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氷の森『クリスタルフォレスト』(3)
ちらほらと儚く降る雪。立ち並ぶ、どこまでも透明な樹々や葉。頭上で七色に輝くオーロラ。
氷の森に見られる光景は、まさしく幻想的と呼ぶにふさわしく、
仙藤 紫
にひとたび、時の流れを忘れさせた。
「……カメラでも持って来れば良かったかしら」
つぶやきながらも、それが真に必要なものではないことは分かっている。今紫が感じているこの情感、静かでありながらも圧倒的な衝撃とともに心へ染み入る感動は、下手に写真など撮ってみたところで、色褪せてしまうばかりだろう。
(記憶の中、思い出として留めておくほうが……きっと、素敵)
そんな風に思いながら、氷の樹々の一本一本を丁寧に眺めて、ゆっくりと歩む。
氷解……といった言葉がふさわしいかもしれない。森を進むうち、ふと紫の心の内に、ひとつの変化が現れていた。
先ごろに経験した、重い失恋の記憶。未だのしかかるような、締め付けるような胸の重圧。そんなものが、するりと解けていくような気がする。癒され、和らいでいくような気がする。
目にした光景、そのひとつひとつが、洗い流していってくれるような……そんな、不思議で心地良い感覚。
(異世界へのトリップ……だなんて)
突拍子も無い状況にも、紫の心はなだらかで、安らいでいた。
「きっと、その価値はあったわね」
そうしてしばらく、ゆったりと歩いたところで。
紫は幾人か、見知ったような顔が何やら、苦労しているらしい場面へと出くわした。
「す、ストップストップ! ぶつかっちゃう、壊れちゃうー!」
「くっそー、あと少しなんだけどなぁ……!」
慌てたようにばたばたと両手を振ったのは、派手な格好の、冬の神さま。腕を組んでつぶやいたのは、正也だ。
揃ってずいぶんと飛ぶのにも慣れてきたが、まだまだ、複雑精緻な氷像から欠片を取り上げるには至っていない。
「ねえねえ。それなら、みんなで一緒にやってみようよー!」
「うん……それなら、いけるかも」
誰にも物怖じしない姫が、年上のお兄さんたちへ提案。隣で、かんなも小さくこくりとうなずいた。
「みんなで? ああ……なるほど。それはいいかもしれないね」
あごに指を当ててうなずき、英二も同意。
先ほど手を繋いで飛んでみたのは、なかなか悪くない感触だった。いくらか飛行が安定する気がする……それならいっそこの場のみんなで、数珠つながりに繋がってしまおう、というわけだ。
さっそく一列に並んで、しっかり、ぎゅっと手を繋ぎ合う。最後尾は体力のある正也、その次に英二。かんな、姫、フィリップと続き、先頭で欠片を手にする役は、由貴に任された。
「ユキさん、僕、しっかり手、握ってますから!」
「お、おう。よーし、それじゃいくぞ~……!」
ずらりと繋がったら、ぱたぱた。一斉に翼を打ち、列はふわりと飛び上がる。
欠片があるのは氷像の胸元、豊かな双丘の谷間のど真ん中。そこへと向かって手を伸ばし、じりじり、距離を縮めていく。
「……あっ!?」
慌てた声とともに、がくん、と全身が揺れる。
うっかり手を放してしまったのは、かんなだった。
「かんなちゃん、手のばしてー!」
姫は再びその手を取ろうと差し出すものの、ふたりの間は少しずつ、少しずつ離れていく……途端、続くフィリップと由貴の飛行が不安定になり、がくがくと揺れ始める。
「う、うわ、揺れる揺れる……!」
「ぶ、ぶつかっちゃいます……、あ!」
ハプニングに、どっと冷や汗が噴き出したものの。
揺れは直後に収まり、伸ばした由貴の手もぴたりと安定した。恐る恐るに振り返ると、
「……ふう。間に合ったみたいね」
かんなと姫の間を埋めたのは、飛び込んだ紫の手だった。
「よ……よし。取るぞー……!」
「ええ。やりましょう」
にこやかに微笑んだ紫も一緒に、再チャレンジ。
その後は、由貴が慎重に谷間へと手を差し込み……大いに照れまくりながら……触れたものを氷結させる、ろっこんを併用。氷像の強度を補強しつつ、
「…………! やったぁぁぁ!!」
どうにか無事に、欠片を回収することができた。
周囲の樹々と等しくして、黒い欠片はカチカチに凍り付いていて、どうにかこれを溶かす手段を考える必要があるだろう。
「はーい、みんなお疲れさま! これ食べて、あったまってねー」
とはいえ、今はひとまず休憩だ。ユキの用意してくれた、あたたかいぜんざいの甘みが、身に染みた。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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