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声のない世界で
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◆
気付いたら、声が出なかった。
とはいっても、もともとそんなに話す方でもないし。
授業で当てられたら、そう伝えれば怒られないだろう。
そう思ったから、
須崎 蒼花
は現状を特に気にしなかった。
それが、お昼ごろのことだ。
――結局、運良く当てられることもなく授業が終わり、放課後へと至る。
声のない世界でもいつもと同じように、帰りに公園によった。
バスケットゴールのある公園。バスケットが好きだから、ここでよく練習している。
1人黙々と、ドリブルとシュートを繰り返す。
誰かにパスを飛ばすでもなし、声がなくとも変わりない。
何十度目かのシュートを決めた時、視線を感じた。
地面を跳ねて返ってきたボールを受け止めて、振り返る。
ひとつ結びにした金髪に、灰色の瞳の誰かが居た。
その姿に、見覚えはあるけれど。
はて、誰だったろうか。
◆
呉井 弦月
が気付いたのは、たまたまだった。
学校から帰る途中に通りかかった公園、ボールが跳ねたりぶつかったりする音に、何の気はなしに視線を向けた。
そうしたら、バスケの練習をしている誰かが居た。それだけのことだ。
ただ、その茶髪のセミロングには見覚えがあって。
確か……同じ二年の人だったような。
そうして、特に声をかけるだけもなくバスケの練習に励む姿を眺めていた。
きっと熱心な人なんだろうな、と。そう思った。
弦月が見始めてから、十数度目のシュートが決まった後。
急に振り向かれて、目があった。
茶色の猫目が、こっちを見ている。
……どうしよう。このまま何も言わずに通り過ぎるのも、変だろうし。
せめて「こんにちは」くらいは言わないと、
「 」
………………。
声が、出ない。
どうしたんだろう、風邪でも引いてしまっただろうか。
でもそれにしては喉に痛みもないし、咳やくしゃみもなければ鼻水だって出やしない。
今日は当てられることもなく黙々と授業を受けいたから、いつからこうなってしまったのか気付かなかった。
どうしようと悩んでいた弦月だったが、ふと気付いた。
バスケをしていた人が、口パクしながら自分の首を指さしている。
これはもしかして。
あちらの人も、声が出ない?
これには、なおのこと困った。
お互い声が出ないままじゃ、気まずくて仕方ない。かといってこのままでは埒が明かないのも確か。
そうだ、と閃く。
メモ帳とペンで筆談をしてみよう。
『こんにちは。二年の呉井弦月です』
『もしかして、君も声が出なくなった?』
メモに書かれた名前に、蒼花は結局のところ覚えはなかった。
けれど、制服を見る限り同じ寝子中生で同じ学年っぽい。
これも何かの縁、だろうか。
弦月にこくりと頷き返し、メモを借りて自己紹介。
『初めまして、須崎蒼花です』
『こえ出ないです。神魂の影響なんでしょうか…?』
すると弦月は、少し驚いたように瞬きをした。
『君も神魂の事を知ってるんだね』
『兄がもれいびなので』
そのため、蒼花も神魂絡みについてある程度の知識と察する能力はある。
『なるほど。君の言う通り、神魂の影響だという可能性は高いと思う。この島は、こういう事が多々起こるけれど。その内元に戻るかも』
『その内戻るのなら影響もそんな大きくないし大丈夫そうですね』
実にあっけらかんとした蒼花の反応に、弦月は小さく笑った。
――と、そういえば。
蒼花はずっとバスケの練習をしていたのだ、喉が渇いているかもしれない。
そう思って、近くの自販機で飲み物を買った。
汗もかいてるだろうし、スポーツドリンクである。
『これ、よかったら』
ぺこりと頭を下げ、蒼花はそれを受け取った。
それからまたメモを借りて、
『もう少しだけ練習をしていきたいんですけど、もし終わるまで待っててもらえるなら一緒に帰りませんか。同じ現象に巻き込まれた者同士ですし……』
『わかった。じゃあ、待ってるから一緒に帰ろう』
そうして、蒼花の練習が終わっての帰り道。
さっきのお礼に、とアイスをおごってくれた彼女に弦月はお礼を言った。
『ありがとう』、と。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月10日
参加申し込みの期限
2015年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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