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季節はずれのきもだめし! 『日本ぞくぞくツアー』
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【妖怪たちの“フツウ”を守れ!】
「キャアアア!」
「大丈夫ですか、お嬢さん」
「あ、ありがとう」
ジェレミアに抱きとめられた水樹は、礼を言って胸をなでおろした。
きもだめしで進む暗い道。何かが足元をすり抜けた気がする、と言ったら、刀は茂みをかき分け、懐中電灯で照らしてくれている。
「あの、御剣くん、ありがとう。もういいわ」
「えっ? そうですか」
刀にも礼を言い、三人は山道に戻って歩き出した。
悲鳴をあげてしまった後だが、水樹の機嫌は悪くなかった。同行者の二人は、タイプは違えど『好青年』と
呼んでもよい人物だし、両方とも水樹を気遣って親切にしてくれるのである。恐怖もあまり感じなくて済んで
いる。
「それにしても、御剣くんはさっきから一体何を探しているのかしら」
先行し、鋭い目つきで辺りを見回す刀の様子に、首をかしげる水樹。すると、笑顔のジェレミアが答えた。
「きっと、女性の前でいいところを見せたいんだよ。俺には分かるなぁ、その気持ち」
残念ながらジェレミアの予想はハズレである。
刀が全力で周囲を警戒しているのは、九夜山に住まう妖怪を水樹とジェレミア、そしてカメラからそらすためだ。妖怪たちの“フツウ”を守らねばならない、という使命感で動いているのである。
「もしかして、幽霊とか見えちゃう人なのかな、御剣くんって」
「どうだろうねぇ。若い人ほど見えやすい、って噂はきいたことあるけど」
「うおーい!」
刀の叫び声に二人が駆け寄ると、何もない闇夜に向かってひたすら『あっちいけ』のジェスチャー。
生ぬるい風とともに、キヒヒ……と笑い声が聞こえたような気がする。
「ねぇ、御剣くん。今笑い声聞こえなかった?」
「そ、そうですか? 俺には何も」
「えっ、もしかして今、キツネとかタヌキに化かされたのかな? さすがは神秘の国ニッポン!」
刀はといえば、キラキラと目を輝かせるジェレミア、辺りを見まわす水樹を相手に冷や汗をかきっぱなし
である。一人ならばともかく、二人の目をごまかすのは中々骨が折れる。
そんな刀の苦労をよそに、妖怪たちときたら、水樹の足元をすり抜けたり、こちらを窺って笑い声をあげたりといい気なものだ。
「ま、負けるもんか……」
そんな訳で、道中ずっと気を張っていなければならなかった刀は、三つのチェックポイントをクリアして落神神社にたどり着いた時には、精神的にグロッキーとなっていた。
「御剣くん、大丈夫だよ! 日本で色々なモノがカミサマだから、コワクナイって言うんでしょ? それに僕は大の男だしね、遠慮なく頼ってくれ」
「ミネラルウォーターあるわよ、良かったら飲む?」
「ありがとうございます……お気持ちだけ頂いておきます」
刀を気遣ってくれるジェレミアと水樹を煙に巻いていることも、チクチク良心が痛む。
(この後何もありませんように! 何もありませんように!)
お賽銭と気合を入れて祈る刀の横で、ジェレミアと水樹も手を合わせている。
二人の目を盗み、賽銭箱の裏におにぎりを置いて「これ食っておとなしくしてるんだぞ」と言い置いて帰路につく。
遠目に本部テントの明かりが見えてくると、肩の荷が降りたとほっと一息つく刀である。
「二人のおかげであまり怖くなったし、楽しいきもだめしだったわ。どうもありがとう」
先行して、後ろ向きで歩きながら、笑顔で礼を言う水樹。
「いえいえ。お嬢さんのためならこのジェレミア、たとえ火の中水の中、だよ」
「こちらこそ、ありがとうございました」
そう返した刀は、すっかり油断をしていた。
なので、水樹に飛びかかる物の怪を止めることができなかったのだ。
「や、な、いやぁぁ!」
刀は見た。
小さなキツネのようなモノが水樹の頬をペロリと舐めるのを。
「なに今の! 何いまの! ペロって、何かがペロって……!」
恐慌状態の水樹をジェレミアと刀でなだめ、どうごまかしたものかと考えていると――ジェレミアと
目が合った。何も知らないはずの彼が笑顔で親指を立てる様を不思議に思っていると。
「お嬢さん、立てる? 無理だったら御剣くんがおんぶしてくれるってさ」
えっ、と言いかける刀の耳元「いいとこ見せたいんだろう? 協力するよ。この俺にまかせておきなさい」と囁くジェレミア。その場の流れで、刀は腰を抜かした水樹をおんぶすることになったのである。
「……迷惑かけてごめんなさい、御剣くん」
「いえ。本部まであと少しですから」
満面の笑みを浮かべるジェレミアに、懐中電灯で足元を照らしてもらい。刀は黙々と山道を下った。
一瞬。
強い風が吹いて、刀の足周りにふわっとした何かが巻きつく。
『ケケケ……握り飯、うまかったぜ。今日はこのぐらいにしといてやるよ』
茂みを揺らす風の中、またな、と刀は呟いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月04日
参加申し込みの期限
2015年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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