館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
んー、俺って猫みたいなのぜ?
尻尾も耳も無いのぜー。んっー
(撫でられては目を閉じてくるくると喉を鳴らして)
人が沢山来る桜の木には付喪が沢山も来たりするのぜ。
桜の樹の下・・・タイムカプセルが埋まってたりするのぜー。
想いは廻る、輪廻と共になのぜー
なんだか、ポカポカする話なのぜ。
毛虫はじっと眺めてると応援したくなるのぜ?
(桜の木の方に近付いて言っては上を見上げて)
ふふ、まさか。猫みたいねって思ったことはあっても
猫だと思ったことはないわ。本当よ。
(コロコロと笑いながら宥める様に頭を撫で)
居ないというと、付喪のこと?
桜の木の下には死体が埋まっている、なんて小説もあるけど
この木の下に埋まっているものはきっと別のものね。
生まれてきた子が健やかに育ちます様に、とか
そういった想いじゃないかしら。
桜は好きだけれど、毛虫はちょっと苦手なのよね…。
貴方は平気?
姉さん、なんか俺の事を猫さんか何かかと思ってないかなのぜ?
強いて言うなら姉さんが良い人だからだぜ!
それに、いっぱい貰ったのぜ?
(呟きにじとーっと見詰めるも声に前を向いて)
桜・・・此処には居ないみたいなのぜ。
綺麗な桜の下には何が埋まってるのーだぜ?
でもぶらんこ毛虫は居そうだぜ!
(ふわり、風に舞う花弁に目を細めるも、嬉しげにアホ毛がぶんぶん
何かを探す様に辺りをキョロキョロするも首を傾げて、
薄ら混じる緑に目を凝らして)
随分と懐かれたものねー…。
特に何かしてあげた覚えもないのに、不思議なものだわ。
(しみじみとそう呟きながら、アホ毛から指を離して前を見る。)
あら。
見てごらん、無銘。桜の木よ。
花が綺麗に咲いてるわ。
(視線の先に在るのは広い敷地の庭に植えられた桜の木。
満開とはまだいかず、幾つか蕾が残ってはいるが
薄桃色をした桜の花が美しく咲き誇っている。)
姉さんが言うなら安心だぜ。
姉さんの夢の中・・・帰ったら試すのぜ!
夢の中でも遊べたら楽しそうなのぜ。だって今が楽しいのぜ!
(手のひらに頬をムニムニ、力が抜けたのか猫背に)
姉冥利なのぜー?
それなら嬉しいのぜ・・・んっ、くすぐったいのぜー?
(アホ毛に指が触れては目を瞑って、アホ毛も指に絡んで)
ええ、きっと。
もし不安なら私の夢の中に行きたいって思いながら眠るといいわ。
上手くいけば夢の中でも二人一緒に遊んでいられるしね。
(此方を見上げる彼を安心させるように言葉を注ぎ)
そう言ってもらえると姉冥利に尽きるわ。
私も貴方の事が大好きだし、一緒にいられると嬉しくて楽しいの。
(お揃いね、と空いた手で彼のアホ毛をちょんちょんとつつく)
ふわぁ、ぁぁ・・・
俺はあんまり夢を見ないのぜ。
一緒に眠れば、色々な夢が見れるのぜ?
(大きく欠伸をして三毛猫を見ていれば、思い出すのはノイズの様な夢
不思議そうな顔で貴女を見上げては、手に頬を寄せてアホ毛がふにゃっと垂れ)
飽きないのぜー?
姉さんが大好きだから嬉しいのぜ!
ん、じゃあそうしましょう。
季節なんて関係なく、夢を見るのは楽しいわ。
貴方と眠ればきっといい夢が見れるでしょうね。
(ふふ、と笑って。此方も三毛猫に小さく手を振る。
三毛猫は満足げに尻尾を一振りして、眼を閉じ心地よい微睡みの中へ。)
それにしても、貴方は見ていて本当に飽きないわ。
私といるのはそんなに楽しい?
なら、帰ったらお昼寝なのぜー
って、それは季節関係ないのぜ!
(コロコロと楽しげに笑って空を見上げながら、ぴょんっ、とジャンプ
特に意味もない行動をしつつも尻尾でもあれば、と言わんばかりにアホ毛をぶんぶん
ピクッと何かに反応しては辺りを見渡して、三毛猫に手をふりふり
にゃーにゃー、と真似する様に鳴いてみて)
そう、私もよ。
まあ私の場合、季節変わらず眠いのだけど。
(何処を目指すわけでもなく、足の向くまま
彼の歩調へ合わせるようにゆったりと歩く。
通りすがった日本家屋の屋根の上
体格のいい三毛猫が身を丸くして寛いでいるのが見える。
三毛猫は二人の姿を視界にとらえると
何処か得意げに一言鳴いた。)
なるほどなのぜ!
確かに暖かいとお昼寝したくなるのぜー
・・・姉さんもなのぜ?
(戯れ付く様に腕を持ち上げたり降ろしたり
不思議そうな顔で小首を傾げて、
ほぁー、と息を吐いて見るも白くはならず
行くのぜー、と間延びした声と裏腹にアホ毛はブンブンと揺れて)
そうねぇ…。
でも、眠気を覚ますには丁度いいわ。
ほら、あまり暖かい陽気だと私達二人共
きっと歩きながら眠ってしまうもの。
(彼に腕を任せ、冗談交じりにそう返す。
楽しげな様子を微笑ましく感じながら
さり気なく自身の立ち位置を車道側に取り
行きましょうか、と穏やかに促す。)
ぅー、まだちょっぴり風が冷たいのぜ。
(アホ毛を揺らしながら身を縮こめてぽつり、
寒さからか熱を求める様に腕に抱き着く様になれば
視線をウロウロと楽しげに)
さて…。
(頭上へ視線をやり、天候の機嫌を伺う。
空は青く澄み渡っており
天候が崩れる予兆は今の所なさそうだ。)