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夢で会えたら
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【5】もう一度甘えたい
夢の噂を聞いた当初、
毒島 林檎
はそんな話は眉唾ものだと思っていた。
夢をコントロールすることなどできるはずがない、だから、夢とはいえ会いたい人と会うことができるなどあり得ないと。
(でも……お祖父ちゃんお祖母ちゃんに会いたいな……)
けれど胸の奥では、ずっとそんなふうに思ってもいた。
そんなわけで、噂を耳にして数日後。結局彼女はその方法を試してみることにしたのだった。
その結果は――。
「えっ? 本当に……お祖父ちゃん? お祖母ちゃん?」
場所は、寝子島神社だろうか。霧に包まれた境内から、ゆっくりと鳥居のあたりに向かって歩いて来た二人の人物に、林檎は思わず目を見張る。
それはまさしく、彼女の祖父・毒島 鍬次郎と祖母・毒島 千代の二人だった。
立ち止まり、林檎を見つけて笑いかける二人に、彼女は思わず駆け寄る。
「……私! ずっと……ずっと二人に会いたかった! だって……病気のせいで二人とももう会えないところに行っちゃって……寂しかった」
言い募る彼女に、千代が微笑んで軽く手を広げた。
「私たちだって、会いたかったよ。だって、林檎は大事な孫だもの」
「お祖母ちゃん!」
林檎は、千代の広げた腕の中へと飛び込む。
「よしよし。林檎は甘えん坊だね」
小さく笑いながら、千代がその彼女の頭を小さい子供にするように撫でた。
「ばあさんにばかり甘えて、わしは置いてけぼりか?」
それを見やって、傍から鍬次郎が苦笑するように言う。
「そんなことないよ。……お祖父ちゃんも、大好き」
笑って祖母から離れると、林檎は祖父の胸に飛び込んだ。
「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんの香り、私大好きだよ」
言いながら、彼女は甘えるように鍬次郎に強く抱きつく。鍬次郎はそんな彼女の頭を、愛おしそうに撫でた。
ややあって、祖父から離れると、林檎は首に巻いたマフラーを示して言う。
「お祖父ちゃん、このマフラーありがとう。私、肌身離さず持ってるよ!」
「そうか。それはうれしいな。……マフラーよく似合っているぞ」
笑顔でうなずく鍬次郎に、林檎は少し照れて赤くなった。
だが、すぐに祖母の方をふり返り、言う。
「お祖母ちゃんも……私のために残してくれたレシピ集ありがとう! 相変わらずお母さんは料理ベタで、お父さんが作ってるけど……私もそこそこ料理できるようになったよ!」
「そう、よかったわ」
微笑んでうなずくと、千代は小さく溜息をついた。
「おまえのお母さんの料理と来たら……殺人的ですものね。入院中も、そのことが気がかりで……」
「お祖母ちゃん、そんなに……」
林檎は思わず引きつった笑いを見せたが、すぐに小さく咳払いすると、改めて言った。
「と、とにかく。私がこれからもお祖母ちゃんのレシピ集を見て、料理がんばるから、心配しないでね」
「がんばってね」
笑って返す千代の隣で、鍬次郎が残念そうな声を出す。
「上手になったおまえの料理を、食べたかったなあ」
「お祖父ちゃん……」
林檎は小さく目を見張った。
「今度、上手にできたら、お供えするね」
「おお、楽しみにしてるぞ」
思わず言う彼女に、鍬次郎もうなずいた。
そうこうするうち、境内の中に湧いていた霧が、彼女たちのいる鳥居の方へも次第に流れ込んで来た。
どうやら、夢は終わろうとしているらしい。
それに気づいて、林檎は言った。
「私、二人を奪った病気を治せる医者になるから……見守っててね」
「おう、がんばれよ」
「楽しみにしてるわね」
鍬次郎と千代がうなずく。
だが、それとほぼ同時に、二人の姿は霧に包まれ、見えなくなった。
目覚めて林檎は、小さな吐息をついた。
頭にまだ、祖父母の手の感触が残っているような気がする。
(お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、私きっと本当に医者になるからね……)
胸に呟き、彼女は祖父母の匂いを忘れまいとするかのように、改めて目を閉じた――。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月05日
参加申し込みの期限
2015年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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