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季節はずれのきもだめし! 『日本ぞくぞくツアー』
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【素敵な大人のお姉さん……?】
懐中電灯からのびる赤い光の中、何かが動いたような気もする。
「いっ、いい今っ! 動きませんでしたかっ! 何かっ!」
「そうかしら? あたしには見えなかったけど」
歯の根が合わない七瀬 春華と共に、朝鳥 さゆるは山道を歩いていた。
普段のさゆるならば、TV番組の収録になど参加せず、春華のような同年代の少女と行動するようなことにもならなかっただろう。
さゆるにとっては『なんとなく』とか『気まぐれ』という一言ですんでしまうような参加理由だ。
だが、春華は。
「ひゃっ! が、ガサガサって音がぁぁ!」
しがみついてくる春華の背中をそっと撫でながら、耳元でささやく。
「きっと風が木を揺らしたのよ」
涙目でふるえるほど怖がっている彼女が、なぜきもだめしなどに参加しようと考えたのだろうか?
「ほら、あの机。一つ目のチェックポイントじゃないの?」
「ほ、ほんとですか?」
3mほど先に見えてきた小さな机。古風なランタンが置かれたそれに、春華は駆けよろうとした。
「走ると危ないわ」
さゆるのかけた声に飛び上がって、えへへと苦笑い。
「第一チェックポイントクリアですね! 朝鳥さん、どこにつけましょうか?」
机上のバッジを手にとり、ブイサインをする春華。さゆるがコートに、と頼むと、右の襟元につけてくれた。
直径5cmほどの丸い缶バッジには、ロープのおもちゃをくわえたユキの顔が描かれている。写真を撮ってもらえませんか、と頼まれたので、缶バッジを持つ春華の笑顔を、彼女の携帯で一枚。
「ねぇ、あなたがきもだめしに参加した理由を教えてくれる?」
一つ目のチェックポイントを通過し、夜の山道を歩きながら、さゆるは春華に問う。
「えっ……と、それは、その……」
懐中電灯の頼りない光のそばで、春華は言葉を続けた。
「私、天川 春太郎さんのファンなんです。『日本ぞくぞくツアー』も毎週見ているし、今日はちょっと早めに来てサインも頂いちゃいました。ユキちゃんにも会えて、とても嬉しいんです。……だから、怖いのはちょっと苦手ですけど、参加しようかなって」
バッグからサイン色紙をとり出してはにかむ春華に、そう、とあっさり返す。
「あの、恥ずかしいので誰にも言わないでくださいね? ご家族とか、お知り合いとか」
「言わないわ、誰にも」
もとより、芸能人の話題で盛り上がるような知り合いもいない。――そもそも、さゆるにとって『知り合い』とは夜の孤独を埋めるための、体だけの付き合いの相手を呼ぶ言葉だ。
その後の道中でも春華は派手に怖がり、ずっとさゆるにしがみついていたので、さゆるは『大丈夫よ』と声をかけ続けた。きもだめしとはもっと怖いものかと思っていたのだが、彼女と違ってあまり恐怖は感じない。
生まれた時から恐怖心など無かったのだろうか? それとも、爛れた日々の中で感性が鈍ったのか。
自嘲の笑みを浮かべるさゆるの胸中を知らない春華は、弾んだ声でこんなことを言った。
「朝鳥さんってすごいですね……冷静だし、私を気づかって下さるし……大人の女性って感じで、憧れちゃい
ます」
「ほめ言葉として、受け取っておくわ」
さゆるははるかの言葉をさらりと流した。さゆるは15歳なのだが、相手が大人と勘違いしているなら、そのままにしておこうというハラである。
チェックポイントを全てクリアし、落神神社でお参りと懐中電灯の交換をすませてから、てくてく歩いていると。
ようやく、明かりと本部のテントがみえてきた。
「朝鳥さん、七瀬さん、お疲れ様でした!」
野球帽を取って頭を下げる春太郎に、さゆるも会釈。
すると、待ちわびたと言わんばかりのユキが、駆け寄って、尻尾をフリフリさゆるに鼻をこすりつけて
きた。
(こんな自分に懐くなんて本当にバカな子ね、あなた……そんなあたしは、あなたよりバカよ……)
さゆるは嘆息をこらえ、口には出さずにつぶやく。
くーんくーんと鼻を鳴らすユキの前にしゃがみ、そっと頭をなでてやると、ペロリと頬をなめられた。
ユキとひとしきり遊んでから、次出発するペアに懐中電灯を渡して、きもだめしは終わり。
――と、本部テントで休憩するさゆるは思っていたのだが。
「そういえば、第三チェックポイントの手前にいた白い服の女性、迫真の演技でしたね」
「そんな人、いたかしら」
「えっ? だって『こどもを……かえして……かえして……』って、スタッフさんが気合を入れて脅かして
くれたんですよね?」
さゆるが疑問を投げかけると、春華の声にスタッフはこう答えた。
「いえ。『ぞくぞくツアー』では人間の脅かし役は一切していませんが」
「え? え? まさか……もしかして」
温かいものが欲しくなった春華は、スタッフに貰ったお茶を口に運んだが。
冷めきったそれは、体を温めてはくれなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月04日
参加申し込みの期限
2015年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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