読書会　～語ろう、あなたの一冊を～｜リアクション

読書会　～語ろう、あなたの一冊を～

【読書会　閉幕】

　庵は閉幕を告げて……しばらくは店内の様子を見ていた。
「色々と興味深い本があって、思わずメモしちゃいました」
　丸美は嬉しそうに告げ、ありがとうございましたと言いつつ書店から出て行く。
　他の者も三々五々帰って行くようだ。
「む、寝子島書房の『できる、爽快、古典武術の実践　明日編』シリーズの欲しかったのがない－！」
　円が悔しそうに言う。
「また、手に入れれば良いじゃないか」
　刀がため息をつき。
「というか、好きだなそれ。期待するように見ないでくれ……さすがに無理だ」
　修がやれやれと首を振った。
　騒がしい3人が、退店していく。
「わっ、漫画もいっぱいあるの！」
「萌えは良いわ、とっても」
　咲耶を連れてアリシアは店内を案内している。
　漫画や児童小説に興味を持ってくれる子供は貴重だ。
　想像の力をどこまでもつけて欲しいと庵は思う。
「本日は有意義な時間を過ごせました。あ、こちらをいただきたいのですが」
「お会計はあっちだね」
　十字は庵に言われたお会計へとなにやら難しそうな本を持って行く。
　どうやら、何かお気に召した本があったようだ。
「……なるほど、ディストピア小説における人間の心理的な状況と行動は興味深いわね」
「まぁ、こればっかりは海外作家のほうが一枚上手さ」
　美野梨と巴は先ほど自分たちの本をもう一度振り返っている。
　玄と蓮はなにやら難しい話を開始している。
「何を見ているのかしら？」
　そんな風に店内を見ていた庵は、紫に声をかけられる。
「日常という名の非日常な日常かな？」
「あら、だとしたらそれはきっと素敵な日常ね」
　紫のその言葉に庵は首をかしげる。
「そう思うかい？」
「えぇ、たまにはこういうイベントも面白いわ」
　そう言ってにっこりと紫は少女のように笑う。
　つられて、庵もいたずら好きのような笑顔を浮かべる。
「では、また縁があれば何か起こるだろう」
「期待して待ってるわ」
　こうして、読書会は閉会したのであった。
　……片付けというイベントを控えながら。

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あとがき

担当マスター：じんの
ファンレターはマスターページから！

最初に
いろいろな情報があると思いますけど、あくまでキャラクターの考えなので
気になる単語があったら、一度調べてみたりするといいかもしれませんね

さてさて、お疲れ様でした
元ネタ組のはわりと分かった……はず、分からないのは図書館で予約できたなら借りて読んだんですけど
どうしても手に入らない……というよりも間に合わないものもありました

元ネタ組の元の書籍情報に関しては書いて良いか分からないので
各自ダイアリーにのっけておくと面白いかもしれません

創作組の本はこういうのあったら面白いなとか思いながら書きました
あと、TRPG持ち出されるとはなぁと
ようは、それくらい気軽にねってことで半分ジョークだったのですが……良い方向になったと信じて

今回の参加ありがとういございました
またのご縁があることを！

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