館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
色々な歌…知ってるの?
物知りだねー。
…
(微かな揺れと歌声に安心しきった様子で身を任せる
アホ毛が左右にゆったりと揺れ、静かになった道に歌が響くのを、
ただ、じっと聞いていて)
はい。
しゃぼん玉が割れてしまうから
風よどうか吹かないで、とそういう歌です。
…楽しく、というには少し寂しいでしょうか。
故郷の歌はどうでしょう。
(幼い欠伸を背に聞きながらのんびりと歩き出し
別の日本の歌を口にする。)
うー、お願い…する。
あふぅ
(他人の体温が心地良いのか、
背負われては更に眠気が深まる様な気がした。
更に欠伸をしながら、完全に目を閉じて)
うん、聞いた事…ある。
シャボン玉、最後には割れちゃう歌…
ふふ。有難うございます。
無銘君はとってもいい子ですね。
落ちないよう捕まっていて下さいな。
(振り返り、彼が身を預けているのを確認すれば
腕を回して支え、少年を背負って立ち上がる。
彼の頭に止まっていた小鳥が翼をはためかせ
空へと飛んでは小さく鳴いて)
どんな歌がいいでしょうねぇ。
やはり日本の歌でしょうか。
しゃぼん玉の歌はご存知ですか?
ん、んぅー…
(少年でも言いくるめられているのは分かったのか小さく唸る
それでも眠気には勝てないのか、おずおずといった様子で背中に身体を預けては首に腕を回して)
歌…うたう…
きっと、たのしくなって、でてきてくれる…かも
…そうですか?
では、こうしましょう。
私が無銘君をおんぶしてみたいので
おんぶさせて下さいな。
(頭を撫でられては小さく微笑み
しゃがみ込んだままそう言って)
…歌を歌いながら帰りましょうか。
付喪さん達に歌声が届けば
何処からか姿を見せてくれるかもしれませんよ。
んぅ…ありがとー
(ゆったりとした動きで背中に身体を預け様とするも一瞬動きを止めて
じっと目の前の小さな背中を見つめる)
やっぱり、大丈夫…頑張って、歩く
(身体を預ける代わりにしゃがんで貰った為に手が届く頭を柔く撫でようと)
うん、変な感じ…
皆が居ないと、ちょっぴり道が広い…
はい。では…。
(一度手を離し、彼の前にしゃがみ背に乗るよう促す。
探しびとの特徴を聞いてはのんびりと瞳を瞬かせ)
んと…そうですねぇ…。
姉さんから以前、無銘君には付喪神の様な方々が見えるのだと
お聞きしたことがあるのですが
そういった方々なのでしょうか…?
ぅ…ぅ―
(少し迷う様な素振りを見せるも首を縦に)
んとなー、んとなー、
かわら版を持ってるオジサンと…白い着物のオバサンと…
(つらつらと思い出した特徴を話すも
それは当然の様に人には見えない彼らの事で)
無銘君さえ良ければお家までおんぶしましょうか?
(彼の視線を追って空を見上げ)
みんな…。
どの様な方々か、教えていただくことはできますか?
家まで、頑張る…
ぅー。がんばって…おきないと
(足を止めれば、ゆっくり空を見上げて)
来る時に、居た…皆が居ないの。
お出かけ、かな?
ふふ。
このままですと歩きながらお休みしてしまいそうですね。
(少年の体を支えつつ一度足を止め)
無銘君、何かお探しですか?
あふぅ、あったかーい…
んー、んー?
(徐々にアホ毛の勢いが弱まりだし、
それに連動する様に足取りが重くなる。
クシクシと目元を擦りながら何かを探す様に辺りを見回して)
(身を寄せてくる彼の肩を抱き、そっと支え)
先程からひとりでに立ったり揺れたりと
不思議な動きをしています。
何か伝えたいことがあるのでしょうか…?
んー、ならちょっぴり甘える…
んににに…
(語尾すら無くなり、自分より少し大きな少女に身体をよせ)
髪の毛…?
(本人が不思議そうに小さく首を傾げるも、
アホ毛がピンと立ったりユラユラと揺れたりと、動き続ける。
その動きは少年の意思とは違い、少女の言う所の「別の意志」を感じ取れそうでもあって)
私は多少濡れても構いませんし
無銘君さえ良ければ捕まって歩いて頂いても構いませんよ。
(ふらつく彼にそう声をかけ)
無銘君の髪が気になるようですね。
髪自体が別の生き物であるような動きをしています。
不思議ですね。大変可愛らしいです。
(揺れ動くアホ毛を見てゆったりと感想を口にする)
むむむ、
今日はなんだか、とっても疲れたのぜー。
うにゅにゃ、
(半分以上、言葉にならない声を出しつつフラフラと)
家族…嬉しいのぜ。
んぅ?何か気になるのぜー?
(風もなくユラユラと揺れるアホ毛が、一瞬ピタリと止まる
しかし、すぐに再びユラユラ揺れだし、
頭の上での出来事が見えない少年はただ不思議そうに)
姉さんに負けず劣らず、無銘君もお疲れのようですね。
お家へついたらお洋服を着替えて
のんびりゆっくり休みましょうか。
(眠たげな彼に優しく微笑み)
はい。家族です。
無銘君も私にとって、家族の様なものですよ。
姉さんにとって大切な人は、私にとっても大切です。
あ、フェリチタ。悪戯しては駄目ですよ。
(彼のアホ毛に興味を惹かれたのか
小さな嘴で突こうとする小鳥を穏やかに制し
彼に合わせてのんびりと歩を進める)
待つ、待つのぜー。
それで役に立てるなら頑張るのぜ。
元気に…ふわぁぁ…あふぅ、
今はちょっぴり眠いのぜ。
(待つ、慣れた用で、最近馴染みが無い言葉を反芻しつつ、
大きな欠伸を漏らし何度か瞬きをする)
家族なのぜ?
フェリタチさん。よろしくお願いしますのぜー
おー、そこ…居心地良いのぜ?
(頭に小鳥が止まれば、先程まで萎れていたアホ毛がピンと立って小鳥を回避する。
少年はと言うと、自分の頭の上での出来事に不思議そうな顔をしつつ、
特に気にならないのかボンヤリと前を向き直して)
はい。
今すぐは難しいでしょうけれど
いつかはピンとした姉さんが見れますよ。
私達は、それを信じて待ちましょう。
その為にも、元気に笑って過ごしましょう。
そうしていれば、自然と姉さんのお役に立てますよ。
(元気を取り戻した様子の彼に、ふんわりと優しく微笑みかけ)
ああ、紹介がおくれてすみません。
この小鳥さんがフェリチタです。
私の大切な家族ですよ。
仲良くしてあげてくださいね。
(仲良くしてあげて、とはどちらに向けての言葉なのか。
少なくとも小鳥は自分に向けられたものと取ったようで
任せておけと言うように誇らしげな鳴き声一つ
少女の肩から飛び立っては彼の頭に止まろうとする)