「あぁ美味しかった」
カップ一杯をゆっくり、すっかり飲み干したねむるの一言に、カウンター内の女性が反応する。
「有難うございます」
羽衣と軽く会話して知ったが、この女性——康子がミルクホールの店長らしい。ねむるはコーヒーを飲む間に考えていたことを、彼女に話した。
「——という訳で、手伝いが出来ればと思ってきたんですが、必要なさそうで」
「まあ、わざわざ有難うございます。でも、そうね……、人出は足りているかな」
申し訳なさそうに笑う康子に、ねむるは提案した。
「あ、バイトじゃなくていいから僕にコーヒーを作らせてもらえません? お客さん相手に試してみたいブレンドがあるんだよねぇ……」
「ブレンド?」
康子の隣で皿の片付けをしていた衿花とエリセイがこちらを振り返ってくる。提案が意外なものだったから、二人とも不審そうに顔を見合わせていた。まあ致し方ないだろうと、ねむるは笑顔で彼らの感情を宥めてみせる。
「豆ならもちろん買って持ってきてるから大丈夫だよ」
数分後。
「モカマタリをベースに隠し味で深煎りのフレンチブレンドを少々。これで香りとコクの強いコーヒーができるんだよねぇ……」
ガリガリゴリゴリ——手動コーヒーミルの独特の粉砕音が、ねむるの声に混ざって店内に響いている。
カウンターの内側で、ねむるはエリセイと衿花に興味深げに覗き込まれながら、ブレンドコーヒーを作っていた。
金銭的な問題などから提案通り客に販売することは出来なかったものの、休憩に入るアルバイトたちの労いの為に提供をしようという話でまとまったのだ。
しかし見た目重視のアンティーク調のミルは、力もいるし時間いるしと難点も多い。ただ苦労の甲斐あって派手な動きはパフォーマンスにはもってこいで、ねむるのこの行動は訪れた客たちの気分を盛り上げるのに一役買っていた。
「いい香りね。飲むのが楽しみだわ」
くんくんと鼻をひくつかせ、衿花が言う。客に対するよそ行きの笑顔とは違い、アルバイト仲間と見なされたエリセイやねむるにはつっけんどんではあるが、感想は素直だ。エリセイが頷いて返す。
「うん俺も飲みたい。康子おばさーん、俺も衿花さんと休憩取っていい?」
「あぁ皆の前に僕が飲みたい!」
ねむるが上げた声を聞いて、康子が向こうで笑っている。折角の大人っぽい雰囲気を壊してしまったものの、コーヒーが完成するとそれをカップに注いで一言、ねむるは見事に締めてみせた。
「本日限定ブレンドコーヒー、名づけてネムルセレクションだよ。冷めないうちに召し上がれ~」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月09日
参加申し込みの期限
2015年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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