読書会　～語ろう、あなたの一冊を～｜リアクション

読書会　～語ろう、あなたの一冊を～

林檎古書店の日常

【読書会、開幕】

　11月吉日、見事にイベント用に改造された林檎古書店の店内を見回して、都築弦一郎は頷いた。
　ラグビー部でもある自分も手伝ったかいがあった、あとは今日一日運営するだけ……。
　あとは、弦一郎は裏方に徹するだけにした。
　イベント前にやってきた天神平庵、アリシア・エーゼルベルクらに挨拶をし、弦一郎は裏へと引っ込んでいった。
「すっかり、イベント用だね」
　そういって、庵は最後のチェックをする。
　備品、お茶、そのほか必要なものはきっちりそろっている。
「たまには、そういうのもいいわね」
　アリシアもそういって、今日のために作り上げた店内を見回す。
　やがて、時間が経過し、開催の時間となる。
　庵とアリシアは、読書会にやってきたお客さんを席へと案内する。
「「ようこそ、林檎古書店へ」」
　こうして、読書会が開始された。

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