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【11】夜桜
玄関のドアを明け、
ナイト・レイヴン
は目を見張った。
「どうしたの? そんな顔して」
笑って声をかけて来る少女は、一年前に死んだはずの同級生・姫羅だった。
「……本当に、お前なのか?」
思わず尋ねるナイトに、姫羅は笑う。
「そうよ。……私が訪ねて来たら、おかしい?」
「いや……」
問い返されてかぶりをふりつつ、ようやくナイトは気づく。これは、夢なのだと。夢の噂を聞いて、姫羅に会いたいと、それを試してみた結果なのだと。
だが、夢だと知っても涙があふれて来るのは、止めようがなかった。
「私に会えて、泣くほどうれしい?」
彼女にからかうように問われて、「しかたないだろ。二度と会えないと思ってたんだから」と返して、中に招く。
そこは、彼が今住んでいるアパートで、夢とは思えないほど現実感に満ちていた。
ずっと保管していた彼女のカップを出して、自分の分も合わせてカフェオレを作る。姫羅は甘党で、それに合わせるうち、彼自身も甘党になっていた。
出されたカフェオレを、彼女はうれしそうに飲む。
それを眺めつつナイトもカップを口に運んでいたが、ふと窓の外に目をやった。
かつて彼女とした約束を、思い出す。
「公園に行かねぇか? 花見する約束だったろ?」
十一月に花見でもないかと思いつつ問うと、彼女はうなずいた。
「行くわ。お花見したい」
そこで、カフェオレを飲み干すと、二人してアパートの隣にある公園へと出かけた。
少し傾きかけた日射しの中、公園の桜の木には、花が咲いていた。
(……さすがは夢だぜ。寝る前に見た時は、紅葉してただろ)
内心に肩をすくめつつ、ナイトは姫羅をふり返る。彼女は、目を輝かせて、満開の桜を見上げていた。
その姿に、彼は胸が痛むのを感じた。
事件がなければ、きっと実際に彼女のこんな姿が見られたのだ。満開の桜の下で弁当を広げて、たわいのないことを話しながら、笑っていられたのだ。
それがどれほど幸せで、貴重な時間なのかを、今のナイトは誰よりも理解していた。
「花見ができるなら、お弁当持ってくればよかったわ」
そう言って笑う彼女に、ナイトは肩をすくめる。
「別に弁当なんざなくても、楽しめるだろ」
「それもそうね」
屈託なく笑う彼女と、どうでもいいようなことを話した。
そうするうちに日が落ちて、満月の下で桜が白く浮かび上がった。
それが、ナイトにはまるで夢の終わりを告げるかのように思えて、彼女を強く抱きしめる。
「姫羅。俺は、俺は……お前を愛してる」
熱く囁かれた言葉に、姫羅は目を見張った。
「ありがとう」
ややあって、彼女は小さく笑って言う。それと同時に風が巻き起こり、抱き合う二人を包むように、桜の花びらがあたりに舞った。
「――」
彼女の答えは、耳元でざわめく風の音で聞こえない。
だが、それでもかまわなかった。ナイトはただ、彼女を強く抱きしめ続けていた。
目覚めてナイトは、思わず闇の中に手を伸ばした。
抱きしめた姫羅の感触が、手に残っているような気がする。
「今更あんなことを言うなんて……俺は、女々しい奴かな」
思わず呟くが、それに答える者は誰もいない。
彼は起き出して、窓を開けた。外はほんのりと明るく、公園の桜も輪郭だけがぼんやりと見えた。もちろん、花はない。
「約束……果たしたぜ」
それを見降ろし、彼はぽつりと呟いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月05日
参加申し込みの期限
2015年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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