館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
やっぱり難しいのぜー。
考え過ぎも良くないのぜー?
沢山考えるとお腹が空くのぜ。
そういえば今日は姉さんと外でお昼を食べたのぜー。
んと、んと、んー?
ちょっと聞いてくるのぜ。
(改めて少し考えてみるも、
考えれば考える程に自分は薬に関して気にしていなかったらしい
思い立ったが吉日とばかりに湯船から立ち上がれば脱衣所に戻ろうと)
…はい。我慢しているのだと思います。
知らなくてはいけない事ではありませんし
聞いて教えて貰えるかというと疑問ですし
方法は選ばなければならないでしょうけれど
知りたいと思うこと自体は悪い事ではないと思いますよ。
いつのまにか、です?ふむ…。
(彼が当然のように語るその現象は
不可思議としかいいようのないもので。
神魂現象の一種なのだろうか、と考えては首を捻る。)
付喪さん達は、お薬について何か言っていましたか?
上手く言えないけど、
姉さんは何時も顔に出ないように我慢してるのぜ?
知りたい、んー、知らなきゃダメ?むむむ
(パシャパシャと水音を立てながら、足りない部分を埋めるように呟いた
それがただの好奇心なのか、別の何かなのかは、本人も理解していないようで)
…強く、逞しく、勇敢
それは、良い事なのぜ?
俺も私って言ってみたら、新鮮かもだぜ?
んー、何かを欲しがって歩くのは皆同じなのぜー。はふぅ
(何処かチグハグな答えを出しながら小さく欠伸を漏らして)
んと、んと、空っぽになったら薬箱を戸棚に直すのぜ。
いつの間にか増えてるのぜ?
(それが当然と受け入れているらしく)
その気持ちは私もわかる気がします。
何度か見ている筈なのですけど
その度に少し驚いてしまいますし。
(柔らかに相槌をうちながら、揺れる水面を瞳に映し)
男の子の様に、強く、逞しく、勇敢に。
そうなりたいと思っていたのですよ。
その為に「僕」と言ってみたり…。
今思うと、おかしいですね。
(そう言って小さく苦笑する)
んん…。
お薬はお医者さんから貰ってきているものです?
何時もは全然顔に出ないのぜー。
上手く言えないけど、不思議な気分だったのぜ
(わからない、それが当然のようだったからこそ尚更気になる。
そんな想いを抱えては水面を軽く叩き)
男の子になりたかったのぜ?
そんなに違わないから、わかりにくいのぜー。
風邪はひいてないのぜ?
此処に来てから、たまになるのぜ。
でも戸棚にあったお薬を飲んだらすっかり良くなるのぜ。
あのお薬も、無くなる前に増やさなきゃなのぜー。
(病気と聞いては、真っ先に思い当たるのは風邪。
しかし身体の違和感にそぐわないのか首を横に振る。
自身の事にすら無知な少年は、過去に同じ症状を体験する度に、
決まった行動の様に薬を飲み眠りに就いた事を口に出して)
ふふ。
もしかして、子供のような顔をしてました?
(癇癪を起こした時の姉はまるで小さな子供の様な顔をしている。
その表情を思い描いては少し目を細め)
私は昔、男の子の様になりたいと思っていたことがありました。
なので、そのせいかもしれませんね。
あら…。
お薬といいますと、無銘君は今何か
ご病気を抱えていらっしゃるのですか?
ピリピリチリチリする病気…。
(薬という言葉を聞いて僅かに目を丸くする。
もしそうであるならば、「気の所為」で済ますわけにはいかない。
医者ではない素人の目には体に幾つかの外傷がみてとれるものの
病気を患っている様には見えないのだが…。)
姉さんは物を大事にする人なのぜ?
ちょっぴり、珍しかったのぜ。
姉さんがあんな顔するのは…
(思い出しては小さくクスリと)
んー、なんとなく、男の子みたいに感じたのぜ。
不思議なのぜー
んー、こういう時はお薬飲まなきゃなのぜ。
アレは苦いし眠たくなるから嫌なのぜー
(小さく首を横に振っては気付けの様に自分の頰をパチリ
微かな違和感を追い払おうとしつつ、
なにかを思い出した様に呟いてはアホ毛をクルクルと回して)
気の所為、なのぜ?
ぅー、チクチクも嫌だけど、悩ましいのぜー
(頭を撫でられ安らいだ様な表情をしては、湯船に沈んで行く
どうやら過去に似た事があったらしく、
口元まで沈めばプクプクと泡を立てながら目を閉じて)
(少年の言葉にくすりと笑って)
大丈夫ですよ。
どの様なものかはわかりませんが
捨てると言ってもきっと、口だけだと思いますから。
ええ。私は女の子です。
男の子に見えていました?
ピリピリチリチリですかー…。
(彼の様子を観察しながら小首を傾げる。
自分の方はというと、別段その様な感覚を感じてはいない。
何か良くない現象が起きているのではないか。
そうした考えが頭によぎるも、それを口に出すのは憚られた。
そうしてしまえば、例えそうでなかったとしても
現実になってしまう様な気がして。)
…大丈夫です。きっと気のせいですよ。
(結局、極ありきたりな気休めを口にして
彼の頭を撫でようと手を伸ばす。
…何かが起きているとしても
それが目に見える形となってから考えれば良い。
それからでも、きっと遅くはないだろう。)
「書いて」もらう…ほぉー
隠し扉?爺様に聞いたら教えてもらえるかもなのぜー?
そういえば隠し物が沢山あるって言ってたのぜ…
でも姉さんは見つけたら捨てちゃうって言ってたのぜー。
隠し扉を見付けれたら、その先に隠してあるかもなのぜ。
(書いてもらうという発想は無かったらしく小さく首を傾げ
小さく笑う彼女の方を見て少し考える素振り)
…ももは女の子だったのぜー。
今日は帰ってきてから、何か変なのぜ。
ピリピリ、チリチリ…んー?
不思議な感覚なのぜー
(湯船に身を浸し「はふぅ」と小さく息を吐いて、アホ毛もゆったりと垂れて)
不思議ですねぇ…。んん…。
「聞く」のではなくて「書いて」もらうのでも
眠くなってしまうのですか?
ファンタジー小説のお屋敷なんかですと
隠し扉が存在していることも多いですが
このお屋敷にもそういったものがあるのでしょうか。
(どちらにせよ探検しがいがありそう
などと考えながら身体に湯を掛けて
彼の仕草に小さく笑い)
おや。では、今は貸切状態と…。
今日はみなさんお忙しいのかもしれませんね。
(自身も小さく首を傾げるも
然程気にしてはいないらしく、湯船へ静かに身を浸す)
でも、物語を聞こうとすると、何時も眠くなっちゃうのぜ。
不思議なのぜ…。
隠し場所…いつか見つけてみせるのぜ。
(掛かり湯をしては、アホ毛が一瞬伏せて、
またピンと立ちクルリと回って水を飛ばし)
此処は旅人さんも居るみたいなのぜ。
特にお風呂は集まりやすいって聞いたのぜ?
でも番頭さん何も言ってなかったのぜー。
(少し辺りを見回せば、清掃され湯が張られた空間
しかし、自分たち以外の影は見えず音も聞こえず首を傾げ)
物語がたくさん。素敵です。
宝物はやはり宝物ですから
秘密の場所に隠してあるのかもしれませんね。
(ゆったりと相槌をうちながら後をついて浴場へと向かい)
両手で数え切れないほど、ですか?
先に入浴されている方もいらっしゃるのでしょうか。
(そのように返しては浴場を見渡す。
自身の目では相変わらず人影を確認することは出来ないが…)
大きいからたまに迷子になるのぜー。
いっぱい物語があったって聞いたのぜー。
良かったのぜ。
でも、俺も宝物は見た事ないのぜー?
(体を解す様にゆっくり動かして小さく息を吐く
むんっ、と力んでは浴場に)
なのぜ!
でも、たまに女の子に間違われるのぜー
んー、ひーふーみーよー…いっぱい!
(えっへん、と分かり易く胸を張っては
何かを思い出す様にアホ毛がクルクルと回って
指折り数えてみるも途中から分からなくなれば両手を広げて)
大きなお屋敷ですしねぇ。
立派な方が住んでいらしたのでしょうか。
宝物を見てみたい気持ちはありますが
持って帰ってしまうのは少し気が引けますし、大丈夫です。
(傷だらけの体をみれば僅かに驚きぱちくりと目を瞬かせる。
けれどもその怪我の理由について尋ねる気はないらしく)
成る程、そうでしたか。
無銘君も立派なお兄さんなのですね。
(納得した様子で一度頷いて)
このお屋敷には何人程の付喪さんがいらっしゃるのですか?
(おっとりとした微笑みを浮かべてそう尋ねる)
ここは昔はお客さんもいっぱいだったみたいなのぜ。
宝を見つけたら持ってくのぜー?
(ヘッドフォンや小太刀等の小物を小さなケースに入れて
少し居心地悪そうに生傷だらけの自分の身体を見て)
此処には俺よりも小さい子も居るのぜ。
だからお兄さんなのぜー
(そんな事を言いながら小さく笑って)
付喪さん達の隠し物ですか?
宝探しのようで楽しそうですねぇ。
(付喪のものであろう着流しを受け取って
姿は見えずとも虚空に向けて
「お借りしますね」と軽く頭を下げる)
おや。
では無銘君にも御兄弟がいらっしゃるのですか?
(自分も衣服を脱ぎ、丁寧に畳みながら)
たまーに大人用の道具も見つかるのぜー。
爺ちゃんたちの隠し物かもしれないのぜー?
(後から入って来た少女に、
持っていた着流しの大きな方を手渡して)
お客さんのお世話をするのぜー。
それに俺はこれでもお兄さんなのぜー?
(喋りながらぽいぽいと服を脱いではたたみ出して)
本当ですか?
ではそれをお借りさせて頂きますね。
(おっとりと微笑みつつ彼の後に続いて扉の中へ)
ふふ。
いつのまにか私が無銘君に
お世話していただく形になってしまっていますねぇ。
(そう言って少し可笑しそうに笑う)
頑張るのぜー。
なら、まずはお風呂をご案内なのぜ。
(そういって扉の中に入って行って、
中からゴソゴソと音が響き始めて)
着替えー、着替えー、これは俺ので…
あ、ももー。着流しならおっきいのがあるのぜー。
(中から声だけで質問を投げかける。
どうやら中で着替えになりそうな物を探していたらしい)
はい。
お風呂の後で是非案内してくださいな。
ああ、いえ。
着替えを持っていないのでどうしたものかな、と。
お洋服を借りることが出来れば有り難いのですけれど。
(少女の方にも一緒にはいることに対する疑問はないらしい。
虚空へ語りかける少年を不思議そうに見守る