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【8】シトラス・ガムダンにインタビューせよ!
寝子島神社の方角に向かって「シトラス・ガムダンに会えますように」と三回唱えた
鬼河内 萌
は、名前を書いた紙を枕の下に入れてにんまり笑った。
「これでよし。謎の人物シトラス・ガムダンのことを調べるため、出動だよ☆」
呟いて、彼女はさっそくベッドに入った。
そう、彼女が会いたい人物とは、最近よく寝子島高校の校長・
雨宮 草太郎
が話題にするシトラス・ガムダンだった。
ずっと気になっていたので、あれこれ調べてみたものの、故人なのか存命人物なのかもわからず仕舞い。とうとう彼女は、案外これは校長の脳内だけにいる妄想の人物なのではないかとまで、思い始めた。
そんな時、例の夢の噂を聞いたのだ。
それなら、ダメ元で試してみようということになった。うまく夢で会えれば、あれこれインタビューできるかもしれない。
夢の中で、萌はどこかの山の中と思しい場所にいた。
「ここって、どこだろう……? 知らない場所みたい」
などと呟きつつ歩いて行くと、小さな庵の前へとたどり着いた。入口には『シトラス・ガムダン』の看板がある。
「ここって、シトラス・ガムダンの家なんだ! ラッキー!」
萌は目を輝かせて、入口の扉を開けた。
「おじゃましま~す」
一声かけて、返事も待たずに彼女は中に入って行く。
板張りの床に切られた囲炉裏の傍に、初老の男が一人座っていた。
「キミが、シトラス・ガムダン?」
萌が問うたのも道理、仙人めいた衣をまとったその男は、雨宮校長にそっくりだったからだ。
「おお、客人かの。そうじゃよ。わしが、シトラス・ガムダンじゃ」
ふり返り、うなずく男の声は、校長そっくりだった。目を閉じて聞いたら、校長が話しているのかと思うだろう。
(……これってもしかして、失敗したの?)
萌は首をかしげるも、相手はシトラス・ガムダンだと名乗っているのだから、一応は『夢で会えた』のだろうかとも思う。
(とにかく、インタビューしてみようっと)
小さくうなずき、咳払いして名乗ると言った。
「いくつか、聞きたいことがあるんだけど、いい?」
「おお、なんでも訊くがよいぞ」
機嫌よさげに笑ってうなずくシトラスに、萌は最初の質問をぶつける。
「まずは、出身地ね。どこの生まれなの?」
「はて……。どこじゃったかのう。この歳になると、昔のことは忘れてしまうでなあ」
首をひねる相手に、萌は思わず額を押さえた。
「自分の出身地を覚えてないとか、あり得ないでしょ。……まあいいわ。次、家族構成は? 奥さんとか子供はいるの?」
「さあて、どうじゃったかのう。いたような、いないような……」
萌の問いに、シトラスは再び首をひねる。
萌はそのあとも、何を主題に研究していたのかとか、主な著作物についてだとか、夢で会ったら聞こうと考えていた質問を次々にぶつけたが、返って来るのは最初と同じく要領を得ない答えばかりだった。
萌は、思わず深い溜息をつく。
「もう……真面目に答えてよ」
「そう言われてものう、覚えていないことは、答えようがないからのう」
シトラスは、とぼけた調子で返すと、尋ねた。
「ところで、おまえさんはどうしてわしを訪ねて来たのかの?」
「どうしてって、それは……キミをすごーく尊敬している人から、話を聞いたからだもん」
「わしを、尊敬しておる人物とな?」
再度問われて、萌はうなずく。
「うん。ボクの学校の校長先生で、
雨宮 草太郎
って人だよ」
「ほうほう、なるほど」
シトラスはうれしそうにうなずくと、傍にあった紙に、筆を取ってさらさらと書きつけると乾くのを待って巻き納め、萌に差し出した。
「ではの、これをその人物に渡してくれぬか。土産じゃ」
「あ、ありがとう」
どうして校長に? とは思ったものの、萌は素直にうなずくと、それを受け取る。そして、そろそろ暇することにした。これ以上彼と話しても、何も得ることはなさそうだと感じたためだ。
「今日はありがとう。ボク、帰るね」
言って、彼女は庵をあとにした。
外に出て少し歩いてから、何が書いてあるんだろうと、彼女はもらった紙を広げてみた。
『終わらせることこそが、次への始まりだ』
そこには、ミミズののたくったような文字で、そう書かれている。
「これって……」
たしか校長が以前に引用していた言葉だ、と気づいて彼女は、大きな溜息をついた。
目が覚めて、萌は首をひねることしきりだった。
「本当にシトラス・ガムダンに会えたのかなあ。それともあれは、ただの夢なの?」
真偽はわからないままに、その日も学校があったので、彼女は登校した。
その途中。彼女は夢で会ったのとそっくりな人物が、目の前を歩いて行くのに遭遇した。
「本物のシトラス・ガムダンだーっ! 本当にいたんだ!!」
叫びながら、携帯で何枚か写真を撮り、そのまま走り出す。自分の撮った写真を、早く校長に見せてやりたかったのだ。
――が。
シトラスらしき人物を追い抜いたところで、気がついた。
それが、校長当人であることに。
仙人の衣と見えたのは、防寒用のコートだった。
「……やっぱりあれは、ただの夢なの? それとも、シトラス・ガムダン自体が校長の妄想?」
脱力して足を止めつつ、がっくりとうなだれて萌はそんな呟きを漏らす。
シトラス・ガムダンが実在した哲学者だと萌が知るのは、その少しあとのことだった――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月05日
参加申し込みの期限
2015年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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