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【寝子祭】歌って踊って楽しんで
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おばけ委員会
:おばけを乗りこえろ! 東へ西へおばけ屋敷、美術室(北校舎1階)
深林 真瞭
と
深倉 理紗子
は南校舎を二人で巡る。窓からは北校舎が見えた。
「りさちん、こちらはかなり見て回ったから、向こうの校舎に行ってみない?」
「そうね」
歩きながら理紗子は聞いた。
「まーちゃんは行きたいところってある?」
「ないことはないわね」
含みのある言い回しに理紗子はぎこちない笑みを作った。
揃って北校舎に入ると真瞭が早足になる。何か目的があるような歩き方に理紗子は心配を募らせた。
「まーちゃん、行きたいところがあるのね」
「そんなことないわよ。あ、あそこにあるのはなにかしら」
棒読みに近い台詞で真瞭が某教室に走り寄る。わざとらしく頷いているところに理紗子が追い付いた。
理紗子は怯えたような表情で教室から後ずさる。
「ま、まーちゃん、ここっておばけ屋敷だよ?」
「見た通りのおばけ屋敷ね」
にっこりと笑った真瞭が理紗子の腕を掴んだ。力に訴えて教室の中に連れ込もうとする。
「や、やめようよ」
緑の瞳を潤ませて理紗子が抵抗を続けた。踏ん張った足が徐々に滑って教室は眼前と迫る。
前触れなく勝手に扉が開いた。白装束を身に纏った
鷹取 洋二
の出現に二人は小さな悲鳴を上げる。
真瞭は理紗子を庇うような姿勢で声を発した。
「な、なによ!? これも演出なの?」
「演出ではないさ。脅かす側の人手が足りなくて困っているんだ」
洋二は汗だくの顔で余裕の笑みを見せる。
「それは大変ね。何人くらいのスタッフが必要なのかしら?」
その質問に理紗子の表情が強張る。真瞭の外套の袖を引っ張ったが反応はなかった。
「そうだね。一人、いや二人は欲しいかな」
「わかったわ。やるわよ、りさちん」
「そ、そんなこと、急に言われても困るよ」
「脅かされるよりは脅かした方がいいよね!」
真瞭の笑顔に、そうだけど、と理紗子は呟いた。
「そうよね。そういうことで私達が手伝ってあげるわ」
「ありがとう、本当に助かるよ」
話の流れに逆らえず、理紗子は真瞭と一緒にお化け屋敷を手伝うことになった。
教室の中は薄暗い。天井に届きそうな板が細い通路を作り、同時に恐怖心を掻き立てる墓場や人骨のカンバスにもなっていた。客からは見えないように工夫された穴から出入りが出来て先回りまで可能となっている。
一通りの案内を終えた洋二はスタッフ専用の空間に二人を招き入れた。そこには細々とした道具が雑然と置かれていた。
真瞭は目に付いた小型の懐中電灯を手に取った。ボタンを押すと深い海のような光が出た。
「貼られたセロファンと同じ色ね」
「その懐中電灯の光で怖さを演出するのさ」
「こんな感じかしら」
真瞭は洋二の言葉を実践して自身の顔に光を当てる。怖々と寄り添う理紗子に白目を剥いた。
「わだシのォォ、愛用シでいだヴァイオリンを壊しだノは……お前があァァァ!」
「ま、まーちゃん、怖いよ。少し落ち着いて」
「おばけが落ち着いたら怖くないわよ」
素に戻った真瞭が笑って言った。
「突然はやめてよ……あのCDプレーヤーは?」
理紗子は真新しい機器を指差した。洋二は髪を振り上げる仕草で説明に入る。
「あれはお化け屋敷用のBGMだね。僕が自作したCDを流しているのさ」
スタートボタンを押すと不明瞭な読経が始まった。合間に障子を激しく揺さぶるような音が混じる。不規則な鈴の音には静かな狂気を感じた。
「あとは衣装とメイクだね」
洋二は隅にある段ボール箱に手を向ける。色々な種類の服が山のように積まれていた。横には机と椅子があり、メイク用のペンや手鏡等が置いてあった。
洋二はスタッフの一人に呼ばれた。離れる前に二人に言った。
「好きに使っていいからね」
「わかったわ。用意が出来たら教えるわね」
早速、真瞭は理紗子に向き直る。
「メイクは私に任せてよ。舞台映えのする顔に仕上げてあげるからね」
「じゃあ、まーちゃんにお願いしようかな」
真瞭は理紗子を椅子に座らせるとメイクを始めた。最初に顔を白く塗り、ペンで目の縁を黒くする。口紅は自前の赤い物を使った。血のように見せる為に口角に滴を描く。何回かの手直しでメイクは完成した。
「これで完成よ。休養前のりさちんみたいにリアルな仕上がりになったわ」
「ここまで酷くないわ。目の下は真っ黒だし、顔が白すぎるよ」
手鏡の中の理紗子は死相が出た顔で苦笑した。
「まーちゃんは私がメイクしようか?」
「私は長い髪があるから口紅くらいのメイクでいいわ」
後ろの髪を前に持ってくるだけで顔が隠れた。両手を鉤爪にして片方の足を引きずるように歩く。見た目の迫力は十分に備わっていた。
二人は衣装に目を向ける。真瞭は白いポンチョのような服を選んだ。
「りさちんは、どれがいいかな」
段ボール箱の底を漁るとナース服が出てきた。スタッフの演出なのだろうか。胸元には赤黒い血のような染みが飛び散っていた。
「これがいいわね。職場に近い服だし、きっと迫真の演技が出来るわよ」
「そうかな。悪くないとは思うけど……」
着替えを済ませた二人が加わってお化け屋敷は営業を再開した。
洋二の自作のBGMが流れる。最初は二人の若い女性であった。手をしっかりと繋いで小刻みに進む。
「こ、怖いけど、怖くないよね」
「作り物だし、へ、平気だよ」
前方の通路の先は少し広い空間になっている。厚紙を立体にして作られた墓石が乱立して白い服を着た等身大の人形が複数で転がる。その中に真瞭が紛れていた。
二人が通り過ぎる寸前で起き上がる。
「ワた、わタしの命ヲ返せェェェ!」
二人の客は悲鳴を上げた。通路の板にぶつかりながら逃げ惑う。先にはナース姿の理紗子が一部の凹みを利用して立っていた。
悲鳴を頼りにふらりと前に出る。
「わ、たし、は」
目にした瞬間、客の一人が泣き出した。もう一人も似たような状態で意味不明の叫びを上げていた。
「これでいいのかな?」
客の怖がる声は絶大な宣伝効果をもたらした。お化け屋敷の客足が急激に伸びる。数をこなしていくことで理紗子に自信が付いた。
それだけではない。演技の内容まで劇的に変わった。
「……あはは、アタシに、ヒヒ、血を吸わせろ……あっははははは!」
不気味なメイクでけたたましく笑う。別のところで耳にした真瞭も笑顔で客を追い回した。
笑い声と悲鳴が絶えないお化け屋敷であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
145人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月22日
参加申し込みの期限
2015年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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