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【寝子祭】歌って踊って楽しんで
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エレナ部
:ダンシング!たこ焼き屋台、中庭(空手部の隣)
講堂の近くにたこ焼き屋があった。様々な色のペンキをぶちまけた色合いの屋台は複雑怪奇という他にない。働いている若い男女は頭部から足のつま先までを覆う網タイツを装着していた。派手な屋台に馴染むサイケデリックな模様が入っている。
たこ焼きを作る男女の息遣いは常に荒い。高々と足を上げ、時にはその場で回る。
「そこのあなた、ポジションがなっていないわ。もっと足を高く上げるのよ。あなたはタコを一つ、入れ忘れたわよ。三列目の上から四番目のところよ」
背後から厳しい指摘が男女に浴びせられる。その声の主は
剣崎 エレナ
で部員同様、全身網タイツであった。特別な仕様なのか。縦ロールの髪がタイツ越しに浮き出ている。
「皆さん、私が寝子高のアイドルよ。たこ焼きの味に感動して、私の踊りを堪能して、明日の活力にするのよ」
幼少から鍛えたクラシックバレエを見事に踊る。たこ焼きの屋台との因果関係は不明である。あまりに突飛な行動に目を向ける者は多かった。特に子供の目を多く引き付けた。
そこに
トワ・E・ライトフェロゥ
がやってきた。側には保護者役の
鴻上 彰尋
と弟妹がいた。
「まずはbreakfast、ごはんデス」
トワはキョロキョロと辺りを見た。たこ焼きの屋台を発見して口をパクパクさせる。すぐには声が出て来ない。
「ソコ そこに……たこ…き!」
「たこ焼きだね。普通ではないけど」
彰尋は屋台の中で踊る男女を見て言った。
「dancing? 食べるデス おどるたこーき!」
トワは突進した。釣られたかのように弟妹が後に続く。微妙な笑みで彰尋が付いていった。
「早く、早く」
三人の子供に急かされて彰尋はたこ焼きを購入した。
「どこに座ろうか」
彰尋が探している間にトワはたこ焼きに爪楊枝を突き刺す。一口では食べられない。熱さに苦戦して白い息を吐いた。
「たこーき 口のなかdancing! デモ dancingは Alice in Wonderland!」
「次は舞台か」
どこか弾む声で彰尋が言った。
巫部 紫苑
がたこ焼きの屋台の前に立つ。踊る男の部員が苦しそうな笑顔を向けてきた。
「たこ焼きは熱々で美味しいですよ」
「そうですね。まずは一舟、貰えますか」
「まずは?」
「五舟を食べたところで、あとどれくらい追加するかを考えます」
戦慄にも似た緊張が走る。たこ焼きを作る手が自然に早くなった。すると後ろから厳しいエレナの指摘が入る。
「魂を削って踊るのよ! もっと躍動して!」
男女の部員は泣きそうな表情で笑って、たこ焼きを作り続けた。
切れ長の目を周囲に向ける。どこを見ても人がいて先を見通すことは出来なかった。
三夜 深夜子
は出し物が書かれたチラシを取り出し、行き先を決めることにした。
「……エレナ部、って何?」
呟いて足を速めた。臙脂のコートの裾を翻し、エレナ部の出し物を目にした。奇抜な色の屋台の中で若い男女が全身タイツ姿で踊っている。
「たこ焼きの屋台ね。踊っている意味はわからないけど」
屋台の前には行列が出来ていた。親子連れが多く、子供達は踊る男女に声援にも似た声を送った。
深夜子は行列に加わった。順番が近くなるに連れて踊りの過酷さを実感した。若い男女は抑えていても息遣いが乱れている。辛うじて笑顔を保っていたが目は充血していた。最奥で全身を使って踊る
剣崎 エレナ
には微塵の疲労も見られない。規格外の怪物からはそっと目を離した。
深夜子の番が回ってきた。
「たこ焼きを一舟、お願いします」
「もうすぐ焼き上がります」
鮮やかな手付きで男性がたこ焼きを引っくり返す。焼き色を確認して舟の形をした容器に素早く詰め込む。別の女性が舟を受け取り、刷毛でソースを均一に塗る。青のりと花かつおを降り掛けて爪楊枝を添えた。
流れるような連携でたこ焼きは完成した。受け取る間際、深夜子は早口で囁いた。
「私は寝子高のOGよ。ラストはフォークダンスだと思うから、誰かと過ごしたい子は体力を温存した方がいいわ。出し物に本気になり過ぎて筋肉痛で踊れなかった者からのアドバイスよ」
「わかりました」
たこ焼きを受け取った深夜子は学校の食堂を利用した。外の混雑をガラス越しに見ながらたこ焼きを食べる。
「はふはふ、おいしいわね、これ」
舟の中のたこ焼きは三個になった。
「これ、実家のお土産にいいわね」
たこ焼きの屋台の方を眺める。残りのたこ焼きを爪楊枝に刺して一口にした。
「……もう少しあとの方がいいわよね」
若い男女の懸命に踊る姿を思い出しているのか。深夜子は頬杖を突いて静かに息を吐いた。
第一グラウンドを左手に見ながら
灯 斗南
が少し前を歩いた。
緋紅朱 赫乃
が控え目に付いていく。
講堂の近くで斗南は後ろを窺う。赫乃の表情が暗い。歩く足取りも遅くなっていた。
口元の微かな笑みが消えた。無表情となった斗南は足を止めて振り返る。
「緋紅朱は、どうして僕なんかを誘ったの?」
「……どう、して? うん、その……前から、ちょっと、気になってた、から……じゃ、だめ、かな?」
赫乃は慎み深い笑みを浮かべた。斗南は自身の髪を乱暴な手付きで掻いた。
「どういうところが気になるんだ」
「えっと、変な意味は、なくて……なにか、複雑な、事情を、抱えている、そんな、気がして……」
斗南は視線を下げて来た方向に歩き出す。赫乃は講堂に背中を向けて、どこかほっとした表情で隣に並んだ。
「……迷惑、だった、よね」
「そんなことはない」
斗南は穏やかな口調で返した。うん、と赫乃が頷く。
二人は少し距離を縮めて歩いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
145人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月22日
参加申し込みの期限
2015年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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