館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
静かだとちょっぴり寂しい気もするのぜ…
今は沢山食べて、そこから色々考えるのぜー
(小さく呟きつつ外に出れば
近くに置いてあった袋を持って来る。
どうやら元々落ち葉や小枝を集めていたらしく
準備を進めて)
鳥さん…フェリチタさんは普段は木の実とか食べてるのぜ?
うん。色々あるから好きな物を持って行って良いと思うのぜー。
そういえば、ももはフェリチタさんとお話出来るのぜ?
(肩に乗った小鳥に小さく紅い木の実を近づけながら
ふと少女の方を見て)
付喪さん達、お疲れなのでしょうか…?
沢山焼いて、お腹いっぱい食べましょうね。
(果たして付喪という存在が疲れを覚える存在なのかどうか。
どうあれ、少年の瞳に映る館の様子は
普段とは違うものらしい。
思えば館に着く前にも「みんながいない」と零していたような。
そのような事を考えながら、少年と共に玄関へ向かい)
(小鳥はつぶらな瞳で少年を見返し
少女の肩から少年の肩へと飛び移る。)
…そうでした。
フェリチタのご飯のこと、忘れていました。
フェリチタも同じものを食べたがるのですけれど
小鳥さんの身体に人間の食べ物は余り良くないんです。
冷蔵庫のお野菜を貰ってもいいですか?
んー、何時もなら皆出て来るのに…今日は皆おやすみみたいなのぜ?
頑張って沢山焼くのぜー。
沢山食べて大きくなるのぜ
(嬉しそうに玄関に向かう途中
ふと思い出したように周りをくるりと見回しては小さく首を傾げる
少し考えても答えが出なかったらしく再び外を目指して歩き出して)
鳥さんもお魚食べるのぜ?
それか野菜とかの方が良いのぜ…?
(玄関に着けが勝手に開かれる扉
その前で後ろを振り返れば、じっと小鳥を見つめて)
今日は二人と…んー、三人でご飯なのぜ。
遠慮はいらないのぜー?
ええ。焚き火でお魚を焼いた経験はないので
上手くできるか少し心配ではありますけれど。
無銘君に先生役をお任せしますね。
(少年にとって魚とは館の調理場で調理するものではなく
アウトドア的な焚き火で調理するものらしい。
ならば今回はそれに従おうと
此方は塩や醤油等の調味料を新たに手にとって)
ふふ、私も楽しみです。
こうして誰かとお食事するのは
それなりに久しい…
(と、言葉の途中で連れた小鳥が
少女に抗議するかのようにピピッと鳴き声をあげ)
ああ、すみません。
フェリチタとはいつも一緒にお食事してますね。
(そう口にして小さく苦笑する)
んー、よく分かんないけど火は付きやすいのぜ?
なら早速外に出て焚火の用意をするのぜー。
(冷蔵庫に顔を突っ込む様に中を探して
奥の方から何故か串や石まで出てきて)
誰かと食べるの…やっぱり楽しみなのぜー
火がつきやすく…着火剤です?
お魚は日持ちしませんし、そうしましょうか。
(そう返しながら、彼曰く「火がつきやすくなるヤツ」を
手に取って眺める
ふふん、すぐに追い抜かすのぜー。
あ、でも大きくなると狭い場所に入れなくなるのぜ…
追い掛けるのも隠れるのも難しくなるのぜー?
でも、背はもうちょい欲しいのぜー
(撫でる手の間からアホ毛が出て機嫌良さそうに揺れて
冷蔵庫の上の方にある物に手が届く様にか、近くにあった踏み台を持ち
不思議そうに首をかしげる少女を真似る様に首を傾げて)
えと、それは火がつきやすい様になるヤツなのぜ!
お魚焼くのぜー?
好き嫌いがないのはいいことです。
無銘君は男の子ですから
きっとすぐに背を追い抜かれてしまいますねぇ。
(いい子いい子と彼の頭を撫でて冷蔵庫の中を確認する。
見慣れた食材や調味料に混ざって
奇妙なものが収納されているのを見れば
おや、と小さく首を傾げ)
無銘君、これは何でしょう?
取り出しても構いませんか?
よいしょっと!
(冷蔵庫を開けて、中を覗き込む。
ヒンヤリした空気にアホ毛がピンと立ち
幾つかの野菜と魚、調味料が幾つかと一般的な冷蔵庫の中身の模様
ただしハーブの様な物や妙な物が冷凍保存されていて)
何でも食べるのぜー。
だから、きっと大きくなるのぜ?
(辿り着いた冷蔵庫の前、彼の半歩後ろで足を止め)
嫌いなものはあまり思いつきませんねぇ。
無銘君は如何でしょう?
(迷いなく歩いて行きながら道中何度か振り返る
少女の姿を確認しては嬉しそうに微笑んで、また歩き出す。
この館に自分以外の熱を持った存在が居る
それが嬉しいのか、何度も振り返りながら、
本来ならすぐに到着する筈の場所にゆっくりと向かう)
今日のご飯は何にしようかなーなのぜ。
ももは嫌いな物あるのぜ?
(そんな事をしていても、所詮は同じ館の中
そう時間が掛かるでもなく大きな冷蔵庫の前に辿り着けば
小さく首を傾げて、おそらく共に食卓を囲んでくれるであろう少女に質問を)
(普通は時々難しい。
似たような言葉をいつだったか姉も零していた様な気がする。
自分はその様に感じたことはあまりないのだけれど。
姉や少年と自分では世界の見え方や感覚に
なにかしらの差があるのだろう。
そんな風に思う。思うだけ。)
…はい。行きましょう。
案内をお願いしますね。
(着物を着崩すこともなく
慣れた様子で歩き出す少年の後を静かについていく。
道中、脱衣所の外で待っていた愛鳥が
少女に向かって羽ばたき、細い肩に止まる。
一度立ち止まり、青い羽毛に包まれた小さな身体を
指先でそっと撫でてやっては
再び少年の背を追い歩き出す。)
普通は時々、凄く難しいのぜー。
もっと色々な場所にいかないとダメなのかもしれないのぜ。
(まだ幼い少年にとっての「普通」は様々な意志によって形どったばかりのもので
それを確固とする為に「もっと頑張るのぜー」と呟き
その呟きを最後に、食料がありそうな場所を思い出して
どうやら着物は着慣れているらしく、特に着崩れさせもせず歩き出し)
あふぅ、眠っちゃう前に行くのぜー。
むむむ、とにかく冷蔵庫を見に行くのぜー
(普段食べている物と考えると、
やはり真っ先に思い付くのは主に飲み物が保管されている冷蔵庫だったらしく
来た道を引き返す様に歩いて行き)
(衣服を身につけつつ、彼のこれまでを聞く。
要するに、自分と同じなのだろう。
自分がこれまで通ってきた道を
彼も通ってきたというだけのこと。
自分にとってはもう既に「当たり前の普通」
になってしまっている感覚であるが故に
そうではなかったと聞くと不思議に感じてしまうだけで。)
色んな人にゆっくりと「普通」を教えてもらったのですね。
(そう言葉を返しては、納得したという風に1つ頷く。
着替え終え具合を確かめてみれば
多少丈が余るものの動きに支障をきたす程ではなく。
使い終えたタオルを丁寧に畳み、籠へと納め
着物姿の少年に向き合う。)
お待たせ致しました。
付喪さんのところへ行きましょうか。
仙人さんになるのは大変そうなのぜ。
でも山に居るより村に居る方が多かったのぜー。
んと、眠ったり散歩したり…後、お手伝いしたり貰った物を食べたりしてたのぜ?
色々な人とか声を聴いてたら、
朝とか夜とか…あとご飯とかオヤツとか、なんとなく分かった気がするのぜ。
(のんびり、マイペース
そんな言葉を体現する様な生活を送りながら
ゆっくりと周りの人々を観察し、時には教えを請い
そうして徐々に肉ついて来た感覚を説明しようとするも、
まだそこまで言葉が出ない様子で)
眠る時はちゃんと日記をつけなきゃなのぜ。
ほいさー
(軽い掛け声と共にタオルを籠に投げ入れる
既に着物に身を包んでいては、タオルが籠に入っているのを確認して
満足そうに頷いては、少女が服を着こむのをじっと待ち)
ふふ。
仙人さんではないので霞を食べるというのは難しいですね。
お屋敷に材料があればそれを使わせて頂いて
何か適当なものをお作りすることは出来るのですけど…。
これまではどの様な生活を?
(自分はといえば、あまり深く考えず
のんびりと生きているつもりではあるものの
時間や食事についての事柄はごく自然と意識していた様に思える。
「皆がそうである」と認識していたが故に
内心少々驚きつつも表には出さず
柔らかに笑んだまま疑問を口にして)
はい。私も少し眠いです。
眠ってしまわないよう頑張りましょう。
(少年の様子を見て、手助けは必要ないだろうと判断し
彼が貸し出してくれた衣服に袖を通す。
自身は同年代の人々に比べると小柄に属するのだが
はたして丈は合うだろうか。)
夕ご飯…霞でも食べるのぜー。
…勿論冗談なのぜ?
あんまりご飯は知らないのぜー。
そういえば、此処で色々な人に会うまで、
「時間」とか「おなかすいたー」とか考えてなかった気がするのぜー
(夜中に出歩いてみたり、拾った物を口にしたり、
思えば誰かの真似ばかりしていたな、と)
あったかいと眠くなるのぜー
頑張るのぜー。
(タオルがモコモコと動き
時々足元に水滴が落ちる。
少ししてはタオルお化けのまま歩き出しては、
置いてあった着物を取り込んで更にモコモコと)
(少年から思い出話を聞けば緩く頷いて)
それは良かったです。
…ああ、そういえば夕ご飯のことを考えていませんでしたね。
どうしましょう。
無銘君、何か食べたいものはありますか?
ぽかぽかしますねぇ。
(タオルに包まれた彼の姿をみては小さく笑い
自身もタオルを手にとって身体の水気を拭き取る。
彼が身の丈に余るタオルの扱いに手間取るようなら
そっと手を貸すだろう。)
程々に考えるのぜ?
程々…ほどほど、んー…
休み休み考えるのぜー。
オムライス食べたのぜー。美味しかったのぜ?
色々なお話もして楽しかったぜ。
(言われた言葉が頭の中をぐるぐる回っており
それに合わせる様にアホ毛もユラユラと揺れる。
「程々」というのがピンと来なかったらしく自然と口が少し開いて
一度考える事を中断して思い出すのは長い一日の1シーン)
お腹があったかいのぜー
(ペタペタと足音を立てながら脱衣所に戻れば
そのまま頭から大きめのタオルを被る
如何せん大き過ぎたのか、すっぽりと体が隠れて
シーツを被ったお化けのような風貌で)
あくまで私の意見ではありますが
何事も程々が一番、と思います。
考えすぎると疲れてしまいますから。
おや、そうでしたか。
お昼ご飯は何を食べました?
では、私も一緒に行きますね。
充分暖まりましたし、これ以上はのぼせてしまいそうですから。
(そう口にしておっとりと微笑んでは
立ち上がった彼に続いて、脱衣所へ戻る為腰をあげた。)