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みかんを駆逐せよ
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そこに、海美への新たな刺客(陸にはそう見えた)、みかん宇宙人が近付いてくる。このみかん宇宙人は、他のみかん宇宙人とはかなり違う。動きが輪をかけてトリッキーだ。
みかんをひとつもいだみかん宇宙人は、みかんを手に取りどこか厳かな口調で、
「我らが手弱女の血肉がお前たちの美しさを更なる高みに誘うであろう……具体的にはミカンに含まれるビタミンCが夏の紫外線で傷ついたお肌に……」
とか言っている。
明らかに、他のみかん宇宙人とは違う。
だが、先程書いたように、海美には着ぐるみ耐性がついている。この特別変なみかん宇宙人にも驚かず、親し気に「こんにちは!」と挨拶した。すると、みかん宇宙人は驚いたのか大げさにのけぞる。
「……って海美ちゃんこんにちはなのだ」
知り合いっぽい挨拶を返してきたみかん宇宙人は、きょろきょろして陸と美空を見つけると「家族みんないるのだー」と言った。その口調で、海美達は着ぐるみの中身に気が付いた。
「真央ちゃん!」
「アルバイトしてるのかい?」
「みかん宇宙人なのだ! 我らが一族の与える甘露に酔い痴れるがよい若人ッ……って修ちゃん? 今日は取材なのだ?」
みかん宇宙人の視線の先には、果樹を撮影しながら歩いてくる
八神 修
と、
ジェレミア・ベルトーニ
の姿があった。
「今日はペットを連れて来ていないんだね」
「柑橘類のイベントだからな。猫も犬も連れて来てないんだ」
2人で歩く最中に言うジェレミアに、修は少し残念そうに答えた。修は、家で猫を15匹飼っている。↓こんな感じ。
他にも、犬3匹、ハムスター1匹、兎1羽、リス1匹を飼っている。どの動物も自分の病院で診ているので、ジェレミアも良く知っている。
「そうか。猫は柑橘系の香りを苦手とする子が多いけど、そうじゃない子もいるから連れてくるかもと思ってたんだ」
ジェレミアの実家の農園では、鼠除けに猫を何匹も飼っている。それもあって、もしかしてと思っていた。
「そう言うベルトーニ先生も、連れて来てないじゃないか」
「ウチの猫達は、柑橘の香りに断固抗議してくるから、今回はお留守番さ。……一緒にお出掛けしたかったな」
「修ちゃん? 今日は取材なのだ?」という合成音声的な声が聞こえたのはその時だった。目を向けると、このイベントのマスコットである奇怪な着ぐるみがこちらを見ている。やはり、着ぐるみの話し方で修もすぐに中身が分かった。顔が綻ぶ。
「ああ、真央か。小島さん達も来てたんですね」
「ええ。貴方がたもみかん狩りに?」
「俺は、みかんの見える風景を写真に収めたくて。自分も堪能したかったし」
修はそう答え、ジェレミアも「こんにちは」と挨拶して和やかな空気が流れる。奇遇にも顔を合わせた友人5人と着ぐるみは、乙女ゲームの夢から覚めた碧南を含めた7人でわいわいとみかん狩りを続けることになった。
「甘そうな子は……」
ジェレミアは、みかんひとつひとつを軽く触って、その上で収穫するみかんを決めていた。
「よく育ったね。美味しそうだね」
そう言いながら、丁寧に鋏で枝から切り落とす。その様子を見て、海美が聞く。
「さわっておいしそうなのがわかるの?」
「軽く触って軟らかさを確かめるんだよ。甘いみかんはイイ感じの柔らかさに包まれているから」
「そうかー。やわらかいんだね!」
「柔らかすぎるのは、ちょっと熟しすぎかもしれないね」
そんな会話をしながら、協力してみかんを収穫していく。そして修は、みかんを竹籠に入れながら、真央とみかんの銘柄の話をしていた。
「見た目で分かるんだよ。食べればもっとはっきり分かるけどな。みかんにも色々と種類があるんだけど……」
真央はそれをふんふんと頷きながら聞いている。着ぐるみの顔は怖いが、その中で真央が目を輝かせているのが長い付き合いの修には分かる。話をしているうちに、修はまた、友人2人が近付いてくるのを見つけた。刀と千歳だ。真央も2人に気が付き、みかんを取っている彼彼女の雰囲気に驚きの声を出した。
「刀ちゃん……まさかのおデェトなのだっ!?」
その声に、刀と千歳が振り返る。謎(?)のみかん宇宙人の言葉に顔を見合わせながら歩いてきた。
「もしかして……」
と刀は着ぐるみの中身を言い当てると、それから苦笑する。
「デート、じゃないけどな。今日は千歳を誘ってみかん狩りに来たんだ」
「みかんはゼリーの材料にする予定なの」
「みかんゼリー? 御剣が作るのか?」
修の問いに、刀と千歳は簡単に経緯を説明した。そして、みかん狩りを再開する。まだ竹籠にはみかんが何個かしか入っていなくて、千歳も刀と一緒に美味しそうなみかんを探していく。
「あ、あれなんかどう? 私じゃ取れない場所だけど」
「ん? ああ、あれか」
刀は千歳の示したみかんを取って籠に入れる。それからも、彼は積極的にみかん狩りに精を出した。あまりのやる気に、千歳が少々慌てる程だ。
「あ、あの……刀君、張り切ってくれるのはいいけど、みかん、ほどほどでいいからね?」
「はーい」
刀は了解したのかどうか分からないような軽い返事をした。みかんを探すのを止める気配はない。
そうして皆でみかんを獲っているうちに、この辺りのみかんの数がだんだん乏しくなってきた。場所を移動しようかと話していると、そこに、真央とはまた違うみかん宇宙人がやってきた。轟だ。みかん宇宙人ひとりひとりの担当エリアは決まっていない。それで、轟は果樹園全体をまわって案内をしようと歩いていたのだ。
それはもう、「あのみかん宇宙人どこにでもいるよね?」と言われるくらいに。
(……全部同じだから見分けつかないか)
そんなことを思いながら果樹園を巡っていると、前方に5、6人の客の姿が見えた。なぜかみかん宇宙人も一緒だが、学校の友人達だ。彼等は自分の方に近付いてきて、その中の修が笑顔で声を掛けてくる。
「いい所に。みかん宇宙人さん、みかんがたくさん生っている場所を知りませんか?」
「知ってるミ! 案内するミ!」
轟は、檎郎に習った通りの動きで答えると、皆を、まだ客が手をつけていないエリアに案内する。
「ここだミ! たくさんみかんを収穫するミ!」
「そろそろバイトに戻るのだー。みんな、またなのだー!」
轟は、最後まで正体がばれることないままみかん宇宙人としての任務を達成した。彼が皆から離れると共に、真央もアルバイトに戻ることにした。25分に1回休憩を取ることにしていて、その時間も近い。
背後からは、楽しそうな皆の声が聞こえていた。
「よし、そろそろ休憩しようぜ!」
慣れない物に入って動くから、暑さや疲れにも気をつけないといけない。秋から冬になりそうな時期とはいえ、キツイものはキツイのだ。それに、寒いからこそ着ぐるみから出た後に身体を冷やして体調を崩しやすくなる。
着ぐるみを脱いだ轟は、タオルで汗を拭きながら休憩室にあったポットから暖かいお茶を注いだ。
「身体を冷やさないようにな!」
「ありがとうなのだー!」
轟と真央は、しばし人間に戻ってお茶を飲みながらみかんを食べた。
♦♦
「おとうさんおかあさん、一しょにかーえろ!」
みかん狩りを終えて皆と別れた海美は、たくさんのみかんのお土産を背負って、陸と美空の真ん中に入って両親と手を繋いだ。
「そうだね。帰ろう」
陸もまた、お土産を持っている。そして、みかんを堪能した様子の海美の姿に、彼は大満足していた。楽しそうに、娘は今日の思い出話をしている。それを父親として愛情を持って聞きながら、陸は家族で帰途に着いた。
♦♦
「2人は、もう帰るの?」
その頃、果樹園から出たジェレミアは、刀と千歳に訊ねかけていた。
「そうだな。みかんもいっぱい取れたし」
「うん、帰ろうかな」
「そうか。俺達はこれからみかんクッキングのコーナーに行こうと思ってるんだ」
2人に続いて修が言うと、刀は「みかんクッキング?」と、驚いたような反応をした。千歳の顔を見る。
「そういえば、そんなのあったよな。折角だから、ちょっとみかんゼリーを作るコツでも聞いていこうか?」
「そうね。簡単にレシピでも見て行きましょうか」
千歳が頷き、4人はみかんクッキングが催されている調理場まで一緒に行くことになった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月08日
参加申し込みの期限
2015年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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