酷く荒れ果てた礼拝堂。
争いの跡が色濃く残されており
床には割れたステンドグラスの破片が散乱している。
教壇の下には隠し扉があり
そこから地下室へと降りられる様だ。
中央にぽつりと佇む薄汚れた天使像は
どこか泣いている様にも見える…。
ボクには狭いガ暗くて落ち着く地下ダッタヨ、キミも暗い部屋が好きカイ?
何に使われていたんダロウ、ニホンの山の湿度デハ、ワイン蔵に使えそうダネ
ソウサ、痛みがないと学ばない事の方が世の中ニハ多いかもしれナイ
地球が始まり、自分のような思いをした人間が過去に何千万人いたと思えば楽になりはしないカナ?
その中で自分ヨリ地獄を見た人、自分ヨリ酷い罪を背負っている人がいたらボクらは無視できるだろうカ
歴史が繰り返される心配が全く無いのなら、世界中の歴史教師が失業してしまうヨ
求む事で理想は現実にできるヨ、キミに求む勇気と想いがあるならネ
出切るかって?そんな時はポケットを見て、空を見上げてクダサイ
ホラ、いつか誰かが夢を見た事で、人は電話ヲ持つ事も、月へ降り立つ事もデキタからサ
キミは大切な人が天国へ行く時に傍にいたくないのカイ?
愛憎はわからないガ、キミの強い想いが抑制を図っているのかもしれないナ
愛し愛される事を恐れている気がするヨ、もしかして、初めての、大きな恋なのカナ